無限 その哲学と数学 (講談社学術文庫)

著者 :
制作 : 石村 多門 
  • 講談社
3.30
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本棚登録 : 81
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062921411

作品紹介・あらすじ

アリストテレスは、無限は可能的には存在するが、現実的には存在しないと述べた。数学的な無限は認めても形而上学的な無限は認めなかったのだ。カント、ヘーゲルらの哲学的思考、カントールの集合論の衝撃、ゲーデルの定理などを経てヴィトゲンシュタインへ。古代から現代までを通覧し、「無限」と「死」と格闘した人類の思索を跡づける魅惑の名作。

感想・レビュー・書評

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  • 空間的無限。
    数的無限。
    時間的無限。
    宇宙的無限。
    人間的有限性……
    あらゆる無限の概念を包括的に論評していた。
    無限をめぐる思想史、哲学史としての前半。アナクシマンドロスの「ト・アペイロン」。カント。ヴィトゲンシュタイン。ショーペンハウアー……数々のパラドックスが例示されていた。
    パラドックスについて。アプローチとしては「私の言っていることは嘘です」という台詞についての問題意識に似ている。
    この場合、厳密に理論通りに思考を進めると、発話者を信用していいのか分からなくなります。
    「私」は嘘を言っている、こと自体が嘘。嘘の嘘? 嘘であることが嘘?…… 論理の無限的循環が生じる。(まあ多くの現実では、文脈が流れているはずだから、それにより直感的に理解できたりするのでしょうけれど)
    後半からは数学的なアプローチも加わる。数式による解読を試みるも、やはり巡り巡って、言語的というか、非数学的な話法に回帰する。
    集合とか、全体とか、要素とか、そういった内容に至り、結果、認識論の問題にも踏み込む。

    存分に哲学の持つ哲学的快楽に浸れる一冊。【事項】と【人名】それぞれの索引や、参考文献リストつき。
    http://cheapeer.wordpress.com/2013/07/20/130720/

  • 本屋でみかけて。

  • 和図書 111/Mo39
    資料ID 2012200424

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