虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)

  • 講談社 (2015年5月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784062931175

作品紹介・あらすじ

刺殺遺体が握っていたナイフの意味とは。犯人は二億円を用意できなければ、都民を一人ずつ殺害すると予告。殺人分析班が推理する!

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれる警察小説で、主人公の成長とミステリー要素が魅力的に描かれています。女性刑事・如月塔子とその指導役である鷹野のコンビは、シリーズを通じて読者の心をつかんでおり、少しの恋愛要素も加わることで...

感想・レビュー・書評

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  • 十一係のシリーズ4作目。
    意外と気に入っているこのシリーズ。魅力は半人前の女性刑事・如月塔子と指導役の鷹野とのコンビだ。
    毎回塔子は襲われて傷を負うので少し可哀想にもなる。
    本作は一見、都民を人質にした無差別殺人という構図なので犯人との現金受け渡しの場面がある。現実の事件、小説の中いずれも現金受け渡しの瞬間というのが犯人逮捕の最も有力なチャンスであり、ミステリ作家はどうやって現金を上手く犯人に奪取させるかのトリックに知恵を絞る。意外な犯人も含めて本作は割とミステリ要素が多い作品になったようだ。

    一番の魅力の塔子と鷹野のコンビ。何となくではあるが鷹野は塔子をもしかして...と思わせる恋バナ要素もほんの少しだけあり、今後のシリーズ展開が楽しみだ。

  • シリーズ4作目。
    鷹野が気づくor犯人が逃げていたら完全犯罪だった。
    共犯者の肝も座ってるなぁ。
    またまた襲われる如月。
    十一係より特殊班メイン。
    やっぱり最後の犯人を改心させようとするスタンスは好きになれない。
    面白くないわけじゃないんですが、いつも以上に都合良く進んだ印象。

  • 言葉に語弊があったので加筆修正2022/10/5

    早い段階で容疑者の見立てができたと思いニヤついていたらそれがまさかの誘導とは!穴があったら入りたいとはまさにこのこと、、、
    終盤まで引っ張られてここに行き着いたのねと多分に驚かされたが納得。ただ1つ残念なのはまたしても如月が襲われたこと。シリーズ4作目で2回襲われるのはダメでしょ。思いっきり冷めたけど、この後盛り返してくれたので読後感は悪くなかった。でも個人的には標準的な警察モノ(ハードボイルドやマル暴系などのドンパチ前提ではないもの)で主役警官が襲われるのは禁じ手だと思ってるのでもう控えてほしいな。

    • bera5227さん
      聖帝サウザー様も「引かぬ、媚びぬ、顧みぬ。帝王に後退はないのだ!」と仰っております。
      聖帝サウザー様も「引かぬ、媚びぬ、顧みぬ。帝王に後退はないのだ!」と仰っております。
      2022/10/04
    • bera5227さん
      一般人に2度も襲われてはいけないですね。
      一般人に2度も襲われてはいけないですね。
      2022/10/04
    • 松子さん
      あたたたたたたたた、わたぁ!のやつね(^^)
      あたたたたたたたた、わたぁ!のやつね(^^)
      2022/10/04
  • シリーズ4作目。
    他の方のレビューにもあるが、どんどん主人公・塔子が成長しているのが分かる。
    マンションの非常階段で発見された刺殺体。ナイフを持っていたが、傷口が合わないことから、殺人の捜査本部が立ち、いつもの十一係のメンバーは江東署へ。
    教育係でもある鷹野と一緒に捜査に当たる塔子だったが、突然桜田門に呼び戻される。
    警視庁は「2億を用意しないと、1日に1人ずつ都民を殺す」との脅迫を受けていた。
    脅迫事件のせいで、都民が殺されていることを悟られないよう捜査を進める十一係の面々の様子と、猟奇的な犯人の目線から、物語が交互に描かれる。
    警察小説としても、面白いが、ミステリーの要素もあり、ラストまで犯人をミスリードするのはさすが。
    タイトルの「虚空の糸」の回収も見事で、2作目当たりが一番面白いとの声もあるが、個人的にはこの先も楽しみなシリーズ。

  • なんとなく犯人は予想できましたが、楽しく読めました。

  • 今回も緊迫した展開が続き、ハラハラしながらページをめくった。中盤からの捜査の流れは一筋縄ではいかず、容疑者をどう追い詰めていくのかと息を詰める場面も多かった。

    終盤には予想を裏切る意外性のある展開が待っていて、物語全体に良い刺激を与えていた印象。シリーズらしいテンポの良さと読みやすさも健在で、最後まで一気に引き込まれた。

    塔子の視点から描かれる心理や観察の鋭さも読み応えがあり、登場人物たちとの関係性にも少しずつ変化が見えてきて面白い。事件の背景にも社会性が感じられ、ただのミステリーでは終わらない深みがある。

    本格派ながら重すぎず、読みやすさと緊張感が絶妙に両立した一冊。次作も楽しみ。

  • シリーズを1から読んでいる人間としては、この第4弾、塔子さんが少しずつ成長してきている姿に、おおっ!となった。

    今回の塔子さんは、今までにない重大な任務を任されること(詳細はネタバレになるので、伏せておく)に。そして、犯人こいつ?と思ったら、そこも一捻りしてあるので、あ、そっちだったの!って意外な人間だった。

