- 講談社 (2018年1月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784062924825
作品紹介・あらすじ
天武天皇崩御後、女性天皇によって護られ、聖武天皇へと継承された天武直系の皇統。皇位継承を実現するために女性太上天皇が担った役割とは何かを説く。即位した聖武を待ち受けていたのは相次ぐ天災、疫病の大流行。国家の危機に苦悩する聖武は仏教に帰依し、平城京は仏都の彩りを濃くしていく。古代社会に仏教がどのように根ざしていったのかを究明するとともに、平城京がいかにして形成され、変遷していったか、その実像を探る。
講談社創業100周年記念企画として刊行され、高い評価を得た全集がついに学術文庫化。第2巻の本書では、飛鳥時代後期から平安時代初期を扱い、聖武天皇を中心に歴代天皇の治世と王都・王宮の変遷を究明する。天武天皇崩御後、持統、元明、元正という女性天皇によって護られ、聖武へと継承された天武直系の皇統。聖武皇女は史上初の女性皇太子となり孝謙として即位。直系皇位継承における女性天皇の役割とは何かを説き、王権の転成をたどる。また、藤原京、平城京、平安京など、変遷する王都がどのように建設されたかを詳述、その実像を探る。本書の中心となる平城京は、八代七人の天皇が統治した「王都」であるとともに、国家安穏をもたらす仏教思想の根拠地「仏都」でもあった。古代社会に仏教がどのように根ざしていったのか。聖武天皇による仏教宣揚と東大寺大仏開眼へと続く苦難の道をたどるとともに、民間布教に心血を注いだ仏教者たちの活動を描き出す。さらに、平安遷都後、平城京跡はどう管理され、利用されたのか。平城の地に立つ寺院はその後どのように法灯を保ったのか。奈良の都の原像を探る。〔原本:『天皇の歴史02巻 聖武天皇と仏都平城京』講談社 2011年刊〕
みんなの感想まとめ
古代日本の皇統と仏教の関係を深く掘り下げた本書は、聖武天皇とその時代を中心に、女性天皇の役割や平城京の形成過程を詳細に描写しています。特に、聖武天皇が直面した国家の危機に対する苦悩や、仏教への帰依がど...
感想・レビュー・書評
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これまで知らなかった驚きの事実の数々で、非常に勉強になった。孝謙・称徳天皇は空前の絶対君主だった!阿倍仲麻呂を失脚させ、道鏡を重用したが、騙されたか弱い女性ということではなかった!彼女自身も出家しており、道鏡とともに仏教国家を作る信念を持っていた。また聖武天皇への影響として叔母の元正・太上天皇としての権力、光明皇后の女帝ばりの強さなど、女性が強い時代だったことを痛感した。平城京から平安京への遷都は天武系の色彩が強い平城京を捨てて天智系としての新しい都を作る目的だった。これも考えたことが無かった。それと平城京は唐の長安と同緯度ということも偶然ではなく、仏都をそこまで模倣したのかとは驚きである。この他、在原業平は天皇の孫と知っていたが、薬子の変の敗北後の失意の平城天皇の孫だということも新発見だった。
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序章 天皇の都・仏の都
第1章 飛鳥から平城へ
第2章 平城宮の儀礼と政務
第3章 聖武天皇
第4章 行基と知識と天皇
第5章 四字年号時代
第6章 桓武天皇
第7章 平安京の王権
第8章 仏都の命脈
著者:吉川真司(1960-、奈良県、日本史) -
なぜ日本に仏教が広まったのか。
鳴くよ鶯平安京、その前に大きな都であった「平城京」
その平城京の誕生の裏側、そして平安京に続く流れ、
今まで教科書的にしか勉強していなかったことを
わかりやすく解説してくれる本。
奈良時代の研究、とりわけ東大寺の研究としては
日本で一番ともいえる著書による解説は、
初心者でもわかりやすい内容となっている。
シリーズものではあるが、1冊完結型であり、
これだけを読んでも問題ない。
著書が東大寺を訪れるところから始まる歴史の旅、
あなたも一緒にいかがだろうか。 -
知識という集団が行基を支える
勉強になる
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