探偵の探偵2 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1090
レビュー : 128
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930055

作品紹介・あらすじ

探偵会社スマ・リサーチ”対探偵課探偵”玲奈は、女性を拉致監禁している犯罪者のアパートで、妹を殺めたストーカーが持っていたのと同じ様式の調査書を見つけた。あまりに似通った状況に、背後に蠢く闇のにおいを感じた玲奈は、身の危険を顧みず事件の真相へと向かっていく。玲奈は妹に不幸をもたらした悪行探偵を「死神」と名付けた。迫真の追跡劇。

イラスト・清原紘

探偵対探偵の頭脳戦&肉弾戦という前代未聞の発想。悪徳探偵狩りという奇想を裏打ちする細部の迫真性。探偵たちの仁義なき戦い、佳境! -千街晶之(ミステリ評論家)

探偵業の裏技情報が満載。本格的な謎解きとアクションが奇跡の合体を遂げた! とにかくページを繰らせる力は絶大。圧倒的な情報量とともに、女探偵が探偵業界の闇を暴き出す。女性の敵に手助けする外道どもに挑むヒロイン。探偵は女には向かない職業だとは言わせない。-西上心太(文芸評論家)

「探偵小説」といえば、ホームズから連なるミステリ小説の王道中の王道であり、およそ考えられる探偵は、すでに描かれてきているはずだ。『千里眼』シリーズ、『万能鑑定士Q』シリーズをそれぞれ五百万部超級の大ヒット作として成功させた松岡圭祐が、講談社文庫からスタートした新シリーズは、その「探偵」を奇をてらうことなく真っ正面から描く。難しい挑戦にも思えるが、一読するとそれが杞憂にすぎないことが判る。主人公の探偵は、「探偵を追う探偵」という前代未聞の着想に基づく美女だ。妹をストーカーに殺された犯罪被害者・紗崎玲奈は高校卒業後上京し、調査会社に入社する。ストーカーに妹の情報を不法に教えた悪徳探偵に復讐したい気持ちを胸に秘めて……。悪徳探偵相手に展開するサスペンスは淀むことなく突き進む。「手に汗握る」という言葉がぴったりのミステリだ。〈「夕刊フジ」12月5日号〉

感想・レビュー・書評

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  • 図書館に1はなかったので、それ以外(2〜4)まで借りてきた。これ、ドラマでやってたよね、北川景子さん主演で。
    なんか、美しい人と行動の荒っぽさのギャップがいいのか。
    なんか、いろいろなことを知っていて相手より先回りして行動するところがカッコいいのかも。
    スルスル読める文章なので、あっという間に読んでしまった。

  • 正しい人が死んでしまうのは嫌だけど、正しい人がちゃんといて、悪が懲らしめられるのは気持ちがいい。心の中の強い怒りとは裏腹に、冷静に行動をとれる強さ。それほどまでの執念。死神を必ずや見つけ出し、恨みを晴らしてほしい。できれば、犯罪ではない方法で。次も楽しみ。

  • 探偵会社スマ・リサーチの「対探偵課探偵」である玲奈は、女性を拉致監禁している犯罪者のアパートで、妹を殺めたストーカーが持っていたのと同じ様式の調査書を見つけた。あまりに似通った状況に、玲奈は自身の危険を顧みず事件の真相へと向かっていくが…

    玲奈がどうなるのか気になってすぐさま二巻に突入。妹のストーカーに協力した探偵「死神」を追う玲奈。数多いる非合法悪徳探偵、砂の中に埋もれた砂粒を探すという出口の見えない作業を、復讐の一心で続ける現実感のなさの一方で、DVシェルターに避難していた女性たちが自分の意思で逃げ出したというどこか不気味な事件のカラクリも現実的にキッチリ解明していて不思議なバランスを持つこの「現実の探偵」物語に惹かれます。

    琴葉が戻ってきてくれて嬉しいものの、お姉ちゃんがエグくて引いた…窪塚と彼の家族との出会いで玲奈の心に少し温かな人間味が生まれて、そうか、次の巻からはこの窪塚さんと…と嬉しく思ったら…おお…おおお…

  • DVの心理が俺にはわからないのだが・・・娘残して死ぬの駄目。あかん。

  • 探偵課探偵_紗埼怜奈シリーズの2
    DV被害者の集団連れ去り事件。

  • 松岡圭祐は何冊か読んでるけど、作品によって好き嫌いがちょっとある。このシリーズもなかなか面白い。本書は、後半に入るまで、なんかダルいなーと読みづらさを感じて、もういっか、と読了を放棄しようかと思うぐらいだった。が、後半はグイグイとストーリーが進んで、次々にそれまでの伏線が束ねられていき、一気呵成にラストに突入して行く。めちゃくちゃ面白かった。そして、無駄でもクドくもなく、ナイーブでいい感じのエンディング。こりゃまた続きを読まなくちゃと確信的な気持ちにさせられた。続編が楽しみ。

  • 妹の死に関係する悪徳探偵に「死神」という名をつけ、行方を追う玲奈。残された手がかりからDV被害者たちがシェルターから集団脱走した事件に辿り着くが…。
    警察にも玲奈と話が通じる人間がいたことに驚いた。相変わらずのバイオレンスさで主人公の生傷が絶えない。

  • 前回からの続き。
    相変わらず怪我の絶えない主人公で、きっと映像化されないであろう過激な内容です。琴葉の姉夫婦にはがっかりさせられました。終わり方は玲奈の優しさを感じられつつも、とても悲しい終わり方ですね。

