- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062933421
作品紹介・あらすじ
あの山桜の下で妻の墓を守りながら最期の時を迎えよう。構ってやれなかった償いとして――。武田・上杉が熾烈な戦いを繰り広げる上信越。-老渡り-月草は殺戮の山野に独り、妻との約束の地へ向かう。待ち受けるのは思いがけない善意と信じ難い我欲。大人気「嶽神」シリーズ中、屈指の感動作。『逆渡り』改題。
感想・レビュー・書評
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逆渡りとは
生きるために渡るのに対し、仲間との再会を
期さず、死に向かって一人で渡ることを、
山の者は逆渡りと言った
月草は亡き妻の最後の言葉を
守るため、一人辰の里を目指す。
人間のいいところ、悪いところ
見た気がします笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
逆渡り、仲間との再会を期さず、死に向かって一人で渡ること。六十を迎えた者を次の渡りに加えず、隠れ里に留め置く。
決して、ただ死に向かうことではない。自らが、自然の一部となし、真正面から生に向き合うのである。
生きていくとはどういうことか、考えさせてくれる非常に素晴らしい小説ですね。感動しました。
逆渡りの年齢となる現代の月草に、是非とも読んでいただきたい。 -
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あの山桜の下で妻の墓を守りながら最期の時を迎えよう。構ってやれなかった償いとして――。武田・上杉が熾烈な戦いを繰り広げる上信越。<老渡り>月草は殺戮の山野に独り、妻との約束の地へ向かう。待ち受けるのは思いがけない善意と信じ難い我欲。大人気「嶽神」シリーズ中、屈指の感動作。『逆渡り』改題。