横綱 (講談社文庫)

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本棚登録 : 21
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934299

作品紹介・あらすじ

横綱を語れるのは横綱だけだ! 初代若乃花、大鵬をはじめ、大相撲の頂点を極めた歴代横綱22人が語る、相撲の神髄とは。
第45代横綱 若乃花 幹士(初代) 第48代横綱 大鵬 幸喜 第49代横綱 栃ノ海 晃嘉 第50代横綱 佐田の山 晋松 第52代横綱 北の富士 勝昭 第53代横綱 琴櫻 傑将 第54代横綱 輪島 大士 第55代横綱 北の湖 敏満第56代横綱 若乃花 幹士(二代) 第57代横綱 三重ノ海 剛司 第58代横綱 千代の富士 貢 第59代横綱 隆の里 俊英 第60代横綱 双羽黒 光司 第61代横綱 北勝海 信芳 第62代横綱 大乃国 康 第63代横綱 旭富士 正也 第64代横綱 曙 太郎 第67代横綱 武蔵丸 光洋 第68代横綱 朝青龍 明徳 第69代横綱 白鵬 翔
第70代横綱 日馬富士 公平。そして71代鶴竜 力三郎まで網羅。
今は亡き、北の湖、千代の富士らの貴重な証言が甦る。
大相撲ファンのみならず昭和を生きた人々、必読の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和30年代に横綱に昇進した第45代(初代)若乃花から、平成26年昇進の第71代鶴竜に至るまで(何故か第65代貴乃花、第66代若乃花が抜けている)の横綱へのインタビュー集。北の湖や千代の富士といった大横綱だけへのインタビュー集ではありません。怪我や病気に悩まされて横綱となってから活躍できなかった大乃国や旭富士、不本意な事情で大相撲界から身を引いた双羽黒や朝青龍、貴乃花・若乃花の兄弟横綱と同時代に横綱であったがために、どうしてもヒール的な位置づけとみられがちであった曙、武蔵丸などへのインタビューは、当時はマスコミにも語る事の無かった真相、本音が引き出されていて非常に興味深いです。
    横綱経験のある師匠のもとで横綱へ昇進できた人たちは、ほぼ昇進の際に「横綱は勝てなくなったら終わり。引き際はきれいに」的な意味合いの言葉を直接伝えられています。横綱がボクシングにおけるチャンピオンとはちょっと位置づけが違い、日本文化の象徴的な存在感を求められる役割を本当の意味で伝承できるのは、その地位を経験した人だけなのでしょう。横綱という地位の気高さを再認識させてくれるインタビュー集でした。

  • 必ずしも名力士列伝ではない。ただ横綱の責任を背負うという稀有な経験をした(している)力士たちの述懐からは、その地位の重さと苦しさが、共通して伝わってくる。引退の解放感で2日間眠ったという証言は特に印象的。また騒動が理由で引退を余儀なくされた2人の横綱の回想からは、周囲の対応次第で違った結果もあり得たのではと、大相撲界にとって惜しい気持ちに。本書でも数人が触れているように、彼らも人間だしそれぞれのタイプがあり、そこは尊重しなければならない。国技の大看板たる横綱は、スポーツにとどまらず、社会的にも注目と尊敬を集める一種の文化遺産でもあるが、その育て方や見守り方には、定期的に見直す価値と必要があると感じた。個人的には、琴櫻の自らを「わし」と呼ぶ述懐が、朴訥とした人柄が出ていて味わい深い。

  • 今となっては貴重なインタビュー集成。

    著者の構成が上手なのだろう、各横綱の個性のようなものが出るよう文章に変化が加えられている。

    双羽黒・・・・・。

    ・・・某有名兄弟横綱が掲載されてないな。
    なんで?
    大人の事情、的な?

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著者プロフィール

山形県山形市出身。大相撲、アマチュア相撲、世界相撲など、おもに相撲の世界を中心に取材、執筆活動を展開中。相撲記者クラブ会員。角界に広い人脈をもつ。著書に、『ドルジ 横綱朝青龍の素顔』(講談社文庫)、『寺尾常史』(双葉社)、『おらだの関取 琴ノ若』(中央公論新社)、『大銀杏を結いながら 特等床山・床寿の流儀』(PHP研究所)がある。

「2013年 『横綱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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