昼田とハッコウ(上) (講談社文庫)

  • 講談社
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本棚登録 : 184
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062931977

作品紹介・あらすじ

幸福寺の小さな本屋さん「アロワナ書店」。三代目のハッコウは店長とは名ばかりで店内をぶらぶらするばかり、ともに育ったいとこの昼田はIT企業に勤めていた。しかし正月早々大事件が起き、書店は存続の危機に。昼田とハッコウは、二人でゆっくり立ち上がる。自分と世界のつながりを考える、著者渾身の長編。

感想・レビュー・書評

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  • 昼田によって語られる自分の存在や社会に対する考察が興味深く、時間をおいてまた読み返してみるのもまた良いかもしれないなーと感じた。
    自分でもうまく噛み砕けずに抱えたままになっている蟠りや、自覚してさえいなかった不安や生きていくことへの心許なさまでも、易々と目の前に並べられた気がしてストーリーそっちのけで少し感動してしまったほど。どれもこれも、語彙力のない自分では到底しっくりいく言葉が見つからなかったものばかりだ。

  • 昼田とハッコウってなんだろう…魅かれないタイトル…
    と思って何度もスルーしていました。
    でも、
    『舞台は「町の本屋さん」。続いていく毎日を描く物語家族じゃない人と、家族のように繋がれるだろうか。』
    っていうオビの言葉が目に入り…
    うん?もしかして私の好きな類の話かも、と思って読んでみました。

    結果、予想とは少し違ったけれど、「町の本屋さん」のことがわかって興味深く読めました。

    それに、平台の展示にかける思いとか、図書館の仕事と相通じるところもあったりして。

    昼田とハッコウ(人の名前でした。二人はいとこ)を中心に繰り広げられるゆるやかな人間関係も、クスッと笑えて、ちょっと切なくて、秋の夜長にゆるゆる読むのにはオススメの一冊でした。

    図書館スタッフ(東生駒):ほっこり

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=1100392221

  • 本に挟まっていたアロワナ書店のしおりが嬉しくて、ブックカバーについている紐を無視して紙のしおりを使い続けて、アロワナ書店で買いました感に浸ってみました。下巻についてたしおりは記念に取っておいてます。

  • 「淡くて遠い関係でも、かきあつめたら生きていける」

    わけありな生い立ちの昼田くんと、その家族の物語。
    男兄弟たち(−ハッコウ)で熱海に行った帰りの瞳(弟)の形而上の忍者の話、よくわかる。
    「新幹線で景色見るときとか、走って車からものを見るときとか、いつも形而上の忍者がいる」
    「こう、視点が、山の稜線とか、建物の屋根の上を、ぴょんぴょん飛び跳ねるみたいに動いていって、それから電線の上をたったったと走ったり」

    男たちはおせちもつくる
    火の用心をする
    平穏な日々の中で突然だれかが死ぬ。
    子どもができる。

    …子どもが出現したあたりから、急速に物語への温度が冷めてしまった。
    あるひとの死の瞬間は、一周まわって、リアリティを感じたのだけど、それ以降がちょっとドラマティックすぎた。
    いささか突拍子もない展開が続き、それを必然と思えなかった。
    また、兄弟たちの会話の説明的なところとリアリティの低さが気になってしまって気になってしまって。女性が書いてるせいかそういう性格にしたかったのか不明瞭だが、主人公の女々しさのようなものが好もしくなかった。
    要するに相性の問題かとおもいます。
    この作品、ナオコーラさんの描く会話劇が大好きなひともいるだろうし。
    花とゆめや、ラノベを読んでいた高校時代の自分であったら許容できた空気感。
    下巻は読了せず。

    設定は好きでした。

  • 昼田とハッコウp.270
    会社を辞める時、挨拶まわりして、夜は送別会。無感動、無関係な人にみえる。会社にいたけど、「役割」としてだけで、人間といた気がしない。花束は邪魔でゴミ箱に捨てた。

    p.275
    「昼田って、自分のことを、聞き上手だと思ってるだろ?」

  • (2015.10.27)
    (320P)

  • とにかくハッコウが謎過ぎる。
    何か障害がある設定なのか?と思っていたら、後半ちゃんと本を読んでみたり、今まで世話をしていた側の昼田の真似事をしてみたり少しづつ変わってきている。
    とりあえず、今後が気になるので下巻読んでみようと思うけど、全体的に色々な事に説明が少ない小説な気がする。

    2015.10.3

  • 幸福寺の小さな本屋さん「アロワナ書店」。三代目のハッコウは店長とは名ばかりで店内をぶらぶらするばかり、ともに育ったいとこの昼田はIT企業に勤めていた。しかし正月早々大事件が起き、書店は存続の危機に。昼田とハッコウは、二人でゆっくり立ち上がる。自分と世界のつながりを考える、著者渾身の長編。

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著者プロフィール

1978年生まれ。『人のセックスを笑うな』で第41回文藝賞を、『美しい距離』で島清恋愛文学賞を受賞。その他の著書に『浮世でランチ』『この世は二人組ではできあがらない』『ニキの屈辱』『昼田とハッコウ』『反人生』『ネンレイズム/開かれた食器棚』、エッセイ集『かわいい夫』『母ではなくて、親になる』、絵本『かわいいおとうさん』などがある。

「2018年 『偽姉妹』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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