- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062932530
作品紹介・あらすじ
ロンドンに向かう通勤電車とその車窓から見える家を舞台に起こる犯罪を、女性三人の独白により描くサイコミステリー。2015年1月に刊行。英米他、ドイツ、オランダ、フランス、スペイン、イタリア、ロシア、ノルウェー、イスラエル、ギリシャ、チェコ、セルビア、台湾などで刊行が決まっている。また、ドリームワークススタジオがマーク・プラット制作で映画化権を取得した注目の作品。
感想・レビュー・書評
-
'23年1月8日、Amazon audibleで、聴き終えました。ポーラ・ホーキンズの作品、初体験。
何年も前に、映画は鑑賞済みでしたが…こんな話だっけ?という感じでした。なんとも、恐ろしい小説…ಥ‿ಥ
アルコール依存症によるものなのか、それとも主人公の性向の問題なのか…その「症状」とでも言うのか、「狂気」っぷりが、怖かった!ゾッとしました。
下巻を最後まで聴くと…主人公の女性三人が、みな「病的」に感じられて、ゲンナリしていると、最後にさらなる「サイコ」が登場する、という、なんとも救いのないストーリーでした。
レイチェルの飲酒っぷりが、その妄想や狂気も含めて、昔の映画「酒とバラの日々」の恐怖を思い出させました。超ブルー(。ŏ﹏ŏ)
エミリー・ブラント主演の映画、再鑑賞してみます!こんなエグい(?)映画だったかな…ಠ_ಠ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そう来たか。
"3人の女性の独白"という
スタイルに慣れるのに
少し時間はかかるものの
上巻の途中から
加速度的に面白く。
登場人物への印象が
読後にここまで変化するのも
珍しく
作家の力量ですよね。
アルコール依存症の女性が
通勤電車から ある家を
毎日 観察しているうちに…
というミステリー。
記憶の不確かさが
題材になっているところも
好みです。
実は 一年以上前に
数ページで断念してしまった
本なのですが
再チャレンジしてみて
良かった!
上下巻 一気読みでした。 -
年月日順に時間を追って三人の女性の独白で展開される物語。 次第にそれぞれの心情や言動が事実と交差していく過程が面白かった。
-
記憶がなくなくなるほど飲むと碌なことにならないという、節酒啓蒙ミステリ。
上巻のときも書いたけど、主要3女性がみんな結婚に不満を持ってるあたりも含め、酒飲みで主婦の人は親近感があって面白いと思う。私は面白かったw
まあ女性誌の小説みたいな感じではある。 -
上巻よりは格段に面白かった。読み終わってみると、アル中だったりのキャラ設定もよく分かる。が、登場人物の誰にも共感できないのは辛いなぁ笑
-
☆3.3
つらい……気持ちが、心がつらい……すごくすごく"にんげんってほんとだめだよね"って気持ちになる……所々わかるよってところがあるだけにつらい。
キャシーだけが私の救いやわ。映画も見てみよう。
-
久しぶりに読んだ海外の小説。3人の、それぞれに悩みを持った女性一人称で進む。離婚をしてアルコール依存症になった女性が、電車の中から素敵な夫婦の様子を毎日見る、というところから物語が始める。素敵に見える知らない家族、あるいは別れた元夫が充実した生活を送っているのに比べて自堕落な生活を送っているが、しかも酔った時にはどうやらひどいことをやらかしているらしいということに気づいてくる。視点も時点も途中で入れ替わりながら物語は進むが、そんなに混乱するほどではなくて、楽に読み進めることができる。当然ではあるが、雰囲気が日本を舞台にした小説とはちょっと違って、新鮮な感じで面白かった。
-
主人公レイチェルはアル中で夫から離婚されどん底の毎日。毎朝乗る電車から見える家の幸せそうな夫婦を妄想のタネにしている。そしてある不審な場面を見た後、妻の方が失踪した事を知る。
レイチェルはアル中でものすごく情緒不安定。元夫は浮気したあげく彼女を捨てたが、愛人と再婚した元夫にいまだに執着している。初めは彼女のダメっぷりにイラつくが、だんだん何かがおかしく感じ始める。その出し方が上手いと思った。愛人や失踪した妻も語り手になるのだが、全員欠点だらけでひどい所のある人間なのがリアルだった。 -
文学