超高速! 参勤交代 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930635

作品紹介・あらすじ

たった5日で参勤交代しろって? お金がない! 人手がない! 時間がない! 東北の弱小藩は意地悪なお上の無理難題にどう挑むのか

感想・レビュー・書評

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  • いやいや、楽しい!
    土橋章宏さん初読み。
    財政の逼迫した藩がわずか五日間で東北から江戸まで参勤せよとの沙汰を受け、江戸を目指す珍道中。

    登場人物一人一人がとても良い!大好き!
    主人公の政醇とお咲のロマンスも良いし、家老の相馬の奇想天外なピンチの切り抜け方も笑える。

    あまりに面白くて一気読みでした。オススメです♪

  • たまに読むと小説もおもしろおますな。
    スペクタクルなチャンバラシーンとくすっと笑えるコミカルなシーンのくり返し。見ると、映画にもなっているようで、面白い映画だったんでしょうな。
    アカデミー賞やブルーリボン賞など脚本で軒並み受賞されたんですな。

    娯楽時代小説、こんなジャンルがあるんでしょうか。
    良い小説に出会うと、その世界に浸る心地よさがあるんですな。たまには小説も読んでみようかと・・・誘い水になりそうな一冊でおました。

  • 当時歴史好きの息子に読ませてから、数年家に寝かせてあった本。

    重い腰を上げ、初歴史物を読む。読むの大変かと思ったけど、スイスイ読める!そして展開が面白い!カフェで読んでいたので、最後の方は、感動の涙が出そうになるのをどう誤魔化すかで必死。壮大な映画を1本見終わった感覚。いや映画になってますけど。

    原作と映画はまた違いがあるらしいので、今度映画も見てみよう。でもとりあえず、これまた家に数年眠っていた次のシリーズを読もう!

  •  一作目の映画は大のお気に入りで何度見ただろう。キャストもすごく良かった。
    原作と映画は、異なるが、とても楽しめる。
     飛脚に化けて疾走する部分、愉快だ。

  • 感想
    笑いあり、涙あり、お色気あり、戦いありの全部詰まった勧善懲悪ストーリー。楽しく歴史を学びながら読める!

    あらすじ
    東北の湯長谷藩はわずか1万5千石の小藩。当主の内藤政醇は領民のための政治を行う名君で曲がったことが嫌いだ。

    この度、老中松平信祝の出世争いの種として湯長谷藩の試掘の金山に目をつけられ、参勤交代が終わった後、すぐに五日で江戸に参勤交代せよとの命が下る。
    松永の仕打ちと狙いに怒る内藤は何としてでも参勤交代を五日で成し遂げると心に誓う。

    道中は家臣とはぐれる、公儀隠密から狙われる、道案内に裏切りに合う、大名行列との遭遇、偽装行列のための中間との揉め事など色々あったが、みんなが知恵を絞ってなんとか切り抜ける。

  • 映画の予告編を見て購入。
    脚本賞を取ったそうで、大活劇と人情物で映画化がしやすそうに思った。主役は人情味に溢れた殿様で剣も藩随一。付き従う部下達も同様。江戸城で幕府側の忍者達との一戦が激しい。苦手の狭いところも、女性の愛情もあり何とか克服か。徳川吉宗も実は・・?
    軽く楽しめる本だった。映画はどこまで実写化しているのだろう。

  • 映画は予告を見ただけだが、もっとドタバタなコメディかと思っていた。あからさまなギャグなんてのは全くなく、読みやすくて面白かった。したがって、読むのも超高速!
    思ったように話は進むが、そこが楽しい。ただ、段蔵にフラグが立ってるのが哀しくて、違う!違う!と否定していたのだが…。湯長谷藩に『仲間』と一緒に戻ってのんびりしてほしかった。
    「したにー、したに」は徳川御三家に限るというの初めて知った。参勤交代の作法ってのも興味深い。苦手な時代ものが楽しく読めた。

  • テンポが軽快で、切り抜け方が痛快で、読み終わってからスカッとする時代小説でした。
    参勤から帰ったばかりなのに、再度たった5日で参勤交代をしろという、お取り潰し目的の無茶な命令を、知恵と度胸と結束力で乗り切ります。
    実写映画にもなりました( ^∀^)
    小説を読んだら、あぁ、これは実写の作品も観たら面白いよなと思います。
    本当に物語のテンポが良くて、登場人物がアクが強くて人間味が強くて魅力的なので。
    道中で恋仲(?)となった飯盛女のお咲が、相当に痛めつけられてしまった描写は、少し気分悪くなりますが、無事に助かり、後々に国元に招かれて、お部屋様になるのでホッとしました。段蔵も裏切らずに最後までいてくれたし!
    参勤交代は幕府への忠誠を確認する意味もあり、命令通りに参上できなければ反逆の意思ありと見做される。
    懸命に働く領民と慕ってくれる家臣や妹姫の為に、自ら走りまくり、剣を振るう正義感溢れる内藤のお殿様には最後まで好感が持てました。
    わかりやすく勧善懲悪!最後はハッピーエンド!
    勢いつけて一気に読みたい小説です。

  • 映画も見たがあちらは娯楽そのもの。
    こちらは当然ながら内容が濃く、考えさせられる内容だった。両方試して見る価値あり。

  • 全てが丸く収まり、爽やかに気持ちがすうっとする物語。
    まず解説にもあったが、タイトルが良いと思う。期待して読み、良い意味での期待の裏切りに胸が熱くなった。
    脚本から産まれた小説というだけあって、映画を見ているが如く頭に映像が浮かんでくる。
    参勤交代ってこんなにもスリルに溢れたものだったんだな…
    このセリフがとても好き。
    「我が算盤に狂い無し」

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。2011年「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞を受賞し、同名映画は第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第57回ブルーリボン賞作品賞を受賞。さらに同名の小説で作家デビューを果たす。他の著書に『幕末まらそん侍』『超高速!参勤交代 リターンズ』『引っ越し大名三千里』『スマイリング』『チャップリン暗殺指令』など。

「2022年 『決戦!賤ヶ岳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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