- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062930789
作品紹介・あらすじ
ストラスバーグにアメリカン・ドリーム社買収の妨害工作を仕掛けられた鷲津政彦は、アメリカに宣戦布告する。AD社破綻のXデーに向けてウォール街が混乱する中、ワシントンDCもついに動き始めた。強欲の坩堝に身を置き、闘い続ける鷲津。その胸に秘められた衝撃の戦略とは。「ハゲタカ」シリーズ第四弾
感想・レビュー・書評
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滑り出しは嵐の前の静けさのように伏線が淡々と進みます。リーマンショックに向かっているのがわかっているので、ゆっくりXday に歩を進める描写に逆に不気味な印象を受けます。中盤から下巻はAD社買収劇とリーマン倒産を軸に一気に読ませます。
真山氏の圧倒的な取材力は素晴らしいと思います。
政治家、金融機関、老舗企業、記者、一般人など様々な立場、職位、人種の米国人気質、行動だけでなく、DCとNYのビジネス手法の違い、政治的介入の考え方、金持ちの強かさ、貧富の差、自由と競争といった米国の様々な顔が描かれていてとても面白い国際経済小説と思います。 -
途中かなり、大丈夫かと心配になりましたが、一気読み。架空のストーリーながらリーマンショックというものがよくわかり、弱気を助け強気を挫くを地で行く痛快ストーリーでした。
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アメリカの国民性が分かりやすく描かれていて、アメリカから見た日本はこんなものなんだろうな…と思った。
パールハーバーアタックという会話が出てきて、タイムリーすぎた。
リーマンブラザーズ破綻のXデーに向けて、記者側からの視点が物足りない気持ちもしたけど、
買収合戦の結末は清々しくて良かったです。 -
僕は投資家ではないのでほとんど実感なくリーマンショックを眺めていましたが、グリードを読んでいて当時の大騒動を思い出しました。創作でありながらすごくリアルで、のめり込むようにして読みました。面白かったー!ハゲタカシリーズ、これで4作目ですが、出ているだけ全部読むぞーっ!
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ハゲタカシリーズ第四弾。
下巻はかなり痛快な終わり方だった。
これまでの中で一番好きなシリーズになった。 -
テンポ良く進んでいくが、しっかりと重みもあるので、経済エンターテイメント小説として、読み応えがあった。
そして日本人の心の琴線に触れる読後感が素晴らしい。 -
上巻で感想を述べたが面白かった。順序は変わるがレッドゾーンも読む。
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中国と戦っている裏でアメリカと戦っていた。
日本のバブル崩壊から始まったハゲタカ
シリーズ。
今回は、アメリカの金融危機を題材に、
アメリカで戦う。
鷲津の周りの人々も面白い。
とくに、鷲津にいいように使われた
新聞記者の北村。
彼の、
大事件を取材する際、モノを言うのは筋読み
今後どう発展するか、キーパーソンは誰か
先行きを左右する不確定要素は何か
事件発生後に得た情報とそれまでに
積み上げてきた経験値を土台にして
さまざまな可能性を考えつつ予想図を
作り上げていく
は、戦略そのものに通じる極意だろう。