- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062930437
作品紹介・あらすじ
余命6ヵ月を宣告された放送作家の三村修治。
みんなを笑顔にしたくて、20年間、夢中でバラエティ番組を作ってきた。
今、死を前に思うのは最愛の家族のこと。遺される妻と息子にも、ずっと笑顔でいてほしい。
修治は人生最後の企画を考え抜き、決めた。妻に、最高の結婚相手を遺そう。
笑い泣きが止まらない家族小説。舞台化に続き、連続ドラマ化決定!
「修治と彩子の愛の物語。修治と彩子と陽一郎の家族の物語。そのどの部分にも「愛」と「楽しさ」が満ちあふれている。修治の強さに敬意を払い、力一杯、「ボクの妻」の結婚相手を探そうと思う。もうすぐ、ドラマの撮影が始まる。」
連続ドラマ「ボクの妻と結婚してください。」修治役:内村光良(解説より)
感想・レビュー・書評
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実話なのかと思った。主人公が作者と同じ放送作家でリアリティがあるからかな。
奥さんがとても魅力的。奥さんのおかげで主人公がより素敵な人物に見える。
それにしても、余命宣告されてからの半年間ってこんなに元気でいられるものなのかな。そこだけがずっと気になってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生き方の見本というか願望というかモデル、参考にしたくなる作品でしたー
やっぱり考え方次第で幸せだと感じられるもんだなぁと思う今日この頃でしたー
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余命を宣告された放送作家が、妻の婚活を始めるお話ですが、基本、ギャグ的なノリで話は進んでいきます。
ところどころ、しんみりするところがあるかと思えば、思わずくすっと笑ってしまうところもあって、バランスが取れてて読みやすく、面白かったです。
主人公を自分に置き換えて、「自分だったらどうするだろう・・?」と考えながら読んでいました。余命を宣告された訳でもなければ、重大な病、という訳でもないので、自分だったら、が、結局想像出来ませんでしたが、病に冒されても、常に人の事を思いやれるその姿勢は、真似したいと思いました。 -
カフェで読んだのが大間違い。所々涙腺を刺激するポイントが出てきてこらえるのが大変でした。
主人公の人格がめちゃくちゃよかったです。普通の人を撮りたいとか人に元気を与えるとかユーモアでクスッと笑かせるとか、人へのサービス精神が溢れている。自分のことよりも人のこと、みたいな仕事ぶりが素敵だった。病気と向き合うことを恐れて妻の再婚相手を探したと言えば身も蓋もないけど、きちんと妻と息子のこれから長い人生を見据えて無謀とも言える企画をして見事成功させるのがすごい。再婚相手も出来過ぎなくらいいい人でそんな都合いい話あるかなとも思わなくもないけど、物語とわかっていても残された奥さんには幸せになってほしいと思いました。寿司屋での主人公が妻に対して内心突っ込む所が愛に溢れていて、再婚相手との食事で妻がお手洗い戻りで化粧直しに気づくところが切なく愛に溢れてると感じました。
息子へのエールは、素敵で主人公の生き様が色濃く反映されていました。特に人のいないとこで悪口はいわない、言うときは本人の前でユーモアに変換して伝える、と言うところは明日からでも使えるなーと思いました。
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余命6ヵ月を宣告された放送作家の修治。死を前に思うのは最愛の家族のこと。みんなを笑顔にしたくて22年間バラエティ番組を作ってきた。妻と息子にも、ずっと笑顔でいてほしい。修治は人生最後の企画を考え抜き、決めた。妻に、最高の結婚相手を遺そう。泣き笑いが止まらない家族小説。
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この結末は想定外。でも振り返ってよく考えたら 当然の結果か とも思うし。
相手がどんなにいい人でも このシチュエーションで 次のひととハッピーエンドはないよな。うんと時間が経てば また別かもしれないけど。
内容の割には 明るく軽く面白く読めた。
映画見てないけど 映像が目に浮かぶ感じで
出てくる人もみんな魅力的だし。
ただ 面白かったけど 何度も読み返したくなる本ではないかな。 -
ただ辛く暗い話なのかと思っていた。確かに切ないのだけれども、その中に明るさが散りばめられていた。そしてどんどん読み進める事が出来た。強いなー、修治さん。そして素敵な奥さんだ彩子さん。まあ、このような結末かな?とはちょっと予想できた。
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ラストに感動。ただ、病人の描写はリアルさがなくって途中まで気持ちが盛り上がらなかった。でも末期患者を描きたかったわけじゃないってことを最後で理解できました。読んでよかった!理想の家族!
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主人公のもつ「企画」というスキルというか考え方というか、人生の考え方のコツみたいなものを教えて貰えたような気持ちになりました。
どんなことも面白く「企画」できたら、それはとても楽しいものに変わるのかもしれません。 -
新しい感覚の恋愛小説(既婚)ですね。
正直、タイトルと裏の概要読んだ時点で、
「うん、これは泣かせに来るつもりで最終章を〆るやつだね」って思いながら読み始めました。
実際、その通りだったんですけど。
バラエティ作家の三村(主人公)が末期癌を宣告され、最愛の家族が幸せになるために、自分の代わりに妻と結婚してくれる男性を探す。
、、、現実にそんなことする夫も、それに応える男性もいるとは思えない。
自分が死ぬってなったら、治療のことや金銭的なこと、家族に残すもの、、とか、具体的にぐるぐる考えてしまうかも。
冒頭から、妻と子供が幸せになるために結婚相手を用意しなくちゃなんて、サラリーマンには考え付かないことを突き通すのが、面白くて悲しくて愛しいです。
妻の女性としての魅力や条件を書き出すために、思い返しては再確認する妻への愛情と、自分がカラ回ってきた後悔。
途中でバレた時の奥さんの混乱と怒りと悲しみと愛情。
候補の男性とのやりとりなんかも、プライベートではなく番組作ってるみたいな進行具合で、なんだか主人公このまま死なずにハッピーエンドなんじゃない?とか思わせてたけどやっぱり亡くなって。
最終章では妻からの夫への愛情が溢れてて。
家族愛に落とし込まれた感情かなと思いましたが、ちゃんと男女の愛情だったところが、家族小説じゃなくて恋愛小説って感じでした。
思惑通りに泣かされますが、それで満足できるというか、悲しいけどハッピーエンドみたいな、感動で泣きたいなーって思った時に読みたくなる小説です。