超聴覚者 七川小春 真実への潜入 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.36
  • (3)
  • (3)
  • (5)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 57
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932431

作品紹介・あらすじ

九歳の時に受けた遺伝子治療によって聴覚が異常に発達した小春は、勤めていたブラック企業の過酷さに耐えきれず辞職した。再就職が困難を極める中、寿命遺伝子治療薬発売を予定する巨大企業の事業部長から、正社員になる条件として発売阻止を目論む子会社への潜入を持ちかけられる。『真実への盗聴』改題。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私定時で帰ります。で有名な著者の作品。
    幼い頃の障害を治すため、手術によって高度な聴覚能力を得た主人公、ブラック企業を止め、ひょんなことから寿命遺伝子治療薬販売を予定する巨大企業に使うとされる。
    私定時で…と比べパンチが弱く個人的にはあまり読みごたえを感じれなかった。

  • 九歳の時に受けた遺伝子治療によって聴覚が異常に発達した小春は、勤めていたブラック企業の過酷さに耐えきれず辞職した。再就職が困難を極める中、寿命遺伝子治療薬発売を予定する巨大企業の事業部長から、正社員になる条件として発売阻止を目論む子会社への潜入を持ちかけられる。『真実への盗聴』改題。

  • 年金・国債・少子高齢化等の問題について近未来の薬を中心に展開していくストーリーで、今後の日本で「あるかもしれない」未来は少し怖い。

    世代によって変わる「普通の幸せ」について主人公の家庭を通して考えさせられた。母親と対比的におばあちゃんが芯のある人物で好感が持てた。

  • 破綻した年金を取り立てられ、延命された老人たちに職まで奪われ必死で生きる若者たち。先立つものがないから安定した暮らしもできないのに、親からは結婚だ子供だと急かされる。近い将来の日本を見るようだった(というか、ここまでではないにしてもほぼ今の日本なのでは?)秘密結社の◯、潜入調査を軸とするストーリーはとても面白かった。

  • 遺伝子治療、長寿の問題などこれからすぐにでも起こりそうな内容がリアルだった。

  • 初読み作家さん。
    「真実への盗聴」改題。
    九歳の時に受けた遺伝子治療によって聴覚が異常に発達した小春は、健康体を保って寿命を延長させる遺伝子治療薬の発売を予定する巨大企業の子会社への潜入を持ちかけられる。
    聴覚を活かす場面は面白かったが、超高齢化社会、年金問題、若年層の就職難など重い話だった。

    (電子書籍 honto)

  • 『海に降る』『駅物語』を面白く読んだので、この作品にも期待して読み始めました。遺伝子治療で老いても健康を損なわずにいられること、それによってより深刻になるかもしれない世代間格差(闘争?)が交差する話で、すぐに引き込まれていきました。面白かったです、ただ、重たいテーマに触れているので、消化不良に感じる面もありました。

  • 九歳の時に受けた遺伝子治療によって聴覚が異常に発達した小春は、勤めていたブラック企業の過酷さに耐えきれず辞職した。再就職が困難を極める中、寿命遺伝子治療薬発売を予定する巨大企業の事業部長から、正社員になる条件として発売阻止を目論む子会社への潜入を持ちかけられる。『真実への盗聴』改題。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2009年、『マタタビ潔子の猫魂』(「ゴボウ潔子の猫魂」を改題)でメディアファクトリーが主催する第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、作家デビュー。13年、『駅物語』が大ヒットに。15年、『海に降る』が連続ドラマ化された。現代の働く女性、子育て中の女性たちの支持をうける。主な作品に『賢者の石、売ります』『超聴覚者 七川小春 真実への潜入』『真壁家の相続』『わたし、定時で帰ります。』など。

「2022年 『くらやみガールズトーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

朱野帰子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×