子どもの王様 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 148
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932301

作品紹介・あらすじ

団地に住むショウタと親友トモヤ。部屋に籠もって本ばかり読んでいるトモヤの奇妙なつくり話が、ショウタの目の前で現実のものとなる。残酷な”子どもの王様”が現れたのだ。怯える親友を守るため、ショウタがとった行動とは? つくり話の真相とは? 『ハサミ男』の殊能将之が遺した傑作をついに文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • この本を選ぶ人は「殊能将之」という名前にある期待をしていると思う。
    そう考えると、これは何もなさすぎる。
    期待はずれになる部分は大きい。

  • 大どんでん返しもなく、子どもの読み物にしては…情操教育的には…どうなんだろうというラスト。だって、これって、本人は良かれと思っても、少年院レベルでは…。途中までは冒険活劇で、友を救うヒーロー物かと思わせておいて…。

  • 小学生男児ってこんな感じだよなー。
    ほんっと嫌いだった。

  • ミステリー要素がほぼなかった。。。
    とはいえ子供向けの作品なので、その目線で考えると、物語のサスペンス性と王様の正体を知った時の驚きは良い体験になるんじゃなかろうかと思います。

  • ミステリーってあんまり読んだことない。
    団地の子供達の話。
    あまり後味が良くない…。

  • 2013(平成25)年2月に49歳の若さで急逝した殊能将之。本作は、伝説の編集者である故・宇山日出臣氏が企画した“講談社ミステリーランド”の第1回配本として刊行された作品だそうです。企画段階では“少年少女ミステリー図書館”と呼ばれていたとおり、少年少女を主人公にした大人も子どもも楽しめる本格ミステリーという触れ込み。

    カエデが丘団地に母と暮らす小学生ショウタには、同じ団地の別棟に住むトモヤという友だちがいる。同級生のトモヤは不登校で、家の外には出ようとしない。ショウタが遊びに行くと、トモヤは必ず突飛な話をする。どうせ作り話に決まっているのに、あまりに奇抜な内容に思わず耳を傾けてしまう。その日聞いたのは、「子どもの王様」がいるのだという話。トモヤが話すその風貌は、子どもの王様のくせして、茶髪に無精ひげ、トレーナーにジーンズ姿。今回も作り話だと思っていたのに、その風貌そっくりの男をショウタが見かけて……。

    ミステリー色は薄く、子どもの王様の正体もわかりやすいので、どちらかといえばサスペンス。子どものときにはわからなかった大人の事情や友達の気持ち。わからないなりにも自分で咀嚼して前に進もうとするショウタに力強さを感じました。殊能将之の他の作品と比較すれば、内容・ボリュームともに薄く、読み応えはあまりありませんが、この著者がもういないのだと思うと感慨深いものがあります。

  • 子供視点による描写が、どこか懐かしく感じてしまった。本作はもともと子供向けとのこと。

  • ジュブナイル小説。殊能将之さんがこういう作品を書いておられたとは知らなかった。ミステリとしては物足りないかもしれないが、ヒーローを目指した少年が自分の行動を後味悪く思う様子はこちらも読んでいて苦しくなる。

  • 子どもの王様の正体は解説の通り割れやすく、そのためかミステリとしてでなくジュブナイルとして読んだ。小学生間の力関係や大人との距離感、クライマックスの対決とその後の顛末、ショウタくんの成長は子供と自分では読後感が全然違うのだろうなぁ

  • ハサミ男の印象が強く、残酷なストーリーかと思っていました。ある団地に住むショウタとトモヤ、トモヤは引きこもりで友人であるショウタに、嘘とも空想とも現実ともつかない話しをする。そこに登場する子どもの王様は、子どもを連れ去り拷問を加えるというものだった。同じ団地でも建設時期が異なり格差があり、そこに住む人々の年代にも開きがあり、クラス内の派閥やガキ大将の拡張版のようでもある。子どもの王様に怯えるトモヤ、戦隊もののヒーローに憧れるショウタは、トモヤを救おうと立ち上がる。しかし、現実のヒーローは辛かったのだった。

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著者プロフィール

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『キマイラの新しい城』(いずれも講談社文庫)がある。 2013年2月、逝去。

「2016年 『子どもの王様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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