虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.51
  • (11)
  • (30)
  • (41)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 264
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062931175

作品紹介・あらすじ

刺殺遺体が握っていたナイフの意味とは。犯人は二億円を用意できなければ、都民を一人ずつ殺害すると予告。殺人分析班が推理する!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 捜査一課十一係シリーズ4作目。
    このシリーズの面白さは伏線の見事さにある。
    何気ない会話、つい聞き逃してしまいがちな証言、そして捜査の最中に見聞きした記憶。
    犯人へとつながる見えない糸が、それらの中に隠されている。
    すべてがひとつに結びついたとき、真犯人の姿が浮かび上がってくる過程は読んでいてドキドキする。
    塔子と鷹野のコンビも相変わらずだ。
    犯人の思惑に翻弄され、事件解決への道筋がまったく見えないときも、このコンビはけっして諦めない。
    「鷹野くんも」の「も」に妙にこだわる鷹野も楽しい。
    警察小説だけでなく、ミステリーを書くためには様々な知識が必要なのだとあらためて思う。
    事件解決へのきっかけとなるヒントが、まさかあんなところにあるなんて。
    鷹野に「さすが!」と声をかけたくなる。
    巧妙に事件のシナリオを書き、用心に用心をかさねて立ち回った犯人。
    地道な捜査で掴んだ物証と証言を、分析し疑問点をひとつずつ潰していく。
    犯人と塔子たち捜査陣との戦いは、いつも読みごたえがある。
    このシリーズはお気に入りのひとつだ。

  • シリーズを1から読んでいる人間としては、この第4弾、塔子さんが少しずつ成長してきている姿に、おおっ!となった。

    今回の塔子さんは、今までにない重大な任務を任されること(詳細はネタバレになるので、伏せておく)に。そして、犯人こいつ?と思ったら、そこも一捻りしてあるので、あ、そっちだったの!って意外な人間だった。

    ただ、物語の展開がこれまでのシリーズよりも、うーむ。って思ってしまったのだ。

  • シリーズ4作目。これが1番面白かった。
    3作目くらいから グッと成長してきた塔子。ずいぶん逞しくなってきた。鷹野主任とのコンビも すっかり板についてきた感じだ。
    全体のストーリーも面白くて引き込まれたけど 最後のどんでん返しは全く想定外。あれがなくても充分面白かったと思うけど やっぱりあると全然違うねー。
    さすが。

  • 『殺人分析班』シリーズの第四弾。確実にシリーズを重ねるごとに面白くなっている。

    マンションの非常階段で発見された他殺死体に端を発した事件は犯人による警察組織に対する挑戦へと…今回も殺人分析班の如月塔子と鷹野秀昭の名コンビが難事件に挑む。

    途中に挿入される犯人視点の描写と数々の意外な展開が犯人の目的と事件の真相を混沌へと誘う。

    現段階でシリーズは第六作まで刊行されているようで、まだまだ楽しみは続きそうだ。

  • シリーズ第4弾。これまでと同様、特殊の連続殺人を捜査する主人公たちという設定。緊迫感はなく、犯人は何となく予想できた。捜査の過程は面白いが、解決編はやや唐突な感じ。

  • 何となく元警察官が犯人、と思わせているような気がしていたのでラストは「あぁ」という納得。塔子が少し逞しくなったような気がした巻でした。殺された人達も、真犯人も人の弱味につけ入るのが上手い人達でした。広瀬さんも警察官ならばもう少し自分に厳しくあるべきで、彼女との対比もあって塔子がとても頼もしかったです。

  • 読み終わったのに、さぁ次々となってしまうほど面白い。。鷹野主任かっこ良さは相変わらずでだったんだけど今回はストーリーも先が全く読めず、真犯人至ってはさっぱりわかってなかったので、え!まさか!!となりました。次の作品も楽しみです♪

  •  シリーズ消化中。

     たとえ刑事といえども、夜中に買い出しは危険だと思っていた。

  • マンションの非常階段で発見された、自殺を装った他殺死体。捜査一課の如月塔子が偽装の意味を思案するさなか、犯行声明と新たな殺害を仄めかすメールが警視庁へ届いた。翌日以降も、都民を毎日ひとりずつ殺していくという。警察への怒りを露にする犯人の、真の目的とは。殺人分析班の逆転の推理が冴える!

  • シリーズが続くにつれ、登場人物の輪郭がハッキリしてこなれてきた印象。
    トリッキーな手法やキャラクターに頼ることなく正統派の警察ものとして進化していると思いますが、事件解決への流れは相変わらず少し都合が良すぎるかな。
    シリーズものの魅力の1つである主人公の成長や人間関係の変化も、良い感じに進行中です。

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年、千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。ドラマ化され人気を博した「警視庁殺人分析班」シリーズに『石の繭』『水晶の鼓動』『蝶の力学』『雨色の仔羊』などがある。「警視庁文書捜査官」シリーズに『警視庁文書捜査官』『永久囚人』などがある。その他の著作に『深紅の断片』など。

「2019年 『奈落の偶像 警視庁殺人分析班』 で使われていた紹介文から引用しています。」

虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)のその他の作品

麻見和史の作品

虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする