家族写真 (講談社文庫)

  • 373人登録
  • 3.42評価
    • (4)
    • (49)
    • (59)
    • (4)
    • (2)
  • 51レビュー
著者 : 荻原浩
  • 講談社 (2015年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930826

作品紹介

ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ――男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。あの主人公が同年代の54歳と知って愕然とする「磯野波平を探して」。もはや見ないふりできない肥満解消のため家族でダイエットに励む「肉村さん一家176kg」他。短編の名手による、笑って泣ける7つの家族の物語。

家族写真 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 全7話からなるいい感じでダメなおやじの話

    前半5話はダメダメでこりゃアカンてな感じで笑えるが6話で色が変わり7話で感動します

    7話それぞれ別の話ですがなんか繋がってる感じがしました。

    萩原さんのコメディーは笑えます。

  • 短編集。
    ユーモラスだったり、ちょっぴり哀愁ただよったり。
    愚かしくもあたたかな家族の物語。
    「結婚しようよ」は、ストレートに泣けた。
    会話だけで展開する「しりとりの、り」は、笑いの中にじーんとくるものがある。
    一見邪険にされているようでも、根底には愛情があり、ほっこりできる。

  •  様々な家族の姿を描いた短編集

     祝直木賞! ということで久々の荻原浩さんの小説を読みましたが、ユーモラスな話も、シリアスな話も、どちらも登場人物の心理描写が相変わらず丁寧でそしてリアルです。

     この荻原さんの心理描写のリアルさの根底にあるのは、様々な登場人物の、それぞれの情けなさをしっかりと描いているからこそだと思います。

     シリアスでいえば、男手一つで育てた一人娘の結婚に複雑な心情を抱く父を描く「結婚しようよ」

     古くからの写真館を営む父に反発し家を飛び出し、独自で写真の仕事を続ける息子。しかし父が倒れたという連絡を受け、その息子や娘たちが写真館に集うことになる表題作の「家族写真」

     こうしたシリアスなドラマの完成度の高さはもちろんなのですが、やはり個人的にはユーモラスに人間の情けなさを描いた短編こそ、荻原さんの真骨頂だと思います。

     一家全員太っている内村さん一家のご主人のダイエットを描いた「肉村さん一家176kg」

     奥さんから聞いた効果があるかどうかわからない、怪しげなダイエットに精を出す様子や奥さんとのやり取りなど、どこかにありそうな光景が、荻原さんの手にかかるとついついクスリとさせられます。

     終わり方のなあなあな感じも、またリアルです。

    「住宅見学会」は、マイホームを夢見る主婦が、家族とともに、実際に住民が住んでいる様子を見学できるモデルルームに行く話。

     モデルルームに住んでいる若くてきれいな奥さんについつい嫉妬したり、自分の家族と相手の家族を比較してしまったり……。書きようによっては、グチグチしてしまいそうですが、荻原さんが書くと、どこかカラッとした雰囲気に仕上がります。こういう書き方はやっぱり荻原さんらしいですね。

     一番印象的だった短編は、「しりとりの、り」

     家族でドライブに行った最中、父がいきなり「会話が足りない」と言い出し、家族全員でしりとりをすることになるのですが……。

     全編会話だけで進む作品なのですが、やりとりが秀逸! 空気の読めない父、しりとりに乗りきらないほかの家族の面々。それが会話だけで映像として浮かび上がってきます。

     そして展開も一筋縄ではいきません。単に笑わせるだけでなく、会話が進むごとに、この家族の違った一面が浮かび上がってきます。構成や書き方もうまい!

    『明日の記憶』や『砂の王国』といったシリアスな大作ではないですが、それでもしっかりと荻原さんらしさがつまった短編集だと思います。

  • ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ…男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。あの主人公が同年代の54歳と知って愕然とする「磯野波平を探して」。もはや見ないふりできない肥満解消のため家族でダイエットに励む「肉村さん一家176㎏」他。短編の名手による、笑って泣ける7つの家族の物語。

  • ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ――男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。あの主人公が同年代の54歳と知って愕然とする「磯野波平を探して」。もはや見ないふりできない肥満解消のため家族でダイエットに励む「肉村さん一家176kg」他。短編の名手による、笑って泣ける7つの家族の物語。

  • 家族をテーマにした短編小説集。
    「結婚しようよ」
    「磯野波平を探して」
    「内村さん一家176kg」
    「住宅見学会」
    「プラスチック・ファミリー」
    「しりとりの、り」
    「家族写真」
    以上7編を収録。

  • 荻原浩氏にしては、少しシリアス系で重松清氏を思わせる構成だった。
    実家が写真家の3兄弟がそれぞれの生活の中で父親に触れあってゆく。
    荻原テクニックが少し少ないと思われたが、面白く読めました。

  • 軽い気持ちで読めて面白かった。

  • なんか重松清に近くなっていってる?

    好きですよ。なんかほっこりしたくなったので。
    そういうとき、イチかバチかで他所様に手を出すよりも安定の荻原浩です。
    今週はチャレンジする気はなかった。笑

    荻原浩やぱすげーな。
    安定です。でもオロロ畑みたいなのも好き。

    家族って、歳を重ねるごとに色々あるのだと思う。
    もちろん今回は小説的御都合主義であるべきところにおさまるのだけど(もちろんそれを求めて借りた)、本来それだけには収まらない荻原浩作品も知っているので、あえての御都合主義に浸らせていただきました。
    (これがそんな作品ばかりの人なら現実はそんなんじゃねー!とひねくれたくなる性格)

    プラスチック・ファミリーはどこへ向かうんだろうとドキドキしたし、表題作はうまいことお姉ちゃんが美容師でよかったねと思いました(笑

    ひと息つきたいときに、のんびりと読む作品。



    @図書館本

  • 安定の荻原浩。お父さんのキャラがどの話も面白い。ただ、ほかの登場人物はテンプレート感が否めない。『しりとりの、り』に出てくる雅之くん、地雷すぎます。ちょっと気持ち悪かった、ごめんなさい。また『住宅見学会』も貧乏家族=幸せ&裕福家族=難あり不幸…な図式がちょっとデジャブーでした。
    ただし、プラスチックファミリーは面白かった。菜実子さんと雪乃ちゃんとお父さんに幸多かれ!最後少しウルっと来ちゃいました。

全51件中 1 - 10件を表示

家族写真 (講談社文庫)のその他の作品

家族写真 (講談社文庫) Kindle版 家族写真 (講談社文庫) 荻原浩
家族写真 単行本 家族写真 荻原浩

荻原浩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

家族写真 (講談社文庫)はこんな本です

家族写真 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする