- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062921435
作品紹介・あらすじ
「地震」「水害」「火山」「雷」「大風」…。『記紀』に描かれた数多の自然現象とその災害の実態とは?「浦」「江」「潟」「岸」「潮」「浜」…。『万葉集』に謳われた風光明媚な景を現在と比較すると?「古墳」「池」「溝」「津」「水門」、人為は景観をどう変えたのか?空中写真、地形図、遺構・遺跡、史料を突き合わせ、失われた古代日本を大胆に復原する。
感想・レビュー・書評
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/740864詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000949269 -
地理、地学、文学、歴史をまとめて考える面白さ!
そこに災害史を取り入れるとまた違った発見がある。 -
やはり残された微地形は重要だな、と。
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地形と歴史の関連を探った本を続けて3冊読みました。
東京の自然史 貝塚爽平 1979年
地形からみた歴史 日下雅義 1991年
地図から読む歴史 足利健亮 1998年
原本の出版が新しいほど読みやすく、平易な文章です。また、扱われている歴史の年代も古い出版のものほど古くなっています。
「地形からみた歴史」は、記紀や万葉集に題材をとって地形を読み解く試みが興味深い。ただ、取り上げられる場所が関西が多く、いまいちピンとこないのが残念でした。 -
原著はかなり古いものだそうだが、「ジオアーケオロジー」を日本で提唱した最初期の本であるようだ。
ジオアルケオロジーって、今は訳語ができているのかな?
第三章『記紀』『万葉集』に自然の景を読む を目当てに買った。
やはりそこが一番興味深く読めた。
「岸」という言葉は、満潮時に水をかぶるくらい低い土地を指していたという。
現在の「岸」のイメージとは随分違う。
住江の岸に寄る波よるさへや・・・の歌はもう少し後世のものだけれど、頭の中に浮かんでいた風景を修正しなければならないのかも。
あとは、冒頭の方にある、人間の土地利用は、土地の植生に決定的なダメージを与え、たとえ人間がその後その土地を放棄しても、元に戻ることはない、という話には、少々ショックを受けた。 -
今みている景観が、記紀万葉の時代はどうであったか、またどのように変化して現在に至っているかを論述した書である。分野としては私の好きなところではあるものの、さすがに学術文庫に収まってるだけあって少々アカデミックでやや退屈な本でした。
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2012/12/20 THU 大学書店にて購入。
積ん読。