空き家課まぼろし譚 (講談社文庫)

  • 講談社
3.19
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本棚登録 : 94
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933407

作品紹介・あらすじ

海上都市「海市」に構えられた「空き家課」は、古い空き家を保存・管理し、新しい住人にあっせんしている。職員の明は、ひょんなことから彼の上司の娘・三上汀が、場所に刻まれた思い出を蘇らせる、不思議な力を持つと知る。そのころ、薔薇屋敷の調査へ、湾岸地区再開発を狙う大企業の妨害が。汀は明を強引に説得し、その理由を探ろうとするのだが……。切ないノスタルジックファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 日本のベニスと呼ばれる水上都市で、課の最年少職員で勤めて二年の明が上司の娘で五年生の汀に引き回されながら空き家を回る。バラ屋敷に宝探し、ミッション系女子校の転落事故、汀の亡き母の秘密と祖母との交流。同じ場所で写真に触れるとその時の様子が現れる汀の超能力が、浸透してからは程好いスパイスとして楽しめた。

  • 【あらすじ】
    ベニスのように美しい水上都市、海市。その一角にある風変わりな組織“海市協会空き家課”。だれも住まなくなった建物に再び命を吹き込むのがこの部署の仕事だ。そこに勤務する間宮明はちょっと気弱な25歳。仕事で扱う古い建物から古いアルバムをくすね、蒐集する悪癖がある。ある日、明の仕事に課長の娘・三上汀がついてくることに。そこで、汀の能力が目覚め……。次々に現れる空き家の謎を解く事は出来るのか!?

    【感想】

  • 写真を撮った場所で、写真に触れると、撮る少し前の情景が蘇る。そんな力を持った小学生が、不思議とともに疑問を解決する糸口を見つける話。主人公はそんな小学生汀ちゃんに振り回されながら一緒に走っていくので、当人は大変でしょうが、終始微笑ましかったです。

  • 20168/10(水曜日)

  • はじめちょっと取っつきにくかった。個人的に子供が振り回す話が苦手なのかもしれない。
    写真というものについて考えさせられる作品だと思う。写真は残るのに、そこに写る時間も場所もモノも今はない。死んだ猫の写真みて思う。

  • ファンタジックな要素を含んで解決する日常の謎。
    汀ちゃんが子供らしく適度に生意気で可愛い。
    その分明が頼りなく、押しに弱すぎるのでもうちょっとしっかりして欲しかったなぁ。
    空き家課に持ち込まれる物件はとても素敵で、そこに宿る思い出の謎もロマンチックな物が多くて海市に行ってみたくなります。

  • 海上都市「海市」に構えられた「空き家課」は、古い空き家を保存・管理し、新しい住人にあっせんしている。職員の明は、ひょんなことから彼の上司の娘・三上汀が、場所に刻まれた思い出を蘇らせる、不思議な力を持つと知る。そのころ、薔薇屋敷の調査へ、湾岸地区再開発を狙う大企業の妨害が。汀は明を強引に説得し、その理由を探ろうとするのだが……。切ないノスタルジックファンタジー。

    もう一つのあとがき
    http://kodanshabunko.com/afterword/afterword_01/20160401.html

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著者プロフィール

ほしお さなえ
1964年東京都生まれ。作家・詩人。父に翻訳家・評論家の小鷹信光、夫に作家・思想家の東浩紀。
東京学芸大学卒業後、理工系出版社、大学研究補佐員をへて、作家活動へ。
95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞して詩人としてデビュー。2002年には長編小説『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年に刊行された『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気シリーズとなる。

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