バルセロナ、秘数3 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062922234

作品紹介・あらすじ

秘数3と秘数4。3は、結婚とエロティシズムの数であり、2と1がひとつになって運動を生み出し、世界を作る。一方で、4は3が作り出した世界に、正義と真理、均整と均衡を与える。秘数3と秘数4の対立と闘争が、西欧キリスト教文明のダイナミズムを生み出してきた。このふたつの秘数を都市の四次元空間で統一し、よろこびを生み出す幸福のバルセロナ紀行です。

感想・レビュー・書評

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  • エル・ヌメロ・カタルーニャ(the number of Catalonia)をめぐるお話。
    バルセロナに1ヵ月ほど滞在したことがあったので、その思い出と共に読むという贅沢をした。
    ギリシア以来の思想・哲学・数学などなどがごた混ぜ数秘術。そっち方面の教養にかけるので半分も理解できず。
    カタルーニャ=地中海の3と、カスティーリャ=内陸の4。目にはさやかにみえねども、歴史の、そして彼らの意識下で脈々と息づいていた2つの数字、つまりは思想。話としては面白かった、が胡散臭さを最後まで捨てられず。やはり西欧と日本では文化の基層が全く別物だし、そもそも私が数学・数字に疎いし……いや面白かったんだけど、理解はできなかったかなあという一抹の残念さ。

    モンセラートと聖母マリアのくだりはワインに酔っているのか文が酩酊状態で素敵だった。

  • 著者がバルセロナを旅した際に体験した出来事を記した、という形式で書かれている。冒頭で不思議な酔っ払いが示した数である3、そしてそれと対立する数4がキーワード。3は非シンメトリー、4はシンメトリーを表し、その2つの数の相克がヨーロッパ=キリスト教文明のダイナミズムを作ってきたとする。つまりキリスト教は一神教なのに、ユダヤ教やイスラム教と違って内部に不安定性を抱え込んでいるが、これが芸術、思想、テクノロジーにおける「歴史」の発生の可能にしてきたとする。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784062922234

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    「秘数3と秘数4。3は、結婚とエロティシズムの数であり、2と1がひとつになって運動を生み出し、世界を作る。一方で、4は3が作り出した世界に、正義と真理、均整と均衡を与える。秘数3と秘数4の対立と闘争が、西欧キリスト教文明のダイナミズムを生み出してきた。このふたつの秘数を都市の四次元空間で統一し、よろこびを生み出す幸福のバルセロナ紀行です。」

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著者プロフィール

中沢新一(なかざわ・しんいち)
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学野生の科学研究所所長。思想家。
著書に『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『大阪アースダイバー』、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数ある。

「2018年 『精霊の王』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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