少女不十分 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 617
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932462

作品紹介・あらすじ

悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。

感想・レビュー・書評

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  • しまった。

    マンガで読んでた…

    回りくどい表現が非常に多く、
    少し読みづらい。

  • 【図書館本】 序盤、主人公の語りが長いのは前提として、相変わらず素晴らしい作品だと思った。主人公からのUの両親に対して一言「何死んでんだよ」、ごもっともである。“自由帳”ならぬ“不自由帳”、いい加減な『教育』が生み出す行動原理は怖い。310ページ以降を読んでからは号泣しっぱなしだった。“滅茶苦茶でも、幸せになっちゃいけないわけじゃない”、作者のこういうメッセージ性が好き。

  • 大学生くらいの時に読んだけど、意味わからんすぎて途中でやめてしまった。
    また読み直してみよう。

  • ああ、西尾維新らしいなというほど作者のことを知ってるわけでもないのだけれど、「らしいな」と思った。

  • 皆も誇ろう。
    孤立し、異端であることを。
    たとえそのために、酷い目に遭ったとしても。

  • 西尾維新という作家はよく知っているのだけど、なんとなく読まずに今まで来た。

    小学四年生に監禁される、大学生のお話。
    こういう話を読んでいると考えさせられるのだけど、彼女がマトモに成り得なかったのは、やはり彼女の両親に由来するだけである。
    そうして、その異常さを受け止める大学生もまた、普通ではないのだと思う。
    どこまでをフィクションとして読めばいいのか分かりにくい、意地悪な「小説」として読んだ。

    彼女が知られたくなかった「正体」とは何だったのだろう。
    不自由帳に書かれたルールを守る良い子であることが、見破られてはならない「正体」だったのか。
    それとも、自分が受けている様々な傷跡を怪物として見られることが「禁忌」だったのか。

    それは、分からない。

  • 図書館で借りて読みました。西尾さんの本ということで読んだ、というのもありましたが・・・絵が・・・その・・・ねえ?・・・私が借りた表紙は、リコーダーを吹いている(持っている?)赤いランドセル少女が目印のアヤしい絵でした。気になる・・・!これは・・・買うのもあれだが、カウンターに持っていくのも恥ずかしいのでは・・・と思ってしまいましたが、がんばって持って行きましたよカウンター。
    途中ドキドキの展開はページをめくるのが怖いものでしたが、モヤモヤ・・・するかしないかの読後感。

    かと思いきやハッピーエンド、です。

    西尾さんご本人じゃないの?と思わせる描写やべー。
    でも家族モノはだめですね。
    泣けます。うう。

  • この本は大学生の主人公(10年前の作者自身?)が小学生の少女に監禁される話。前置きが長いが、本編に入ってしまえばすぐに読み終わってしまう。最初は理解不能の行動をする頭がおかしい少女だと思っていたが、本を読み進めると少女の行動原理がわかる。結局は少女より主人公の方が異常だったように思える。

  • 内容紹介
    悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。

    内容(「BOOK」データベースより)
    少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった…、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。「少女」と「僕」の不十分な無関係。

  • 少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった…、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。―西尾維新、原点回帰にして新境地の作品。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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