天狗芸術論・猫の妙術 全訳注 (講談社学術文庫)

著者 : 佚斎樗山
制作 : 石井 邦夫 
  • 講談社 (2014年2月11日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062922180

作品紹介

滑稽さの中に教訓と風刺をまじえて江戸時代中期に流行した「談義本」の祖とされる佚斎樗山が著した2作を、読み易い訳文と注を併載して文庫化。
いずれも、学術文庫のロングセラーである宮本武蔵『五輪書』とならぶ「剣術の秘伝書」として知られるが、剣術のみならず「人生の書」でもある。
「人は動物なり。善に動かざる時は必ず不善に動く。・・・種々に変転して止まざるものは人の心なり。」と始まる「天狗芸術論」は、奥義を極めたいと深山に入った剣術者が天狗たちに出会い、老荘思想や孔子・孟子、仏教思想をまじえて「芸術」すなわち「武芸」と「心術」の核心に触れる話。「学問剣術ともにただ己を知るをもって専務とす。」と言い残して、大天狗は去る。
「猫の妙術」では、勝軒という剣術家の屋敷に住みつき、どんな猫も歯が立たなかった大鼠を、一見のろまな古猫がなんなく銜えてやっつけてしまう。そこで、若く元気な猫たちと勝軒は、この古猫に教えを乞う。修業とは、また、教えを授かるとはどういうことなのか――古猫は語る。
神戸女学院大学名誉教授で武道家の内田樹氏が巻末解説を執筆。

天狗芸術論・猫の妙術 全訳注 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2017/6/2読了。五輪書と並ぶ剣術秘伝書と知り、興味を持って購入。

    今で言う「自己啓発本」みたいな内容だと思うのだが、その道を極めると「その道」自体がわからなくなるということが書かれていて中島敦の『名人伝』に通ずるものがあった。(むしろ中島敦がこれを参考にしていたのかもしれないが)


    内田樹氏の解説も短いながら読み応えあり。

  • 天狗や猫から武芸の秘伝を教わるという形をとった、一風変わった伝書。著者の佚斎樗山(いっさい・ちょうざん)は江戸時代中期に流行した「談義本」の祖とされ、滑稽さの中に教訓や風刺を交える文体が特徴である。

    技の解説ではなく、心のありかたを追求したもので、武術の修業者が陥りがちな心の迷いを丁寧にすくい取ってくれるように思う。

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