三軒茶屋星座館 1 冬のオリオン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1043
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930468

作品紹介・あらすじ

三軒茶屋のプラネタリウム(兼バー)。店主・和真の下に弟が、娘の月子と共に帰ってくる。親子3人の奇妙な共同生活が開始。

感想・レビュー・書評

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  • 私がフォローさせてもらっている「マロロンさん」の感想を読んだ事と、目次に自分の星座のタイトルがついてたのが読んだきっかけです。

    読み始めは若者口調の会話文章が読みづらく、33歳の男性主人公が星座の説明をするシーンでは「いや、大人の男性がそんな女子高生みたいな言葉使わんでしょ」とちょっと引きました。なかなかページが捲れなかったのですが、話しが進むうちに登場人物達の魅力と、ストーリーにハマっていきました。
    プラネタリウムが見られるバーを経営する主人公とその家族。主人公に話しを聞いてもらいにくるお客。
    主人公は星座の話しをしながら大切な事を気づかせてくれます。
    各話で聞き役だった主人公が最終話では聞いてもらう側になり、ぎこちなかった家族関係が強く、そして暖かい唯一無二の家族になっていくさまはとても清々しかったです。

    飄々として、どこか悟ったような、そして本人は気づいてないかもしれないけど、ふわりとした優しさを持った主人公をはじめ、登場人物がみな魅力的です。
    まだ語られていない主人公の過去も気になるので、続きを読みたいなと思います。 

  • 私の大好きな作品です。高校生の時にずっと読んでたけど3.4巻はまだ文庫化されてなかったので整理整頓する時に捨ててしまったけど全部文庫化されてからまた揃えました。
    ギリシャ神話もすごくわかりやすく面白く書かれてるし、ストーリーも面白いのでスラスラ読めると思います。
    星が好きなのでタイトルに惹かれて購入しましたがもっと星を見ることが好きになれるそんな作品です

  • プラネタリウムがあるバー、三軒茶屋星座館を舞台にした連鎖鵜短編。短期的には持ち込まれる悩みやトラブルの解決。長期的には主人公の過去や、弟とその娘とのかかわりを描いていくお話のようです。
    ギリシャ神話の説明がめちゃくちゃで面白い。ギリシャ神話が好きって人には、ちょっと違和感かも。

  • 周りの人間がとにかく暖かい。
    2巻から読んでしまったせいで、いろいろネタバレは知ってだけど、それでも感動の涙。
    前を向く力をくれる小説

  • 表紙が可愛いからほっこり青春ものとか星座館のラブストーリーとかかなと思ったら…

    星座館のオーナーとそこに集まる人とのストーリーなのですが面白い!

    徐々に明かされていく登場人物の秘密だったり
    星座の話ももちろん出てくるんですが
    この星座の話がわかりやすく噛み砕かれた描かれてるからすんなり入ってくる!

    そこに絡めた本編の人間模様も面白くて
    早く続きが読みたい!

  • 都会の路地裏にあるプラネタリウム、「三軒茶屋星座館」。その店主、和真のもとへ十年ぶりに弟の創馬がおしかけてきた。小学生の娘、月子を連れて…。星座館で語られる超現代語訳“ギリシャ神話”が、人の絆をつくり、仲間を家族に変えていく。声をあげて笑い、本気で泣ける、心温まるエンターテインメント小説。

    この本を閉じた後、夜空を見上げ、星たちと会話をしたくなりました。
    神木龍之介

  • ほのぼのだけと思わせて実はそーでもないけどじんわり心温まる…読んでよかった。

  • ギリシャ神話とかだいぶ好きなので、星との関係性の話がとても面白かった

  •  一般文庫日本小説。所蔵。

     ギリシャ神話好きで星好きならこの本を嫌いになる理由がない。

  • 星好きにはたまらない!

    ギリシャ神話が現代風に書き換えられていてわかりやすい!

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著者プロフィール

作家。1976年東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。東京三菱銀行退行後、バーテンダー、香水プランナーなどを経て、小説「シャンペイン・キャデラック」で三田文學新人賞を受賞しデビュー。主な著書に「オワ婚」(2012年/幻冬舎)、「三軒茶屋星座館」シリーズ(講談社)など。映画やドラマの脚本も多数手掛ける。

「2021年 『恋侍 ー中目黒世直し編ー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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