  • 読書録「探偵の探偵2」3

    著者 松岡圭祐
    出版 講談社文庫

    p41より引用
    “ふつう人体に外傷が生じれば、血液が凝固
    して血栓ができ、出血がとまる。だが納豆は、
    血栓を溶かして液体に戻す酵素を含んでいて
    ね」”

     探偵を調査する女性探偵を主人公とした、
    長編アクションミステリ。
     正規の協会は引き受けない、犯罪者からの
    依頼ばかり請け負うフリーの探偵・堤。帰宅
    し、依頼人からの記念品を確かめようとした
    時、部屋にいるはずのない人間がいた…。

     上記の引用は、警察の嘱託医の言葉。体に
    良いと言われる納豆も、使い方で凶器になる
    みたいです。食べ物を食べ物としてしか使わ
    なくていい、平穏な毎日が続いて欲しいもの
    です。
     主人公の家族に不幸をもたらした元凶につ
    いて、少し進展があります。以後の話を読み
    たくなる流れとなっています。
     前巻同様、重く暗い内容なので、好みは分
    かれるのではないでしょうか。

    ーーーーー

  • 〇 評価
     サプライズ ★★☆☆☆
     熱中度   ★★★★☆
     インパクト ★★★★★
     キャラクター★★★★☆
     読後感   ★★☆☆☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆

     シリーズ2作目。今回は,DVシェルターから11人の女性が自らの意思で車に乗り込み,失踪してしまうという謎が提示される。
     紗崎玲奈は,対探偵課の仕事を進める中,妹の敵と考える「死神」と呼んでいる悪徳探偵の調査報告書を発見する。そこから,DVシェルターからの失踪事件へとつながっていく。
     DVシェルター失踪事件の謎は,犯グレ集団である「野放図」が犯人。トラックの運転手と笹倉志帆という職員が11人を連れ去り,別の11人が収容者のふりをしていたというトリック。このトリックはしょぼい。
     野放図と死神との関係から,少しずつ死神の存在が明るみにでる。ラストでは,「澤柳奈々」という名前が明らかになる。
     謎は魅力的だが,トリックはややしょぼい。死神との関係は途中というイメージ。最終的な評価は,シリーズの残り二つ次第だろう。
     この作品で一番インパクトに残ったのは窪塚警部補とその娘柚希の存在。1歳ちょいの娘がいる立場から見ると,柚希のようなけなげな娘が出てくると感情移入してしまう。
     1作目よりは面白かったが,どうにもシリーズの途中感が否めない。この作品単体の評価としては,謎のトリックのしょぼさを踏まえると★3かな。

    〇 メモ
     紗崎玲奈による悪徳探偵である堤暢男についての捜査。逮捕させる。玲奈は,堤が被害者の居場所を教えたストーカー(檜池泰弘)のところに行き,被害者を救出する。ストーカーは車に引かれて事故死
     窪塚悠馬警部補は,檜池泰弘の死に玲奈が絡んでいると考える。警察もそのように考えているが,触れない。
     玲奈は檜池の家で見つけた調査報告書が,妹の咲良のストーカーに居場所を教えた探偵の調査報告書と同じものであることを確認する。
     DVシェルターにおける集団失踪事件。10人の入所者が車で連れ去られる。
     峰森琴葉が退院する。姉である彩音の家で世話になるが,彩音と夫の哲也,その友人達が誤りにきた玲奈に暴力を振るっていたことを知り,家を出る。琴葉はスマ・リサーチに戻る。
     玲奈は,岡尾に咲良の居場所を教えた悪徳探偵を「死神」と呼ぶことにし,死神の居場所を暴くために提暢男に接触する。堤から,DVシェルターからの集団失踪事件の夫である升瀬淳史から,過去に居場所探しの依頼を受けていたことを聞く。
     玲奈は,枡瀬の居場所を突き止める。DVシェルター集団失踪事件の夫達は,なぜか池袋周辺に集まっていた。玲奈は枡瀬のメールを盗聴し,「野放図」という半グレ集団が関わっていることを知る。また,枡瀬が死神からの調査報告書を受け取っていることを知る。
     玲奈は野放図とDV夫の取引シーンを盗聴するが,見つかってしまう。玲奈は,窪塚警部補に救出される。玲奈は窪塚の家を訪れる。窪塚は妻と死別していた。玲奈は,なりゆきで,窪塚の娘である柚希に,授業参観に行くと約束する。
     玲奈と窪塚はDVシェルターに向かう。笹倉志帆という職員と,お粥を運んできたトラックの運転手が失踪に関わっていたと推理する。笹倉志帆が退職のときに送付したメールから,野放図の居場所を那須町だと突き止める。
     野放図がDV夫に被害者を引き合わせている場所に出向く。玲奈と窪塚を追ったパトカーが着いたことで,野放図達は混乱する。玲奈と窪塚はその隙にDV被害者の救出を図る。
     玲奈は野放図のメンバーから,死神が「さわやなぎなな」という名前だと聞き出す。騒ぎの中で窪塚が刺される。窪塚は死亡。琴葉はスマ・リサーチに正式に復帰。
     玲奈は約束どおり,柚希の授業参観に行く。
     

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著者プロフィール

松岡 圭祐(まつおか けいすけ)
1968年生まれの作家。1997年に出した小説デビュー作『催眠』がヒット作となりシリーズ化される。1999年の『千里眼』も人気を博し、シリーズ化。
一番著名なのは『万能鑑定士Qの事件簿』をはじめとした「Qシリーズ」で、「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」というキャッチコピーで人気を博し、映画化された。

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