メイクアップ デイズ (講談社文庫)

  • 講談社 (2016年4月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784062933674

作品紹介・あらすじ

化粧品メーカーの研究部に勤める秋山箱理、27歳。箱理の祖母は常に真白な化粧をしており、素顔は誰も見たことがないため、「妖怪シロシロクビハダ」と言われている。ある日、弟が婚約者を連れてくるが、祖母だけは猛反対! それをめぐり、祖母の“白塗り顔”の秘密がついに解き明かされる! 登場人物のドラマを温かく、切なく描きながら、女心と化粧の切ってもきれない関係を鮮やかに描く成長物語。

みんなの感想まとめ

化粧品メーカーで働く27歳の主人公、箱理の成長物語が描かれています。彼女の祖母は「妖怪シロシロクビハダ」と呼ばれ、白塗りの化粧をしている謎めいたキャラクター。物語には、不思議な存在の茹でダコ、タコリも...

感想・レビュー・書評

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  • お仕事小説に分類したが...
    ファンタジー成分も満タンである(^ ^

    ちょっと「不思議ちゃん」な主人公 箱理と、
    その肩に乗ってる茹でダコのタコリ(^ ^;

    幼少期から、何かにつけて箱理を導いてくれた、
    お姉さん的茹でダコ...のはずだが、
    本作においては意外と影が薄い(^ ^;
    っていうか、扱いが雑(^ ^;

    妖怪シロシロクビハダのお祖母ちゃんとか、
    ベースメイクが緑色の「弟の婚約者の母」とか、
    他に強烈なキャラがたんと出てくるので、
    肩の上の茹でダコなんてへ! ...みたいな(^ ^;

    一応は、箱理の成長につれて
    タコリの存在が薄くなっていく、という設定かと。
    さらに最後の方で「正体」が暗示されるシーンも。

    化粧品メーカーの開発職である箱理が主人公だが、
    ストーリー的にはおばちゃんの話の方が
    「物語性」が高いような気がする。

    ただ仕事中のシーンや、周囲とのエピソード、
    筋の「ジャンプの仕方」など、非常にテレビ的。
    映像化したら「OL受け」しそうな作品である。
    はて、お祖母ちゃん役はどの役者さんが...(^ ^;

  • 化粧品会社で調合を担当している職員の話
    化粧品開発の裏側が垣間見えた
    モニター試験やってみたい
    なんでタコ?

  • 化粧品会社に勤める27歳女性の兄弟と両親と祖母、そして肩に乗っかったご意見番タコの物語。特に大きな展開はない。

  • 比喩表現がとっても素敵だしおもしろいお話だった。

    独特な世界観を持つ女の子目線で描かれた世界はおもしろいな~

  • 思ってたテイストと違ってびっくり。
    読み切ったけど私の好みではなかった

  • こういうのも書けるのか、椰月美智子さん凄い。
    いや、るみ姉も似た感じか。
    いい人そうな人たちしか出てこなくて気持ちいい小説でした
    そうだよ、名前、違和感あつたの

  • 表現が何とも不潔で下品。
    そのように表現する必然性があるのか?
    女性の成長物語として面白いのに、終始気分が悪かった。

  • 正直タコリは必要ないんじゃないかと思ったけど、最後まで読んだらまぁ納得。
    でもファンタジーはやっぱり苦手だ。

    おもしろかったのは箱理の仕事内容。
    感覚を言葉にするってすごく難しい。

  • 家族にさえ素顔を見せない祖母の謎。白塗り顔の秘密とは。女にとって化粧とは何かを鮮やかに描く超変化球小説。
    いつもの椰月作品とは異なるので、その世界観に馴染むことができないまま読みおわってしまった。あるいは乙女心は男には理解できないものというところかも。タコリの存在も私にはネックだった。(「シロシロクビハダ」を文庫化につき改題)

  • 序盤はなかなか話に入り込めなかったけど、バンちゃんの彼女が出てくるあたりから登場人物それぞれに愛着が出てきて、たのしく読めた。
    工場長にときめくハコちゃんを見ていて わたしもちょっとときめいた。

  •  謎のゆでダコ・タコリちゃんを始めとして、全体にちょっとトボけた独特の雰囲気がある小説。
     主人公・箱理は、なんだかもう自分を見ているかのようなぼんやりぶりで(思考がすぐに散漫になって、余計なことを考えたりとか)化粧に頓着しないあたりもソックリです。あ、不器用で要領悪いところもだ…
     話としてはお仕事小説とも、ホームドラマともとれるのですが、箱理の仕事に対しての粘り強さと個性的な家族の暖かさが心地よく楽しめました。

