ジョン・マン3 望郷編 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930130

作品紹介・あらすじ

土佐の漁師の息子・万次郎は初めての漁に出て嵐に遭い無人島に漂着する。米捕鯨船に救助されその船の乗り組み員として生活を始めた。

感想・レビュー・書評

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  • 英語を覚え、捕鯨で実績を積んだ万次郎は、船長や乗組員の信頼を勝ち取り、ますますその力量を発揮する。
    読み手に、あたかも万次郎との一体感を与える著者の筆の冴えに、今後の展開が楽しみ。

  • ジョン万次郎が、一緒に遭難した仲間と別れて、彼らの日本に帰るための旅費を稼ぐため、一人捕鯨船に乗って旅に出る話。ただ、いきなり捕鯨船が出発した港に帰港するとこから始まる。で、そこまでの航海の回想が入る。面白い話だから、回想で時間を戻す必要せいが、ちょっとわからない。

  • (古本を購入)
    読み始めた(8月27日)〜読み終わった(9月4日

    鳥島で救われた5人を乗せたジョン・ハウランド号。
    ホノルルに到着。
    その後、4人はホノルルに残り、マンジロウ一人が5人分の帰省費用の船賃を稼ぐために引き続き、ジョン・ハウランド号に乗る。
    グアム、日本近海を経て、タヒチ、再びグアムをジョン・ハウランド号の母港であるニューベッドフォードに至る1年半の話。

  • 2017/07/29

  • ハワイで仲間と別れて、グアムとかフィリピンとかブラジルとか経て、いよいよアメリカ本土上陸に至るまでの経過。誰からも好かれそうな、人懐こいひたむきさとか、仲間を思いやる優しさとか、彼への好感度がいや増します。彼の人物史についての知識が皆無な自分としては、これから過ごすアメリカでの日々とか、おそらく帰りつく故郷に至るまでの道程とか、いろんなことに興味津々です。

  • 久しぶりにジョン・マンの続編。
    一気に物語に引き込まれました。
    すごいなぁジョン・マン。
    魅力的な船乗りに、敬意を抱きます。

  • 幕末のジョン万次郎を取り扱う大河シリーズの第3巻。

    いよいよ米国大陸に上陸。

  • 読了。レビューは最終巻で。

  • 幕末維新の時代に、通訳として活躍したジョン・万次郎。
    その生涯を追った伝記小説の、文庫版第3巻です。

    土佐の海から流された彼を助けたのが、アメリカの捕鯨船。
    その捕鯨船での万次郎の活躍が、描かれています。

    グアムから台湾、琉球へ。
    さらには万次郎の出身地である土佐のすぐ近くまで行く、捕鯨船。

    故郷を乞う気持ちと、仲間を想う気持ちの交錯。
    さらに南氷洋まで足をのばす捕鯨船の軌跡をたどることにより、この時代の米国の捕鯨がどのように行われていたのかも、うかがい知ることができます。

    すでに続編が単行本として発売され、さらにはもう一冊の執筆が予定されているとのこと。
    その文庫化を、楽しみに待ちたいと思います。
     
    『ジョン・マン2 大洋編』
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/406277951X
     
     .

  • 巻末で、漸く、万次郎は「ジョン・マン」と呼ばれる一人前の捕鯨船乗りになり、初めてアメリカ大陸に上陸する。四国沖で、マッコウクジラを仕留める土佐の捕鯨船をみながら、ハワイで待つ4人の為に、望郷の念に堪えて、ジョン・ハウランド号に乗り続ける決意の重さに、思わず涙腺が緩んだ。

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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