    ただ、物語の展開がこれまでのシリーズよりも、うーむ。って思ってしまったのだ。

  • どんどん成長していく塔子ちゃんです。

    なかなか犯人の目的や事件の方向性が分からないですが、本当に小さなヒントから筋読みが進んだ時、一気に読みたくなる安定感があります。

    伏線とも思えない小さなことも最後には必要な情報だったりして、思わず確認してしまいました。

  • シリーズ4作目。これが1番面白かった。
    3作目くらいから グッと成長してきた塔子。ずいぶん逞しくなってきた。鷹野主任とのコンビも すっかり板についてきた感じだ。
    全体のストーリーも面白くて引き込まれたけど 最後のどんでん返しは全く想定外。あれがなくても充分面白かったと思うけど やっぱりあると全然違うねー。
    さすが。

  • 『殺人分析班』シリーズの第四弾。確実にシリーズを重ねるごとに面白くなっている。

    マンションの非常階段で発見された他殺死体に端を発した事件は犯人による警察組織に対する挑戦へと…今回も殺人分析班の如月塔子と鷹野秀昭の名コンビが難事件に挑む。

    途中に挿入される犯人視点の描写と数々の意外な展開が犯人の目的と事件の真相を混沌へと誘う。

    現段階でシリーズは第六作まで刊行されているようで、まだまだ楽しみは続きそうだ。

  • 捜査一課十一係シリーズ4作目。
    このシリーズの面白さは伏線の見事さにある。
    何気ない会話、つい聞き逃してしまいがちな証言、そして捜査の最中に見聞きした記憶。
    犯人へとつながる見えない糸が、それらの中に隠されている。
    すべてがひとつに結びついたとき、真犯人の姿が浮かび上がってくる過程は読んでいてドキドキする。
    塔子と鷹野のコンビも相変わらずだ。
    犯人の思惑に翻弄され、事件解決への道筋がまったく見えないときも、このコンビはけっして諦めない。
    「鷹野くんも」の「も」に妙にこだわる鷹野も楽しい。
    警察小説だけでなく、ミステリーを書くためには様々な知識が必要なのだとあらためて思う。
    事件解決へのきっかけとなるヒントが、まさかあんなところにあるなんて。
    鷹野に「さすが!」と声をかけたくなる。
    巧妙に事件のシナリオを書き、用心に用心をかさねて立ち回った犯人。
    地道な捜査で掴んだ物証と証言を、分析し疑問点をひとつずつ潰していく。
    犯人と塔子たち捜査陣との戦いは、いつも読みごたえがある。
    このシリーズはお気に入りのひとつだ。

  • シリーズ4作目。今回も面白かったです。
    前作に引き続き劇場型犯罪。警察はいくつもの案件を同時に追っているのに、都民全ての身代金2億を要求されるとか…上層部がいっぱいいっぱいでキツかったです。
    まんまとミスリードされました。鷹野主任よくあの一言覚えてたなぁ。
    如月さんの成長が著しいですが、よく考えたら毎回くらいレベルで危険な目にあっている。鷹野主任も落ち込んでたけど皆さん気を引き締めてほしい。。
    それにしても闇ビジネスだったな……需要があるから供給があるんだけど遣る瀬無い気持ちになります。
    河上さんと綿引さんはなんかあるんだろうか。単なる如月さんファンなだけ??
    鷹野主任のフラグが立ち始めている気がする(ドラマ完走済)

  • 読み終わったのに、さぁ次々となってしまうほど面白い。。鷹野主任かっこ良さは相変わらずでだったんだけど今回はストーリーも先が全く読めず、真犯人至ってはさっぱりわかってなかったので、え!まさか!!となりました。次の作品も楽しみです♪

  • シリーズが続くにつれ、登場人物の輪郭がハッキリしてこなれてきた印象。
    トリッキーな手法やキャラクターに頼ることなく正統派の警察ものとして進化していると思いますが、事件解決への流れは相変わらず少し都合が良すぎるかな。
    シリーズものの魅力の1つである主人公の成長や人間関係の変化も、良い感じに進行中です。

  • 塔子はやや特別扱い過ぎる

  • シリーズ第4作。
    連続不審死事件が起こる。
    どれも他殺だが、自殺に見立てられたチープな工作がしてある。
    犯人から警察へ東京都民を人質に取り身代金2億を払わなければ1日一人づつ殺すという脅迫電話が入る。

    犯人は元警察官だと思われたが最後は病死する。
    真犯人は

  • シリーズ4作目。

    さくっと読めた。やはりこのシリーズは面白い。
    DVDも3作見てるからすんなり登場人物が頭に入ってくる。

    殺人を明らかに偽装された自殺に見せる犯人の意図とは...

    犯人が早めにわかるような展開だがその裏で糸を引いている真犯人とは?

  • 絶対犯人警察関係!って思わされたところからのどんでん返しが良かった。
    犯人頭よすぎーって思った。

  • シリーズ第4弾。これまでと同様、特殊の連続殺人を捜査する主人公たちという設定。緊迫感はなく、犯人は何となく予想できた。捜査の過程は面白いが、解決編はやや唐突な感じ。

  • 何となく元警察官が犯人、と思わせているような気がしていたのでラストは「あぁ」という納得。塔子が少し逞しくなったような気がした巻でした。殺された人達も、真犯人も人の弱味につけ入るのが上手い人達でした。広瀬さんも警察官ならばもう少し自分に厳しくあるべきで、彼女との対比もあって塔子がとても頼もしかったです。

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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