窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 664
感想 : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932127

作品紹介・あらすじ

戦後最大のベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』。単行本、文庫、絵本の累計は800万部!35カ国以上で愛読されています。本書はその新組版。字が大きく絵も鮮やかになりました!トットちゃんがユニークな教育のトモエ学園で、友達とのびのび成長していく自伝的物語。深い愛情で子どもたちの個性を伸ばしていった校長先生が、トットちゃんに言い続けた言葉「きみは、本当は、いい子なんだよ」は、今も黒柳徹子さんの宝物です。

感想・レビュー・書評

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  • 「トットちゃんとソウ君の戦争」を読んだら、むしょうに読み返したくなり、「新組版」を購入。

    読後は泣けてしかたがなかった。ほんの数年間だが、まるでファンタジーのようなこんな学校が、確かにあったのだ。それを戦争がすべて飲み尽くしてしまった。でも、この学園のことは、一番トモエらしい(と思う)「トットちゃん」の手によって、多くの人の心に刻まれることになった。出版から三十五年。学校をめぐる状況が良くなっているかは疑問だけれど、この本が何かの種をまいてきたと信じたい。

    最初に読んだのは大学生の時で、帰省したら実家にあった。およそ本など読まない母が面白いと言うので、ベストセラーというのはすごいものだと思ったのを覚えている。生意気盛りの頃とて、斜に構えて読んだのだろうと思うが、確かに面白かった。その後、黒柳さんは好きな書き手の一人となった。

    今読み返すと、トットちゃんもさることながら、お母さんの態度や行動のすばらしいことに感嘆してしまう。「規格外れ」のトットちゃんを、いつも変わらず信じて見守り、ごく自然に向き合っている。いやあ、わたしなど、とてもじゃないがその半分もできません。できないと言えば、1年生のトットちゃんのおしゃべりを4時間もニコニコと聞いていたという小林先生もすごい。こういう大人たちやトモエのお友達など、周囲の人たちの良いところを存分に引き出し受け取るパワーが、黒柳さんにはあるのだろうなとしみじみ思った。

  • 犬を我が子のように育てていると、この子にとってなにが幸せなのか目に見えて分かるように、
    トットちゃんも、その感性で周りの人を純粋な気持ちに引き戻してくれる、そんな子なんだろうなと思う。
    19歳の今、初めて読んだけど、自分がトットちゃんみたいな時、周りからこの行動がどう評価されるとか気にせずに遊びに没頭していたことを思い出した。
    受験後、コロナで外に出られないと言い訳しながら、家のなかでさえ成長や変化をしていない自分を受け入れられなかった。
    わたしが生きやすくなるためには、やっぱり他者の生き方と比べて真似る事はあまり役に立たない。
    自分の純粋な感性をもう一度、楽しみたいと思えた本でした。

  • ずっと気になっていて、本屋さんで文庫本を見つけたので読んでみることに。
    子供たちが大人になってからも自信を持って生きていけるような指導は素晴らしいです。
    先生もお母様も素敵だと思いました。

  • 国内最大のベストセラー小説という事実に驚き、購入。
    トモエ学園でのエピソードも好きなのだが、個人的には、トットちゃんがロッキーと絡んでいる回が1番のお気に入りだ。

  • 「君は、本当は、いい子なんだよ!」
    (校長先生)

    トモエ学園の先生が素晴らしい!

  • ベストセラーとして世を席巻していた頃、読んだはずですが、あまり記憶がありませんでした。
    今回ふとした拍子に読んでみて・・・まるでうちの子!
    はい、毎日学校で廊下に出ています。興味がある人にすぐ声かけたり、興味のあることに寄って行ったりしてしまいます。話始めると止まりません・・・・。
    あーーー、トモエ学園があったら・・・自由に学校生活を過ごせただろうに・・小林先生がいたら・・・毎日怒られてばかりいることもなかっただろうに・・・。
    読んでいて涙が出そうでした・・・というか、心の中では泣いていました。
    戦争に奪われてしまった本当に子供のことを考えた学校。

    ちょっと待てよ・・・あれ?私が「君は本当は良い子なんだよ」って毎日呪文のように言えばいいのでは?何かやらかしても、とりあえず怒る前に話を聞いてあげればいいのでは?
    私が一人トモエ学園すればいいのでは??

    さぁ、どこまでできるかわかりませんが、やる気にさせてくくれました・・・ありがとうございます、トットちゃん。

  • 小さい頃に読んだ記憶があったけど、もう一度読みたい思って購入。
    トットちゃんのワクワクするものの見方、子供の自由奔放さ、けれどその中でも色々と考えている子供の頭の中を除けたようで面白かった。

  • 読むのは2回目となる窓ぎわのトットちゃん、今回は文庫版を読ませてもらいました。

    今では発達障害(ADHD)の説明ではドラえもんののび太ジャイアンと並んで黒柳徹子さんが説明されるほど知名度が高くなっています。

    戦前に教育者として活躍していた小林宗作先生を教育者として素直に尊敬します。ここ最近でようやく騒がれ出された特別支援教育(障害のある子たちに対するものだけではありません)の一人ひとりにあった支援をすでに実践されていたことは考えられません。

    戦争がこのような素晴らしい学園を奪い去ったという事実にも胸が苦しくなります。今、教育界は大きな過渡期にあります。小学校中学校に比べて遅々として進まない高等学校教育が、大学入試の変更という大鉈を振るうことでようやく動き出し始めたのです。

    教育界だけではありません。我々のような一般の社会の中で発達障害を含む様々な困難を持っている方々への支援を考えなくてはいけません。精神的な病を抱えている方々も増えています。小林先生のように一人ひとりのことを考え抜いた対応をしていくときなのだと思います。

  • (おそらく2016/5/20頃読了)
    もちろんこの本の存在は知っていたけど、きちんと読んだのは初めて。NHKのドラマ「トットてれび」を見て、この本の英語版を父が持っていて、やはりまずは日本語版を、と購入。

    子どもの好奇心、では収まりきれないトットちゃんの発想と行動力。私がトットちゃんだったら、私がお母さんだったら、私が友だちだったら、私が先生だったら…、もしくは、私がトットちゃんの頃は…と想像して読んだけれど、そんな風に考えるのが無駄に思えるくらい、この人にはこの人にしか無い(できない)出会いであり、人生なんだな、と思った。

    年を重ねて読んだらまた違った感じ方をするんだろうな。また読みたい。

  • 記録用

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著者プロフィール

黒柳徹子:日本パンダ保護協会名誉会長

「2018年 『読むパンダ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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