大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパのテクノロジー (講談社学術文庫)

制作 : 栗原 泉 
  • 講談社
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本棚登録 : 144
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062921466

作品紹介・あらすじ

西洋中世の新たな実像を描いて定評ある著者による、テクノロジーの中世史。軍事、建築、交通から、織機や農具など、あらゆる具体的なモノの変遷と、社会や暮らしの変化をたどる。「停滞の元凶」とされる教会や修道院が時に技術革新の推進力となり、また、東方の文化を吸収しつつ千年にわたって緩やかに進行した技術革新が、近代の「革命」を用意していく。

感想・レビュー・書評

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  •  読了せず。
     最初の10ページくらいで「わー教科書」ってなった。
     うーん。これを超えれば面白くなるのかなぁ。

  • あまり読ませるタイプの語り口ではない。興味深い内容なんだけど。中国の技術が進んでいたことが印象的。だけど覇権はヨーロッパにあった不思議。中国からヨーロッパへの海洋貿易が起きなかったのは謎。

  • J・ギース、F・ギース『大聖堂・製鉄・水車 中世ヨーロッパのテクノロジー』講談社学術文庫、読了。歴史家ギボンの中世観(中世を人類の歴史の「時間が止まった」「暗黒のような」時代)は俗説に過ぎないが、どのように彩り豊かな時代だったのか。本書は具体的なモノの変遷と暮らしの変化から辿る一冊。

    ローマ帝国の崩壊から大航海時代までの千年。西ヨーロッパはゆっくりと時間をかけて「現代的な国家、現代的な社会の基礎」を築く。鍬や鎌といった道具から航海術に至るまで、その大きな要因がテクノロジーの発達である。

    水車の登場は蒸気機関の発明まで主要な動力源であったが、その登場により、人々の食生活は大きく変わる。粥からパンへの変化は、道具や機械のとぎれることのない発達が人々の暮らしと考え方をかえていった経緯を明らかにする一例だ。

    技術革新の背景には地球規模の技術伝播が欠かせない。技術の最も重要な供給源は中国。磁気羅針儀、火薬、紙だけではない。そして技術革新の原動力になったのがキリスト教の人間観とカトリックの修道院制度だと著者は指摘する。


    技術の変遷を辿る本書は、ヨーロッパ中世が「暗黒時代」どころか人々が「直観と洞察力を働かせ、失敗と挑戦を忍耐強く繰り返し」ながら発展を遂げた時代であったことを明らかにする。年表と用語の背後の豊かさを再認識させてくれる。

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  • (130127読書中)
    ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」を彷彿とさせる。
    暗黒の中世を、ヨーロッパ技術革新の時代と捉え直す。シトー会あるいは、ベネディクト会といった修道会の技術集蓄積に果たした役割は面白かった。また、ローマ帝国時代、人文学的な学問の発展を見た反面で、技術的な革新には、社会的にも経済的にも、ほとんど重要性が感じられていなかったという、論は、非常に参考になった。(塩野七生さんが聞いたら怒りそうな)

    続く、、、。

  • 大聖堂や水車って中世の産物なんですね。

    講談社のPR
    「「暗闇の中世」は、実は技術革新の時代だった! 直観を働かせ、失敗と挑戦を繰り返した職人と企業家、聖職者や芸術家たちの世界。」

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プロフィール

Joseph Gies(1916―2006), Frances Gies (1915― )。アメリカの歴史著作家。中世史に関する著作多数。主著に『中世ヨーロッパの都市の生活』『中世ヨーロッパの城の生活』『中世ヨーロッパの農村の生活』『大聖堂・製鉄・水車』など。

「2013年 『中世ヨーロッパの家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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