超高速! 参勤交代 (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 164
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930635

作品紹介・あらすじ

たった5日で参勤交代しろって? お金がない! 人手がない! 時間がない! 東北の弱小藩は意地悪なお上の無理難題にどう挑むのか

感想・レビュー・書評

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  • 映画も見たがあちらは娯楽そのもの。
    こちらは当然ながら内容が濃く、考えさせられる内容だった。両方試して見る価値あり。

  • 全てが丸く収まり、爽やかに気持ちがすうっとする物語。
    まず解説にもあったが、タイトルが良いと思う。期待して読み、良い意味での期待の裏切りに胸が熱くなった。
    脚本から産まれた小説というだけあって、映画を見ているが如く頭に映像が浮かんでくる。
    参勤交代ってこんなにもスリルに溢れたものだったんだな…
    このセリフがとても好き。
    「我が算盤に狂い無し」

  • 東北のわずか一万五千石の貧乏小藩・湯長谷藩、その四代藩主内藤政醇(まさあつ)は心優しく、日頃から広く民と交わり、よく領地を治めていました。
    ところが、ある日そんな小藩に、わずか五日間で江戸に参勤せよとの命がお上より下ります。
    参勤交代を終えたばかりの金の工面もつかないタイミング、加えて通常の旅程の半分の日程という、およそ実現不可能な任務です。
    この難題に、政醇は知恵者の城代家老・相馬兼続と剣法、槍、弓矢などいずれも武芸の腕に覚えのある数名の家来たちを連れて挑むことになるのです。

    映画化時のコピーにもなった、「お金がない!人手がない!時間がない!」のないないづくしの状況での、政醇と家来たちの奮闘ぶりが実に痛快です。

    心優しく人の良いリーダーに、尋常でない特技を持った家来たちの組み合わせといえば、子供の頃に胸を躍らせたグリム童話にも似た話がありました。
    ただ、グリム童話よりすごいのは、リーダーつまり殿様である政醇自身が神無想流居合術の一流の遣い手であり、家来の誰よりも強いという点です。
    そして、強いだけでなく、家来への民への思いやり溢れる言葉と行動にしびれます。

    「余の家来を泣かせるやつは許さぬ」
    「なぜ弱きものだけが虐げられねばならぬ!」

    慌ただしい参勤の途上で、政醇が心通わせる飯盛り女のお咲、江戸屋敷に住む男勝りで兄思いの琴姫といった女性キャラも魅力がいっぱい。

    面白い要素がこれでもか、これでもかと詰め込まれた傑作でした。
    夏の暑さをスカッと吹き飛ばしたいときに最適の一冊です。

  • 絵にかいたような悪代官(正確には代官ではない)から5日で江戸に参勤するよう言われた、湯長谷藩の、超高速!な参勤交代。山の中の強行軍、宿場での奇策、いざというときの湯長谷藩の殿と家臣たちの強さ、仲間同士の熱い絆、切なく燃え上がる恋、すっきり爽快な結末、これでもかという詰め込みっぷり。ちょっと展開が早い(なにしろ5日しかない)が、これは面白いに決まっている。脚本なので、文章に飾り気はないが、そのお陰で読みやすくなっている。
    やはり段蔵が一番魅せてくれた。生き残りを期待したが、やりきったのはやりきったので、良かったというべきか。

  • 途中、ちょっとエグいところもあるけれど、主人公側がいい人ばかりなので、純粋に愉しめますね。
    参勤交代の工夫もあるし、ちゃんとアクションシーンもあり。
    「のぼうの城」と同じ賞を取っているようですが、読んだ印象もちょっとそっくりな感じ。
    こんなに似た印象の話に賞をあげて良かったのかちょっと疑問も。(^^;
    映画のできが、のぼうの城みたいにならなければいいんだけど。(^^;
    (映画としては面白かったんですよ?ただ、原作との乖離がね。(^^;)

  • 面白れ~。
    笑いあり泣きありシミジミあり哲学ありと
    何でもありありなお話。

    テンポが良くて読みやすくて、ホント
    あっという間に読める。
    一点残念なのは、忍者の雲さんがなーーー.....。

    正義は勝つ、ので爽快な気分になれる一冊です。
    おすすめ。

  • いわれのない難癖をつけられ
    たった5日で江戸まで参勤しなくてはならなくなった
    東北の小さな藩

    心優しき藩主と知恵者の家老
    熱き家臣数人と江戸へと向かう

    道なき道を進み、狩りをしながら山を越え
    無事に江戸へたどり着けるのか?!

    元が脚本だけあって、映像が思い浮かびやすく
    一気に読める。
    キャラもそれぞれわかりやすく、助太刀の忍者や他藩の藩主たちのナイスアシストも愉快

  • コメディかと思いきや、普通の時代小説。でも、ストーリーが明快で分かりやすい。展開もタイトルどおりテンポよく高速で、イッキ読みでした。

    適度に笑わせ、大いに泣かせる。今年の1番候補です。

  • 勧善懲悪エンターテイメント要素が強くて単純だけど、疲れてる時に読むにはちょうどいい。読み終わって、あぁよかったと思える。忍者ものが好きなので、重要な役割の段蔵ほか忍びの動きにもう少しだけ突っ込んだ書き込みがあっても良いかなと。あと女性の色気が足りない。
    上様のような人が国を引っ張ってくれていたら、民はお国のために頑張るのになぁ。

  • 参勤交代のお話。
    映画を見てから読了。
    映画では表現されてない部分が小説にありそこも楽しめました。
    続編は小説を先に読了してから映画を拝見予定。
    このシリーズはどちらも楽しめそうです。

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著者プロフィール

土橋章宏
1969年、大阪府豊中市生まれの脚本家、小説家。関西大学工学部卒業。『超高速! 参勤交代』で第三十七回城戸賞を受賞し、2013年に同作小説『超高速! 参勤交代』で作家デビュー。同名映画に原作・脚本で関わり、第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。作品も第57回ブルーリボン賞に輝く。2015年9月にはシリーズ二作目の『超高速! 参勤交代 老中の逆襲』を刊行。同作は2016年9月「超高速! 参勤交代リターンズ」として映画公開された。他の著書に『幕末マラソン侍』『引っ越し大名三千里』『駄犬道中こんぴら埋蔵金』『身代わり忠臣蔵』など。

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