再発見 日本の哲学 大森荘蔵――哲学の見本 (講談社学術文庫)

著者 : 野矢茂樹
  • 講談社 (2015年7月11日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062923095

作品紹介

他人にも心があり、その心のありようは、おおむね私と同様である、と常識的には考える。しかし、その考えが正しいと保証してくれる証拠はどこにもない。「他我問題」という、哲学の大テーマである。私に他人の「痛み」がわかるか、他人の痛そうな外見と、私が知っているあの「痛み」の感覚が同じとは限らないではないか。――
大森荘蔵は、このような哲学の大テーマを、独自の思索をかさねて考え続けた。その道筋を、著者は初期の論文から晩年に至るまで、ていねいに追っていく。そこには、哲学することの本質が現れている、という確信がある。
著者は、「はじめに」でこう書く。
「私は、大森荘蔵という一人の哲学者が、その全身で自らの思索を刻んでいく姿を描き出したかった。大森ブランドの哲学製品をショーウインドウの並べ、解説したり値踏みしたりするのではなく、それを作り、壊し、未完成のまま低く呻き声をあげている、その生身の身体を、読者の前に差し出したい。乱暴に言い切ってしまえば、そうして、『哲学ってのはこうやるもんなんだ!』と見得をきりたいのである。」
近代日本の哲学者の思索の本質と魅力を描き出す「再発見 日本の哲学」シリーズ、学術文庫版の第一弾!

再発見 日本の哲学 大森荘蔵――哲学の見本 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 日本の分析哲学界において有力な論者である野矢茂樹が、自身の師である大森荘蔵をその著作のみに基づいて読み解いていくもの。また、同じく大森門下の野家啓一が解説を書いており、彼の大森の「読み方」を簡単に読めるため、非常に面白い。もっとも、野矢自身の記述については、彼の考えなのか大森の考えなのかが曖昧模糊としている箇所が少なからずあったため、読みづらかったように思う。

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