死海写本 「最古の聖書」を読む (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062923217

作品紹介・あらすじ

さまざまな解釈を生み、世界を騒がせてきた死海写本。しかし本当のところ、この「最古の聖書」には何が書かれているのだろうか。書き残したクムラン宗団とは何者であり、いかなる思想を持っていたのか。
「義の教師」「悪の祭祀」「なめらかなものを求める者たち」……本書では、公刊された死海写本の記述に即し、外典・偽典を含めた旧約・新約聖書や歴史的背景とも関連づけながら、その内容を読み解くことで、淡々と「謎」に光を当ててゆく。
膨大な研究成果をコンパクトにまとめた、絶好の「死海写本」入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 私も死海写本について、なかなか、その内容が公表されないこともあり、原始キリスト教、あるいは、イエスについて書かれているとか、キリスト教の秘密が書かれているとか、あるいは、今のカトリックに不利な内容が書かれていて、公表されないのではと、ミステリアスな、あるいは、通俗的な興味を持って、考えていたが、この本を読んで、そのようなことはなく、クムランという宗教団体について書かれていて、旧約聖書について、書かれているが、キリスト教、イエスについては、まったく、書かれていないとわかった。
    内容は、クムランというもうなくなった宗教団体の宗教的な考え、その規則、入会規則、また、旧約聖書に関する写本が主であった。宗教にそれほど、関心がない私はクムランの宗教規則、入会規則は、退屈であった。

  • 難しすぎて歯が立たなかったけれど、一応全部読んだ?ことになるのだろうか?理解もせずにダラダラと終わりまで。ただ、エッセネ派の人々の生活は興味深く読んだ。

  • 『死海写本』には何が書かれているのか、ということについての解説書。
    というと、ついオカルト的な本を期待してしまうが、オカルトとは全く無縁の内容。巻末の『あとがき』にもある通り、現在、旧約聖書として纏められていない文献の解説が多勢を占める。その『旧約聖書からこぼれ落ちた部分』というのが妙に心に引っかかる。

  • 1947年にベドウィンの3人の若者たちによってクムランの洞窟から発見された旧約聖書の写本。僅か14ドルで古物商に持ち込んまれた。牧歌的な情景で単なる美しい話のようで、具体的にはあまり知られていない。同年5月14日に行われたイスラエル建国宣言の直前の大混乱時期、パレスティナ独立戦争開始前夜のさなかで、命がけで有刺鉄線の戦線を越えてヘブライ大学のスーケニーク教授にわたったという。そして永年に亘って説き明かされてきた。旧約聖書がほぼ完璧に含まれていた他、外典・偽典、そして多くの独自文書。それがバチカン、キリスト教にとって不利な内容は全く含まれていなかった!そのクムラン教団とエツセネ派の関係は。そして彼らの信仰はどういうものだったのか?ヘロデ大王がエツセネ派に尊敬の気持ちを持っていたとは全くの驚き。

  • 死海写本に関する基本的情報等。

  •  オカルト的な解説ではなく学術的な解説。公開に至るまでの紆余曲折、写本が書かれた背景を経て、写本に何が書かれているのかが示されている。
     クムラン宗団(ユダヤ教の一派であるエッセネ派ないのグループ)による写本であり、宗団の思想を反映した取捨選択や註解が付けられている。しかしながら、かなり古い時期の写本であり、旧約聖書・新約聖書の編纂の過程で失われてしまったり、散逸してしまったために詳細不明となっていた部分が多く存在しているため、新たな発見の多い写本でもある。また、クムラン宗団そのものの思想も明確となり、古代ユダヤ教の実体や、キリスト教に至る過程も見えてくる。さらに当時のパレスチナ地域で何が起きていたのかもうかがい知ることができる記述も見つかっている。古いから大発見というのではなく、歴史、宗教においても新たな発見をもたらしたという点で大発見であったということが分かる。

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