ヒトイチ 画像解析 警視庁人事一課監察係 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932479

作品紹介・あらすじ

「蒲田署内で拳銃自殺だ」。遺体は強姦痴漢事件の犯人を追いつめていた腕利きの巡査部長。警視庁人事一課監察係、通称ヒトイチのエリート榎本博史が真相究明に乗り出すと、警察のデータサーバーには防犯カメラから転送された驚きの画像が――「警察が警察を追う」シリーズ、絶好調第二弾! 〈文庫書き下ろし〉

感想・レビュー・書評

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  • 事件の解決そのものではなくてそれに関わる部署や複雑な階級関係などなど。いつものことながら優れた論理本を読んだ如くw

  • 気楽に読める本。
    警察組織の1部門を見れます。

  • 途中までは面白かったのに
    最後は尻窄み

  • そんなことまで、すぐわかるのぉ~~?????とビビっちゃいますが、監察で事件解決??!!!正義かぁ~~~~~と考える本でした。

  • 51このシリーズは登場人物も多くポイントがブレる感じがする。この作者には珍しい。短編連作より一本通った筋がある方が好きですな、

  • 警察小説としては面白いんだけど、複雑すぎてなかなか頭に全体像が入ってこない。
    前半の事件の内容と結末?はいいんだけど、途中がダラダラして読み進まないんだよね〜

  • 【作品紹介】
    「蒲田署内で拳銃自殺だ」。遺体は強姦殺人事件の犯人を追いつめていた腕利きの巡査部長。警視庁人事一課、通称ヒトイチのエリート監察係長・榎本博史が真相究明に乗り出すと、警察のデータサーバーには防犯カメラから転送された驚きの画像が―「警察が警察を追う」シリーズ、絶好調第2弾!

    【感想】
    相変わらずのテンポのよさで、スッキリ読了ができる。
    ただ、ふと気づくと、作品の登場人物の会話で、何気なく作者
    の「政治観」「経済観」「外交観」など独自の価値観が語られ、気づくとその考えが当然と思ってしまうところは気を付けなければならない。

  • 「蒲田署内で拳銃自殺だ」。遺体は強姦殺人事件の犯人を追いつめていた腕利きの巡査部長。警視庁人事一課、通称ヒトイチのエリート監察係長・榎本博史が真相究明に乗り出すと、警察のデータサーバーには防犯カメラから転送された驚きの画像がー。

  • 警視庁警務部人事一課監察係長 榎本博史の
    雰囲気が 実にいい。
    出過ぎず、出しゃばらず、相手を見て対応する。
    その許嫁の 菜々子も、榎本に対して、
    はっきりと ストレートに言うのが おもしろい。

    3つの章から成り立っている。
    警官による拳銃自殺。
    蒲田署で、警察官が拳銃によって自殺した。
    その自殺した梨田は、優秀で、積極的であった。
    強姦犯を、徹底して追いかけていた。
    その原因は、父親が 検事で、強姦犯に対して甘い裁定をした。
    そこからくる 言いようもない絶望。法ではさばききれないこと。
    そのことを知って、突き進んでいく。

    痴漢警部補の沈黙。
    この章が 優れていた。
    ヤクザの親分と警部補の間に結ばれる信頼感。
    ヤクザの親分は死に、そして 親分のヨメは 
    その警部補に 好意を寄せる。
    親分の娘は、そのことにいらだち、警部補を
    痴漢の冤罪に落とし込めるが、
    警部補は、否認せず、黙秘する。
    娘のまわりに、言い寄っていた人たちがあばかれる。

    マタハラの黒幕。
    オトコの職場である警察に、女が入り込むことで
    違和感が生まれ、その中で、妊娠ー育児による休暇に
    どう対応するかだが、それが 続けて 3人目となった。
    つまり、3年近く休むことになる。
    女警官の旦那も警官で、評価はDクラス。
    3度目に妊娠した女警官は マタハラにあったと言って
    警察を告発することになる。
    悩ましい問題を よくとりあげたけど、
    黒幕が 安易すぎるような気もする。
    もっと、常識的な対応がいるのでは。

    監察が どんな視点で 警察官を見ているのか。
    どのような評価をするのか?
    警官の持つ人間関係を徹底して、分析するのが、
    恐ろしい組織でもある。プライバシーがないのだ。
    パワハラ、マタハラ、アカハラなど、
    じつに 偏見の中で 警察官は 生活している。
    それを 榎本博史が 鋭角的に斬り込んでいく。

  • 優秀で真っ直ぐな警察官の自殺。
    しかし、その裏には、大きな謎が...

    警視庁警務部人事一課 監察係、通称ヒトイチ。
    第2弾。

    警察の警察を自認する彼らが、真相を明らかにする為に乗り出す。
    そこには、悲しい真実が...

    その他、「痴漢警部補の沈黙」、「マタハラの黒幕」の2話を収録。
    監察係だけでなく、公安や所轄の面々の活躍など、元警察官であった著者ゆえに、リアルな描写が多々あります。

    公安の山下係長のサイドストーリーも、面白いかも?


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著者プロフィール

1957年、福岡県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室、再び公安部公安総務課を経て、生活安全部少年事件課に勤務。警視総監賞、警察庁警備局長賞など受賞多数。2004年、警視庁警視で辞職。衆議院議員政策担当秘書を経て、2007年『警視庁情報官』で作家デビュー。主な著書に「警視庁情報官」「ヒトイチ 警視庁人事一課監察係」「院内刑事」シリーズ(以上、講談社文庫)、「警視庁公安部・青山望」「警視庁公安部・片野坂彰」シリーズ(文春文庫)など。現在は危機管理コンサルティングに従事するかたわら、TVや紙誌などでコメンテーターとしても活躍中。

「2022年 『プライド 警官の宿命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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