- 講談社 (2017年11月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784062924580
作品紹介・あらすじ
ラテン文学黄金期を支えた詩人クイントゥス・ホラーティウス・フラックス(前65-前8年)の代表作、文庫では初となる全訳決定版が完成。後世に連なる伝統を創始した「韻文による書簡」という形式を確立するとともに、『詩論(アルス・ポエティカ)』の名で独立した著作としても読み継がれてきた部分を含む不朽の名著が、名手による清新な日本語で甦る。西欧文化の源流に燦然と輝く古典を今こそ読む!
古代ローマを代表する詩人クイントゥス・ホラーティウス・フラックス(前65-前8年)の代表作、待望の新訳登場。
南イタリアのウェヌシアで生まれたホラーティウスは、アテーナイに留学して学問を身につけたあと、カエサル暗殺を機に勃発したローマの内乱を迎えた。暗殺者ブルートゥスが率いる共和派に加わって軍団士官として戦ったものの、敗戦を経験。これが詩作を始めるきっかけになった。
そして、『諷刺詩』全2巻(前35頃-30年頃公刊)、『エポーディー』(前30年頃公刊)、『カルミナ』全4巻(前23-13年公刊)など、多彩な詩作を生み出し、ウェルギリウスと並び称されるラテン文学黄金期を支えた詩人となる。
本書は、そのホラーティウスが前20あるいは19年頃に第1巻(全20歌)を、そのあとしばらく間を置いて第2巻(全3歌)を執筆した代表作である。さまざまな人物に宛てられた書簡を韻文で書く、という本書の試みは、オウィディウスをはじめ、後世のユスターシュ・デシャン、ペトラルカ、ジョン・ダン、ラ・フォンテーヌ、さらには18世紀のヴォルテールらにまで至る「書簡詩」の伝統を創始した。
本書の白眉は、第2巻第3歌である。これは伝統的に『詩論(Ars poetica)』の名で呼ばれ、単独の著作としても流通し、広く読まれた。アリストテレスの『詩学』と並び、後世に計り知れぬ影響を与えた不朽の一篇となっている。
韻文ならではの技巧を凝らした書簡の数々を、名手が清新な日本語にする。『書簡詩』の全訳としては初の文庫版となる本書は、まさに決定版の名にふさわしい1冊である。
感想・レビュー・書評
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(若い女よ)将来を思い煩うな。遠い先までの希望を抱くな。占星術にお伺いを立てるな。それよりも、今日という日を摘み取れ(carpe diem)。花を摘み、葡萄を摘み取るように▼心を統治せよ。若いうちによりよいことに馴染め。新しい(若い)うちに染み付いた香りは瓶から消えない。あなたはのんびり行くか。力強く先を行くか。私はのろい人を待たないし、先を行く人は追いかけない。第二歌▼大いなる苦労なしに、人生は人間に何も与えない▼徳を求めすぎると、賢い人も狂人と呼ばれ、正しい人も不正の人と呼ばれる(1-6-15)▼欲望を抱く人は恐怖を抱く。恐怖とともに生きる人は決して自由になれない。第十六歌▼渇きに喉が焼けるとき、まさか君は黄金のカップ(で水を飲むこと)を所望しないだろう▼絵。近づいて立った時のほうが心を捉える絵もあれば、離れて見た時のほうがよい絵もある。暗い場所を好む絵もあれば、明るい光のもとで見られることを欲する絵もある。一度で気に入る絵もあれば、重ねて10度見たあとで気に入る絵もある。詩も同様である▼創作。今日という日を摘み取れ(carpe diem)、よく知られた語(「日」や「摘み取る」)を巧妙に組み合わせることで、新鮮さが生まれ、優れた表現になる。語を結びつける際に細心の注意を払え▼努めて簡潔さを求めると曖昧になる▼作品づくりは始めた時点で半分完成している▼分別の心に、わずかな愚かしさを交ぜよ▼ 一度発せられた言葉は取返しがたい▼征服されたギリシアが、野蛮な征服者(ローマ)をとりこにした。ローマ文化はギリシア文化の模倣にすぎない。ホラティウスHorace『書簡詩』 ※ローマ人
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アエネイス。トロイア戦争でギリシア軍に敗れたトロイア側の武将。トロイアが滅亡してしまったため、各地を放浪の末、新天地イタリア半島に上陸、ラテン人の王の娘と結婚。その後、アエネイスの子孫ロムルスがローマを建国。ウェルギリウスVirgil『アエネイス』
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許されたことに魅力はない。許されないことが欲望を掻き立てる。オウィディウスOvid『恋愛詩』
威厳と恋は融合しない。また、どちらも永く持続しない。オウィディウスOvid『恋の技法』
ゼウスが若い女イオと浮気。ゼウスの妻ヘラに浮気を疑われる。浮気をごまかすため、ゼウスはイオを白い牛に変えてしまう。オウィディウスOvid『転身譜/変身物語』
※cf. カフカ『変身』
※ヤヌス。前と後ろ反対向きの二つの顔をもつ神。入り口(始まり)の神。Janus。始まりの月January語源。
もし一年を通して太陽の日と雲の日とを数えてみれば、晴れた日の方が多かったということが分かるだろう。オウィディウスOvid『悲しみの歌』
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※前27 アウグストゥス(オクタウィアヌス)時代詳細をみるコメント0件をすべて表示
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