- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062930604
作品紹介・あらすじ
大嵐に襲われた江南。江南を取り込もうとやってきた巨山のイエラ王女と、イウォルやクワンの駆け引きが繰り広げられることになり――
感想・レビュー・書評
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このシリーズの魅力は登場人物。
ソニンをはじめ4巻では、イェラ王女の存在感が圧倒している。歴史に残る名王女になりそう。
クワン王子は、セオという名参謀により江南を素晴らしい国にすると思う。
イウォル王子とソニンは、沙維というより3国の均衡を保つために活躍する。
ソニンの存在感は、イウォル王子がいるから。
いよいよ最終巻。楽しみです。 -
さて、ここまでで沙維・江南・巨山、それぞれの国の事情が分かったところで第4巻に入る。
そこで本作では、江南が未曽有の大嵐に見舞われ、その復興を巡って色々な思惑が交錯する。
図らずも江南の王宮に、クワン王子はもとより、その妹リアン王女を訪ねたソニン、江南の状況を確認する役割になったイウォル王子、巨山からの使者イェラ王女が勢揃い。
クワン王子vsイェラ王女はまさに竜虎相打つ(本の中では虎と狼だが…)。
どちらも国を思い民を護らんとする気持ちは強く、しかし立場は異なるが故のぶつかり合いだけに、なかなかの見物だが、事情は違えど身を置く立ち位置や複雑な心境は似た者同士ってところがミソ。
間に立つソニンとイウォル王子も含めて駆け引きの中で4人の心が動いていく様が今回の読みどころになって、早く彼らの時代になり3つの国が仲良く発展していくようになったら良いと思わせた。 -
シリーズ第4巻
巨山のイエラ王女と、江南のクワン王子、沙維のイウォル王子が一同に集まる。そしてその場にいるソニン。
ソニンに影響を受けた三国の王子・王女。そして人として成長するソニン。このまま突き進むと、ソニンが三国のキングメーカー(フィクサー)になる?
「無欲」から「欲を制御する」に変わろうとするソニン。
ここに作者の意図(そこら中に「欲」が表出している現代に対する批判)があるだろうか? -
やっと四巻が文庫に!早速購入して、すぐ読みました。
いよいよ三人の王子と姫が出会って、ソニンとともに江南に集いました。
イェラは、前回ソニンに出会って、色々思い切ることができたようで、一皮剥けた感じですね。柔軟になりました。
その反面、クワンはイェラに対しては同族嫌悪もあるのか、キーキーしてますな…嫌悪感むき出しで子供みたいですな。
ぶっちゃけイウォルが空気すぎで哀れです。イェラとクワンが全部持ってっちゃう人なので、仕方ないですが…。
私がソニンなら、断然イェラにくっついてくと思うのだけど…。彼女の器はでかすぎる。三人の中ではダントツで一番大器ですよ。三国統一しても驚きませんよ。
でも、そんなイェラもクワンも、イウォルは言うも及ばずですが、ソニンに影響を受けてるよねぇ。巫女として12年下界に触れなかったからか、彼女は本当に真っさらで、どんなことにも、なぜ?どうして?と疑問を投げかける。それが、そんなこと当たり前だと諦めていた心に、一石投じるのだと思います。
凝り固まった権勢欲の世界で生きてきた三人にとっては、ソニンはとても眩しい存在なのではないかな。だから、みんな彼女が欲しくなるのでしょう。
次は本編の最終巻かな。あとは外伝が2冊ですか。楽しみですね。早く文庫になってー。 -
978-4-06-293060-4
ソニンの仕えるイウォル王子と仲の良いクワン王子の国、江南が大嵐の被害に遭う。クワン王子と共に江南を訪れたソニンは、被害と変わらない王室の様子を悲しむ。仲の悪い隣国の巨山から食料や医療の援助の申し出があり、クワン王子は侵略を疑う。そこに援助の知らせをイウォル王子が届けようとし、巨山のイェラ王女も江南を訪れ、江南で3人が集まる。イェラ王女とクワン王子の関わりが面白かったを -
図書館で。
4巻。南の虎と北の狼の邂逅。じゃあソニンの国の王子は何だろう?ネコ科とイヌ科の中間だとすると…ウサギか?いや、それだと獲物になっちゃうな。ま、穀蔵庫として狙われているんだしあながち間違いでもないのかな。
という訳で中々政治色強いお話。それにしても南の国はブレインは第二王子しかいないのか?まぁそういう事も踏まえて自分の私腹が肥やせればいいと黙っている臣下ばかりなのかもしれないけど。
段々ソニンも人らしくなって何よりと言った感じ。次で最終巻なのかな?どう決着がつくのやら。 -
2016.8
恋模様を期待していましたが、どうも、無いようです笑。
私はイウォルよりクワン派なのですが...
恋模様を期待していましたが、どうも、無いようです笑。
私はイウォルよりクワン派なのですが、、どうでしたでしょうか(^^)