クエーサーと13番目の柱 (講談社文庫)

著者 : 阿部和重
  • 講談社 (2015年7月15日発売)
3.33
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  • 本棚登録 :47
  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062931434

作品紹介

アイドルのあらゆる情報を入手せよ。ネット空間で過熱するパパラッチ競争の中で、元写真週刊誌記者のタカツキリクオは若き資産家カキオカによって選ばれたターゲットEDのミカをモニターするチームの一員として能力を発揮。しかし新メンバーの加入が緻密なチームプレイを徐々に狂わせていく。

クエーサーと13番目の柱 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 強迫的、偏執的でヒリヒリするようないつもの文体は鳴りを潜め、さっぱりと読みやすい(アニメのノベライズみたい)。登場人物たちを見つめる作者の視点は優しく、結末も希望の未来を示す。本作の様に、無限に枝分かれする可能性の一つを(多世界解釈)、観測者が強い意志で選択することで、世界は改変しうる、そんなテーマの物語は、3.11以降、確実に増えてきたように思う。

  •  緻密な計画、優秀な人材、スリリングな展開。何かしらの諜報機関かよ、と思いきや、その正体はアイドルの追っかけをするボンボンに雇われたモニタリングチームだった。
     という設定なので、コメディ的な要素があるのかと期待するも、堅苦しい文章と終始シリアスなテンションなのが逆に滑稽。終盤にはダイアナ元妃の衝突事故を模したカーチェイスも。やたらと正確な数字が記されているのと、登場人物の名前が全てカタカナ表記という記号性が、妙に臨場感を増す。
     キーになる「引き寄せの法則」と、超能力的な最後にはついていけず、頭に「?」の残る読後感だった。

  • 信じれば叶う引き寄せの法則に気付けば入り込んでいる究極のアイドル愛。
    カタカナで表記される登場人物達には記号性を感じ、
    何か大きな力によってみんなが駒のように動いている気がする。
    それはキングであるカキオカも同様。
    不安定の中に生きている弱さゆえに傲慢に見えるカキオカが好きだった。

  • アイドルのあらゆる情報を入手せよ。ネット空間で過熱するパパラッチ競争の中で、元写真週刊誌記者のタカツキリクオは若き資産家カキオカによって選ばれたターゲットED(エクストラ・ディメンションズ)のミカをモニターするチームの一員として能力を発揮。しかし新メンバーの加入が緻密なチームプレイを徐々に狂わせていく。

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