猫の古典文学誌 鈴の音が聞こえる (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
3.95
  • (5)
  • (11)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 196
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062922647

作品紹介・あらすじ

猫の魅力、そして猫とともに生きる喜びをいきいきと描いた、数々の古典文学を紹介する。平安王朝文学に描かれる「ブランド品」として愛玩される唐猫から、『徒然草』の「ねこまた」、禅僧に愛され禅問答の公案にもなった猫、秀吉の朝鮮出兵に従軍した猫、芭蕉の句に描かれる「猫の恋」、西鶴の浮世草子に出てくる猫のノミ取り屋まで、日本の古典文学に著された歴々の猫が揃い踏み。学術文庫版ボーナスとして、かの『吾輩は~』の猫についてのエッセイも収録。

さらに、物語絵巻、涅槃図、浮世絵……寺院の天井画まで、猫図版も満載。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『猫の古典文学誌 鈴の音が聞こえる』|本のあらすじ・感想・レビュー・試し読み - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/8315867

    木村衣有子「猫の本棚」書評 「猫」文学を通して見る人間たち|好書好日
    https://book.asahi.com/article/11642679

    夏への扉、再びーー日々の泡
    https://blog.goo.ne.jp/ayakashi1154

    『猫の古典文学誌 鈴の音が聞こえる』(田中 貴子):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000211744

  • 猫好きの、猫好きによる、猫好きための本

  • 文学の中の猫、文豪と猫、は多々あれど、歴史的にストイックに文献から読み解いた猫と人間の関係を論じた本。

  • 猫の扱いが時代によって変わっていく様を文学作品の考察を通して論じる。歴史や仏教まで絡んでくるのが面白かった。

  • 猫アレルギーだし特に猫好きでもないけどフルバでは夾くん派の私が読んでかなりおもしろかったので、生粋の猫好きさんはさらにおもしろく読めるのではなかろうか。読みやすいしオススメ!

  • 20200921-0928 最初から最後まで猫と古典文学や絵画との関わりについて満載、滲み出る猫愛。古文は原文も掲載して欲しかったな。

  • 古典文学や絵画に登場する猫の描かれ方に見る猫文化の歴史。「猫のさうし」はファニー。 2014年発刊の文献も参照されており、元の単行本に比べてかなり加筆されている。 著者の飼い猫の推移に時の流れを感じる。

  • 猫派向け。気になる→梅花無尽蔵、南泉斬猫、十二類合戦絵巻、百鬼夜行図

  • 表紙の絵がかわいい。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

国文学者。池坊短期大学国文科専任講師、梅花女子大学文学部助教授、京都精華大学人文学部助教授などを経て、2005 年より甲南大学文学部教授。専門は鎌倉時代から南北朝時代の説話や仏教文学の研究。近著に『中世幻妖 近代人が憧れた時代』。

「2016年 『世阿弥を学び、世阿弥に学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中貴子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
梨木 香歩
辻村 深月
ポール・ギャリコ
西 加奈子
谷川 俊太郎
三浦 しをん
タムシン・ピッケ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×