新装版 阿片戦争 (一) (講談社文庫)

  • 講談社 (2015年9月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784062931991

作品紹介・あらすじ

清朝末期。大英帝国の新興資本は、市場を求め中国進出を企てていた。彼らが流入させた阿片の暴利を貪る特権商人、官僚達の中に、国を憂う清廉潔白な実力官吏・林則徐と豪商・連維材がいた。明治維新を始めとした近代アジア史に強烈な衝撃を与えた事件を活写する陳文学の最高峰、新装版登場!(全4巻)

みんなの感想まとめ

清朝末期の中国を舞台に、大英帝国の阿片貿易がもたらす混乱と、それに立ち向かう清廉な官吏や商人たちの姿を描いた作品。物語は、主要人物の紹介を通じて、当時の社会がどれほど阿片に影響されていたかを浮き彫りに...

感想・レビュー・書評

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  • アヘン戦争。産業革命によって強力な生産力を持ったイギリスは、自国製品の売り先を探していた、その矛先は清国に向けられた。アヘン戦争はイギリスが仕掛けた非道な戦争といわれている。しかし、その前夜に何があり何が戦争へと導いたのか、詳しくは知らない。そこでこの作品を手に取った。


    清国の新興商人・連維材は開国を望み、「何かを変えねばならない」という得体のしれない破壊欲をもった男。一種のギルドである公行と衝突しながら、茶の輸出で大きな利益をあげてゆく。

    清国政府(道光帝)はアヘン厳禁・弛禁の論争で揺れる。林則徐は改革派であり、この人物もまた、破壊欲をもった男といえるかもしれない。


    中華思想を固持したい清国の思惑。官僚の腐敗。新興商人の台頭。イギリスをはじめ列強の進出、アヘンの横行。なんという時代だろう、当時の人間にとっても何かが胎動している。その正体はわからない。そんな時代だったのではなかろうか。

  • 昔の全3巻の文庫版で読んだことがあり、今回は再読。第1部で清側の主要人物は出そろっている。うまく登場させるなぁ。中国人の名前はなじみがなく覚えにくいという人もいるようですが、私はほとんどの人を漢字で覚えてるかなぁ。二巻以降で戦争に突入して、戦争中は悲惨な人民が、と思い出すと少しくじけそう。

  • 第一部。まずは人物紹介を兼ねて舞台となる道光帝治世の中国の状況説明をするといった感じの話。主要登場人物だけでかなりの人数がいる。社会がどれほど阿片に染められているか、あるいは厳禁論か弛禁論かで互いに対抗しあう政治家や商人たちのうごめきがメイントピック。
    漢語調の表現があったりするが、語り口はそれほど堅くない。

  • 制怒一字

  • 若い頃、読みかけて断念した本。新装版が出たのをきっかけに再チャレンジしてみようと思った。

  • 清朝末期。大英帝国の新興資本は、市場を求め中国進出を企てていた。彼らが流入させた阿片の暴利を貪る特権商人、官僚達の中に、国を憂う清廉潔白な実力官吏・林則徐(りんそくじょ)と豪商・連維材(れんいざい)がいた。明治維新を始めとした近代アジア史に強烈な衝撃を与えた事件を活写する陳文学の最高峰。新装版登場!(全4巻)

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著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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