邪心 警視庁犯罪被害者支援課2 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932158

作品紹介・あらすじ

リベンジポルノの相談が大学院生の綾子から村野ら支援課に持ち込まれた。猥褻ぎりぎりの画像に、対処に迷った村野たちだったが、被害者支援のボランティアをする愛と綾子が暴漢に襲われ事件は加速していく。「被害者支援」という前人未踏の新テーマに斬り込んだ、著者会心、絶好調の警察小説! 多数の版元が参加した「堂場瞬一の100冊」記念プロジェクト、書下ろし文庫掉尾を飾る記念的作品!

感想・レビュー・書評

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  • '22年10月28日、Amazon Audibleで、聴き終えました。シリーズ二作目。

    僕個人的には、一作目と比べると、スリルや醍醐味等、一回り小さくなったかな、と思えました。

    事件が、身近であり得る、と思えるからかな?
    なら、「心理描写」等が良く練れているか、というと、そうでもなかったような。

    エンタメ小説なので、難しく考えずに聴くと、まあ普通に楽しめたと思います。

  • 犯罪者支援課シリーズ第2弾。今回はリベンジポルノの被害者の話。と言っても、被害者と言い切れるかどうか、村野が判断に迷ううちに対象者が何者かに殴られ、意識不明に陥ってしまい、話のほとんどがその犯人捜し。前作でどこまでも被害者側に立つ姿勢が新鮮で面白いと思っていたので、普通の警察小説に戻ってしまったような印象が強く、1作目ほどの感動はない。このシリーズは犯罪被害者の話であり、村野や愛もまた犯罪被害者として描かれているので、2人の成長も物語のキーになるのだろうけど、愛のキャラクターがどうにも好きになれないのは自分だけだろうか…

  • 今までの警察小説にはない部署の警察官が主人公の『壊れる心』に魅了され、続いて第2弾を手に。
    主人公村野秋生以下、支援課のメンバー(本橋課長、芦田係長、同僚の松木優里、安藤梓、それに長住光太郎)は、それぞれに特徴のある性格が生き生きとしており、彼ら一人一人を独立してスピン小説ができたら、面白いかも。
    村野秋生と西原愛との関係も今後どうなるか、第3弾が待ち遠しい。

  • 2024/01/06 03読了

  • (2023年10月30日から11月1日にかけて読破)
    警視庁犯罪被害者支援課に持ち込まれた、リベンジポルノの被害相談。大学院生の綾子が持ってきた画像は、わいせつぎりぎりの画像だった。大学院生の対処に迷ってしまう支援課だったが、被害者支援のボランティアを行っていた愛と綾子が、暴漢に襲われた。さらに、石井という男も予想外の自殺で、支援すべき石井の両親に話を聞くことができない。やはり、きちんとした支援をした方がいいと思う。

  • 話の流れは面白いが、テーマはあまり興味がないのでこの評価。

  • ★★★★★ 心が動いた名著。何度も読み返したい
    ★★★★☆ 暇な時に読み返したい
    ★★★☆☆ 読み返しはないが面白かった
    ★★☆☆☆ 面白くなかった
    ★☆☆☆☆ 同上

  • 上昇志向の強い女性は別に悪くないと思う。でもその為に男性を利用するだけ利用して、用済みになったら切り捨てる女性にモヤモヤする。

  •  平尾綾子 25歳。住所は中野区。北海道出身。都内大学理工学部を卒業し、就職したが1年で辞めた。そして、大学院のマスターをめざす。遺伝子関係の研究をする。上昇志向が強い女性である。
     ネットに、自分の恥ずかしい画像が流れている。リベンジポルノだ。犯罪被害支援課の村野にその話が持ち込まれる。綾子の恋人は、二人いた。その二人の恋人があまりにも子供っぽい。自分中心主義。
    東京被害者センターで、被害者支援のボランティアをする西原愛と綾子が襲われ、綾子は意識不明に。
    西原愛は、村野の元恋人だった。事故によって、二人は別れたのだ。
     平尾綾子の恋人は、北海道の高校時代の同級生で、猛アタックして、綾子を恋人にした。
     旧友たちは、二人の状況はよく理解していた。二人は、綾子が大学院に進むことで、別れたのだった。石井は、ビルから転落して、死んだのだった。
    特捜は、自殺だと断定していたが、村野の上司の元橋がおかしいと感じていた。遺体解剖して、睡眠薬が検出されて、自殺ではないとされた。
     綾子には、二人目の恋人がいた。秋山企画の社長の息子。簡単に言えば、バカ息子。綾子は金目当てだったようだ。秋山は、30歳を超えて初恋だった。それまで、童貞。結局綾子にコントロールされていた。リベンジポルノから始まった、か弱い女性が、実は。
     堂場瞬一は、女の人を描くのが上手いのかもしれない。かなり、類型化している。
    犯罪被害者が、弱い存在とは言えない。怖い話だ。

  • 警察を被害者支援の立場から描く。シリーズものだから前後を読んだほうがよい

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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