  • 椰月さんらしい独特の世界観でぐいぐい読みました。ちょっと生真面目で自分の世界に籠もりがちの主人公が他人とのやりとりを一所懸命するのだけれどちぐはぐになったり勘違いされたりする感じとかにはすごく共感したし、シロシロクビハダとかタコリとかの突拍子もない設定も、読み進むうちにきちんと落とし前をつけてもらえてスッキリ。面白かったです。

  • シロシロクビハダの祖母のヒミツ、とちょっと変わった三人姉弟の物語。
    今理、箱理、万理、って姉弟の名前だけでも相当変わってるけど、その中でも一番の変わり者のハコちゃんの愛おしさたるや。右肩に乗ってるゆでタコのタコリちゃんのヒミツもあるしバンちゃんの結婚問題もあるし、とにかくお腹いっぱい。
    けど、やっぱ、女にとって化粧って特別なもんなんだよね。

  • [図書館]
    読了:2016/7/31

    「メイク」で図書館蔵書検索したら出てきた。
    あらすじが面白そうだったので読んでみた。

    空気を読めない、「どう?」みたいな具体性のない質問の何を答えればいいのか分からない、など箱理にちょっと共感した。
    タコリはいい感じの存在感だったのに、最後の方の扱いがひどいなぁと思った。箱理が成長したという証なのだろうけど、成長したらもういらないわポイ、と同然の扱いだった。

    万理はよい弟過ぎ。「クキコさん、もっと自由になれるといいね」「クキコさんに、のどちんこが見えるくらいに大笑いしてほしいね」と言える箱理は優しい姉だと思うけど、「おやすみ、ハコちゃん。大好きなハコちゃん」と言う成人した弟なんているだろうか…。

    万理はすべてに恵まれているがゆえにマイノリティに重きを置き、玖紀子さんは足の障碍というハンデゆえに大多数、多数決といった考え方に従う。彼ら2人も前途には困難があると思うのだが、放置されたまま終わった。

    ヨシエさんの厚化粧の“謎”は、まさに玖紀子さんが言った通り「幸せなお嬢さんの取るに足らないこと」だった。そんなことで、初対面時、一家顔合わせ時の玖紀子さんへのあの非道な対応が許されるとか、考えられない。

    「化粧は女性にとって知性なんです、生命力なんです。メイクしない女の人って、なにかが欠落してると思うんです」とか言うキャラクターにはイラっとしたが、「自分の当然=女全体にとって当然」と無邪気に考えてしまえる“幸せなお嬢さん”に腹が立ったんだなぁと自己分析した。最後は予期せぬ妊娠で転職や結婚式など色々なものをあきらめ、旦那になるはずの彼氏もよそよそしい、と自分の描いた「女性の黄金コース」からは外れるという試練も与えられてるし、作者は分かってて書いたんだろうなぁと思った。

    あと、発達障害の気があると思しき主人公に、周りの人やさしすぎだ…。そこはやっぱり小説なのね。

    箱理から見たまわりの細かい描写は、「未熟な桃ゆえの、ひかえめで美しい輝き」とかの化粧品キャッチコピーを現実にも適用してる感じで面白かったけど、この小説の一番の肝と思われる「ヨシエさんの厚化粧の理由」、「女性にとっての化粧の意味」がありきたり過ぎて小説としての面白さは「普通」って感じだった。

  • 化粧品メーカーでファンデの開発をする箱理の祖母は白塗り肌。
    自分の子供にさえ素顔を見せない祖母がなぜ白塗りになったかが、徐々にわかっていく様は面白かったかな。
    でもちょっといろんな事が中途半端に終わっちゃった感じは否めない。
    私はお化粧にあまり頓着しないところが箱理と同じなので、お化粧しないと女じゃないと思ってる人の事は理解できないけど、お化粧をする事によって自信が持てたりお化粧以上の輝きを保てるようになるなら、それもいいのかなぁと多少は思ってみたり。
    内からも外からもバランス良くが大事。
    あと、イメージしている事をちゃんと人に伝えるのって本当に必要なこと。ニュアンスだけじゃダメだ。汲み取ってほしいなんて甘えでしかない。ダメ。

  • 化粧品会社に勤める「箱理」を中心とした心に温まる家族の話。 とても楽しく読めた。 椰月さんは主人公を取り巻く家族の物語を描くのがとても上手いと思う。 最初から最後まで面白く読めます。

  • 発売日 : 2016年04月15日定価 : 本体680円(税別)
    化粧品メーカーの研究部に勤める秋山箱理、27歳。箱理の祖母は常に真白な化粧をしており、素顔は誰も見たことがないため、「妖怪シロシロクビハダ」と言われている。ある日、弟が婚約者を連れてくるが、祖母だけは猛反対! それをめぐり、祖母の“白塗り顔”の秘密がついに解き明かされる! 登場人物のドラマを温かく、切なく描きながら、女心と化粧の切ってもきれない関係を鮮やかに描く成長物語。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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