迎え猫 古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 127
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933599

作品紹介・あらすじ

幽霊が見えるが猫が苦手の太一郎と、猫好きだが長屋では飼えない巳之助。巳之助の知り合い、幸七の仲間がなぜか次々と首を括った。祟りに怯える幸七に、鴨居の前で何を見たのか、太一郎が態度を急変させる。その理由は? 騒動のたびに皆塵堂の猫が増えていく。猫に囲まれて暮らしたい巳之助は、その野望実現が目の前に!? 怪異と猫の皆塵堂に集うのも祟られたり呪われた者ばかり。ひとり呑気なのは、釣り三昧の主・伊平次だけ?

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊だの祟りだのの話のはずなのに、
    読み終わったら猫の印象しかない(笑)
    そんなほのぼのした(?)ストーリーです。

  • 幽霊が見えるが猫が苦手の太一郎と、猫好きだが長屋では飼えない巳之助。巳之助の知り合い、幸七の仲間がなぜか次々と首を括った。祟りに怯える幸七に、鴨居の前で何を見たのか、太一郎が態度を急変させる。その理由は? 騒動のたびに皆塵堂の猫が増えていく。猫に囲まれて暮らしたい巳之助は、その野望実現が目の前に!? 怪異と猫の皆塵堂に集うのも祟られたり呪われた者ばかり。ひとり呑気なのは、釣り三昧の主・伊平次だけ?

  • 巳之助、猫が飼えて良かった。

  •  2016-05-11

  • 首吊り、変死、夜逃げのあった家からでも、平気で曰く品を仕入れる小物屋、皆塵堂。そんな皆塵堂にこのところ怪異騒動のたびに増えているのが、雉虎、黒猫…現場に残された仔猫たち。事件が起こるたびに仔猫が増えて、大の猫好き、魚屋の巳之助はご機嫌だが…小道具屋・皆塵堂シリーズ第四弾。「次に死ぬのは」「肝試しの後に」「観音像に呪われた男」「煙草の味」「三途の川で釣り三昧」収録。

    一作目からどんどんコミカル成分が増えているような…と思っていたらあとがきにそう書いてありましたね…クスッとさせつつも怪談の怖さも併せ持つ大好きなシリーズです。

    今回はどんどん仔猫が増えて微笑ましいですが、特に巳之助が自分のうちで引き取ろうと画策するシーンはつい笑ってしまいました。

    長屋の地主を説得するのに、片付けが得意な益治郎に掃除してもらって、柱の傷はその前に伊平次(一応、店の店主なのに衝立扱い)交渉は鳴海屋のご隠居にしてもらうとして、その間、仔猫が暴れないように太一郎(猫嫌いだが異様に猫に好かれる)を置いておこう!って…太一郎の扱いがひどい(笑) それでも仔猫たちの謎?も解明し、きちんと落とすところはうまい落語を聞いているかのようです。

  • 猫祭りになった!
    皆塵堂には曰く付きのものたちが集まるけど、曰く付の猫も集まるのね
    巳之助には幸せになってもらいたいわ

  • とにかく猫だらけなお話。
    2018/6/11

  • 文体はシンプル。謎もシンプル。このシリーズは猫がたくさん。

  • 猫好きが集まっていろいろな事件を巻き起こす時代小説。何かしらすべて猫が関連している。そして幽霊とかおばけとかのいわくつきばかり。ストーリーはごくごく普通のよく見る話。猫好きの私だから読めたけど、猫に何の関心も持たない人にとってはつまらない話かも。

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著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く。『古道具屋 皆塵堂』シリーズに続いて『溝猫長屋 祠之怪』シリーズも人気に。他の著書に『ばけたま長屋』『悪霊じいちゃん風雲録』などがある。

「2023年 『攫い鬼 怪談飯屋古狸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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