新装版 眠る盃 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 210
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932950

作品紹介・あらすじ

向田邦子2冊目の随筆集。「荒城の月」の「めぐる盃かげさして」の一節を「眠る盃」と覚えてしまった少女時代の回想に、戦前のサラリーマン家庭の暮らしをいきいきと甦らせる表題作をはじめ、なにげない日常から鮮やかな人生を切りとる珠玉の随筆集。知的なユーモアと鋭い感性、美意識を内に包んだ温かで魅力的な人柄が偲ばれるファン必読の書。文字が大きく読みやすくなった新組版。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと前に読んだ
    なんだかんだ初っ端の「潰れた鶴」が一番刺さったしすきだな
    そして今さらだけど「字のない葉書」は実体験だったのか…かつて教科書で読み、数年越しにTwitterで再び目にして、自分の中に確かに眠ってた記憶が呼び起こされて、ここまで来た 辿り着けてよかったな

  • 大好きな向田邦子さんの「眠る盃」を久しぶりに手に取る。
    冒頭に「潰れた鶴」という話がある。ずいぶん若い頃に初めて読んで以降、頭の片隅にずっと残っている。仕事中ふと蘇っては、自分のことだと戒めになるのだ。

  • 電話は固定してるのが当たり前であった時代、平成という時代も、携帯もパソコンも見ることはなかった向田邦子さん(1929~1981)の「父の詫び状」に続く二冊目のエッセイです。「眠る盃」、2016.1発行。一人暮らしで猫と一緒に暮らす粋で上品な独身女性の生き方を楽しく拝見しました。眠る盃、噛み癖、夜の体操、字のない葉書、抽出しの中、恩人、鹿児島感傷旅行など、とても面白かったです。

  • エッセイの名手。鹿児島旅行のエッセイが好き。幼少期の思い出の強さを表現した最後の一文のうまさ、すごい。中野のライオンの話も印象的。教科書でおなじみ、字のない手紙も収蔵。

  • マンガ「書店員波山個間子」でこの本が紹介されていたので購入
    「字のない葉書」に涙…いやぁこれは泣くって…

  • 黒柳徹子さんのトットチャンネルに向田邦子さんのお家に居候していたことが書かれていた。トットチャンネル読了後、なにを読もうかと、家の本棚を漁っていたら、向田邦子さんの眠る盃が目に留まった。

    不謹慎かも知れないが…戦後の貧しい生活の話は面白い。
    水着がないから自分で作ったらプールで染料がでてきてしまったり…
    なんでも買えば良い今ではこんな話は生まれない。
    いんだか、悪いんだか。

    読者と向田邦子さんとの交流も暖かい。
    「子どもの時分、ツルチックというジュースを昔飲んだことが忘れられない。ただ母も誰も覚えていないという」と書けば、電話がかかってきたり、手紙が送られてきたり…
    「製品化しようとして、販促品として作成したツルチックと書かれたトランプがあるがいるか?」と電話が。数日後、なんてことはないトランプが送られてきた。差出人には谷川俊太郎とあった。

  • 随筆とかエッセーの類は大体が詰まらないものと相場が決まっている。でも偶に買う。長編小説を読み終わった後のお口直しかの様に。
    向田邦子ととは匕首が合うというのか?愉快だった。「字のない葉書」は泣いちゃった。そして「国語辞典」にこんな事が書いてある『人の読まない本を読め』と書いてある。
    そだね!今度そうしよう。カーリング、銅メダルおめでとう

  • 昔読んだことがあると思うので再読だが、今読んでも面白かった。どら焼きをショーウィンドウに貼る話が好き。

  • なんでもないような日常の一コマや、記憶の片隅に残っていたことを丁寧に掬い上げて、細部まで観察し、優しい視点とユーモアで包みながら、鮮やかに書き(描き)きる軽妙な筆致。スゴい。

    もっと若い頃に読んでおきたかった。
    読めて良かった。

  • リサ・ラーソンのような猫が、表紙に、、、
    三角頭の猫の顔と魚の顔、、、そして胴体が、一本の線!
    改装版も変わらない表紙である。

    幼き日に覚えた「荒城の月」めぐる杯かげさ~して、、、、が、眠る盃と、覚え込んでしまった作者。
    何でも器用にできるのに、「潰れた鶴」のように、要領が悪い。


    「字の無い葉書」は、なんと父親が、文字の書けない学童疎開させた作者の妹に、返事は、〇か×を書かせる工夫は、よく考えたものだと、、、、
    そして、幼き妹は、母親が、迎えに行かなかったら、生命の危険があっただろう。

    旅行好き、おしゃれで、何でも自分で、洋服も作ってしまわれる。
    向上心もあり、もし生存しておられたら、88歳。
    黒電電話が、携帯、スマホに、、、そして、電気自動車、のぞみの新幹線、2020年の東京オリンピック等など、書いて欲しかったことが、山ほどあるけど、、、、

    「中野のライオン」など、今では考えられない、規制の無かった時代の話も、今の若い人達に、伝えたかったことが沢山あったと思われる。

    エッセイを久しぶり、拝読した。

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著者プロフィール

1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2020年 『向田邦子ベスト・エッセイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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