怪談四代記 八雲のいたずら (講談社文庫)

  • 講談社 (2016年7月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784062934053

作品紹介・あらすじ

呪いの仏像、鷺に救われた話etc.――、今も不思議な怪異が絶えない小泉家。「耳なし芳一」などを遺し、“怪談”の礎を築いた八雲は、ギリシャで生まれ、世界各地に暮らし日本に流れ着く。旅多き人生と、奇妙な縁でつながった四代の歴史を、曾孫である著者が辿る。百年の時を繋ぐ、特別な家族エッセイ。


「怪談」で知られる小泉八雲の曾孫、凡さんが綴る「その後の怪談」
読者もまた、その登場人物のなかのひとりか!?
                      佐野史郎(俳優)

呪いの仏像、鷺に救われた話etc.――、今も不思議な怪異が絶えない小泉家。「耳なし芳一」などを遺し、“怪談”の礎を築いた八雲は、ギリシャで生まれ、世界各地に暮らし日本に流れ着く。旅多き人生と、奇妙な縁でつながった四代の歴史を、曾孫である著者が辿る。百年の時を繋ぐ、特別な家族エッセイ。

みんなの感想まとめ

不思議な怪異が絶えない小泉家の歴史を、曾孫である著者が辿るエッセイです。小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの足跡を追い、彼のルーツであるギリシャやアイルランド、さらには日本国内の怪異譚に至るまで、多彩な...

感想・レビュー・書評

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  • ラフカディオ・ハーンの足跡をたどる旅を、曾孫の凡さんがする。
    凡さんは民俗学者だそうだ。
    そしてその名前は祖父と親交があったボナー・フェラーズに因っているらしい。

    少年時代を過ごしたアイルランド(父の故国)、若いころを過ごしたカリブ海のマルティニーク島。
    それだけではなく、母ローザの故郷、ギリシャのキシラ島、亡くなったコルフ島まで出かけている。
    テレビ番組の企画だったものもあるようだけど。

    ハーンにちなむ旅をしながら、その人生が浮かび上がってくる評伝のようなものを期待していたので、ちょっと戸惑ったけれど、これはこれでおしゃれな紀行文として楽しめる。

    本が進んでいくと、今度は日本国内のお話になる。
    ハーンの妻、説の生い立ち。
    彼女が伝えた松江の古い怪異譚も紹介される。
    世田谷など移り住んだ場所での、家にまつわる怪異なども面白い。
    特に庭に在って住む者に害をなす石物の因縁譚は。

    ハーンの言葉(どこか見つからなくなってしまったので、原文通りの表現ではないが)で、愛と想像力が人生において最も重要だ、というのがあるらしい。
    すてきな言葉だなあ、と思う。

    やっぱり、ハーンの評伝や著書をしっかり頭に入れておかないと、ちょっと読むのがつらいかも。

  • 家族史のような本 ところどころ怪談があっておもしろい

  • 有名人が子孫だといろいろ楽できて良いね!
    って感想。
    本人も書いてるように全然怪談エピソードはなく
    これくらいならよくあるよ、
    八雲の子孫じゃなくても…とか思いつ
    母の日間近、母をちょっと考える。

  • 「ばけばけ」で興味を持った小泉八雲。不思議な現象が起こる小泉家の出来事を曾孫が辿るエッセイ。生まれ変わりの話と如意輪観音の呪いの話は特に興味深かった。それと、縁についても。縁ってあるんだよなぁとしみじみ感じた。

  •  小泉八雲ことラフカディオ・ハーンのご子孫である小泉凡氏による、ハーン以後の小泉家で起こったことを紹介するエッセイ。著者ご本人も認めておられるが、『耳なし芳一』的な怪談を纏めたものというよりも、祖先(ハーン以前の昔を含む)からの縁でどのようなことを体験したかが、内容の多くを占めている。
     ただハーン自身のルーツであるギリシャやアイルランドを訪ねた際の話や、ハーン家のルーツに迫った話題、家族ぐるみで付き合いのあったお知り合いとの思い出も多数紹介されているので、小泉八雲の人となりを知る手掛かりになると思う。
     とても面白く拝読しました。

  • 前々から漱石関連で名前を聞き及んでいた。
    いまは仕事で出雲ー松江ー米子に行っている。
    つまり神、怪談、妖怪の故郷に。
    水木しげるはすでに生涯タスクだが、せっかくなので小泉八雲にもぼちぼち手を伸ばそうと思い、手に入れた。
    小泉八雲記念館にて購入したので著者サイン入り。

    で内容を、ルサンチマン意地悪たっぷりに言えば、
    八雲のおかげで文化的セレブになった一族のひとりが、八雲にぶら下がって飛び回った先で偶然に遭遇し、すべて八雲のいたずらと感じてにやにやする、というもの。
    そもそも偶然などではなく、全世界に八雲のファンがいるか、八雲ゆかりの場所を訪れるので必然としてそういう話題が多くなる、というだけなのだろう。

    ただし上記のサングラスをとって見れば、結構洒脱なエッセイである。
    そもそも怪談も索漠としたもので、エピソードの積み重ねのようなもの。
    だから書き散らした印象になるが、むしろ著者が把握している八雲関連の挿話をまとめた渾身作ともいえる。

    最終章で言及されたボナー・フェラーズ……天皇を戦争責任から庇った人……に興味を持った。
    「終戦のエンペラー」という映画があるらしい。
    そして小泉八雲記念館で企画展が行われているとか。

    先日NHKで放映された「オープンマインド~小泉八雲が愛した日本の原風景~」に著者が登場していた。
    チック?神経質そうだったが、やはり「継いでいく人」は重要なのだ。

  • 正直、ラフカディオ・ハーンの人生や家族のお話は退屈でした。奥さんが語り部として
    ハーンに語ったお話や松江ゴーストツアーのお話、むじな(のっぺらぼう)がハワイに出るようになった話が面白かった。

  • 不思議なエピソード満載! 家族の歴史をひもとくエッセイ

    今も不思議な怪異が絶えない小泉家。〝怪談〟の礎を築いた八雲は、ギリシャで生まれ、世界各地に暮らした。旅多きその人生と、奇妙な縁で繋がった四代の歴史を、曾孫である著者が辿る。時を超えた家族エッセイ。

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著者プロフィール

1961年東京生まれ。成城大学文芸学部・同大学院文学研究科で民俗学を専攻後、1987年に島根県松江市へ赴任。島根県立大学で教鞭をとりつつ、妖怪・怪談を切り口に、文化資源を発掘し観光・文化創造に生かす実践研究や、小泉八雲の「オープン・マインド」を社会に活かすプロジェクトを世界のゆかりの地で展開する。現在、小泉八雲記念館館長・焼津小泉八雲記念館名誉館長・島根県立大学短期大学部名誉教授。2023年1月、アカデミア賞(文化・社会部門)を受賞。主著に『民俗学者・小泉八雲』(恒文社、1995年)、『怪談四代記―八雲のいたずら』(講談社、2014年)、『小泉八雲の怪談づくし』(八雲会、2021年)ほか。小泉八雲の曾孫。日本ペンクラブ会員。

「2023年 『小泉八雲と妖怪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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