新装版 匣の中の失楽 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 455
感想 : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (832ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932790

作品紹介・あらすじ

推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。現実と虚構の狭間に出現する5つの《さかさまの密室》とは? '78年、弱冠22歳の青年によって書かれたこの処女作は「新本格の原点」、「第4の奇書」と呼ばれる伝説の書となった。いまだ色褪せない未体験の読書を今こそ! 幻のサイドストーリー『匳(こばこ)の中の失楽』も収録!

感想・レビュー・書評

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  • 再読。最初に読んだのは高校生の頃だったのでそれはもうこの小説に酔っていた。数学、物理、量子論、虚数、トポロジーに、心理学、精神病理学、占術、魔術などなどなどのめくるめく展覧会。この小説を読むだけでこの世界というものの一端を知った気になれた学生時代。乾くるみさんが解説というか「蛇足のようなもの」で書かれていたとおり、この作品は高校生ぐらいの頃に読むのが一番楽しい読書体験となるだろう。

  • いやー、奇書。奇書だ奇書だとは聞いていたが、やっぱり奇書だった。22歳の青年がこれを書いたって?うそでしょー!?

    さしずめ現代に蘇る黒死館殺人事件ってとこか。全編を通じて醸し出されるペダンティックで奇妙な空気は、僕のようなある種の人間を熱狂させる。
    次から次へと姿を見せる謎、そして謎解き→その謎解きの否定といった推理小説の王道の繰り返し。もう、心躍らないわけがないって感じ。

    ただ惜しむらくは、最後がしりすぼみだったこと。
    結局、回収されていない謎がむちゃくちゃ多くないか?
    なんかこう「ああ、惜しい。あと1ミリだったのに」感が漂うなあ。

    ま、という欠点を補ってあまりある結論までの流れなので、星5つ。しつこいが奇書だ。

  • 前に双葉文庫版を読んでいるから、一応再読に入るのかしら?やはり凄い作品だ!一体どちらが現実で、どちらが作中作なのか全くワカラナイ…この終わり方では彼ら自体もしかしたら存在などしていなかったのでは?・・と、思ったり思わなかったり。とにかく頭の中がパニックになること必須。これを機にたくさんの人に読まれますように。ちと高いけどw

  • 『四大奇書』の1冊。他の3冊は持っているのだが、何故かこれだけちゃんと読んだことがなかった。理由は自分でもよく解らないが、偶々その時、手に入りにくかったとかそういう単純な話なのだろう……多分。新装版が出てくれて良かった。
    ペダンティックで登場人物がよく喋る、影響という意味では『虚無への供物』からの影響が最も強い。その次に『黒死館殺人事件』だろうか。やっぱりこういう『ミステリ』が一番好きだなぁ、と思わせてくれる1冊。
    尚、新装版では『匳の中の失楽』が収録された。こちらは本編の幻想味だけを抽出したような短編。

  • 素直に読めば奇数章の物語が「現実」で、所謂解決編が欠けている偶数章の物語が、ナイルズの書いた小説になるのだと思う。そう読まなくったって良いのだけれど。で、そんな風に読めば、意外なくらい(アンチでない)ミステリとして、かっちりとまとまっている。発表当時ならともかく、今となってはそうしたところや全然読みやすいところが、むしろ評価ポイントな気がする。あと、ディスカッション・ドラマの体裁には個人的に、「虚無への供物」より「死霊」を連想した。

  • 面白い構造のミステリー小説でした!
    またいつか読み返したい

  • 中二春、読了。
     メタフィクションの構造がとても面白かった。難しかったから、時間をおいて再読したいなぁ

  • むずい

  • とても難しくて私にはよくわからなかった。
    現実と非現実世界が複雑で
    頭の中が整理できないまま終わった感じ。
    心理戦のラストも納得いかない。

    しかし昔の小説は密室がお好きね。
    そういえば昔の2時間サスペンスドラマも密室が多かった気がするな。

  • 時間がある時に余裕を持って読む本だ。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県生まれ。22歳の時中井英夫の推薦を受け、雑誌「幻影城」に『匣の中の失楽』を長編連載、作家デビューする。2016年、数々のミステリ・ランキングに『涙香迷宮』が上位に入り、17年度第17回ミステリ大賞を小説部門で受賞。『囲碁殺人事件』ほかゲーム・シリーズ、「ウロボロス」シリーズ、『クレシェンド』『しあわせな死の桜』『凡虚学研究会』『腐食の惑星』等、著書多数。

「2022年 『狐火の辻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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