もっと負ける技術 カレー沢薫の日常と退廃 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 157
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934329

作品紹介・あらすじ

「負ける技術」とは、いかに自らの人
生にムーブメントを起こさないか。
炎上合戦のリングには上がらず、アラを
映す鏡は見ない。会社生活と創作を両立
させ、”無職”というメイクドラマをなんと
か逃れて過ごす日々。この程度なら真似
できると、まさかの共感を呼んだ人生論”、
懲りない実践編。<文庫オリジナル>

・兼業漫画家に学ぶタスク管理の極意
・酒やタバコより健康を害する、
 たったひとつの事項
・「結婚すればリア充」なのか
・猫もまたいで通る「老後」の話
・女が「美」を希求する理由、
 そして”ありのまま”の罠 
           (目次より)

感想・レビュー・書評

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  • あいかわらず思わず笑ってしまうけど、グサグサと真実をつかれるし、なんだかんだ言いながら救ってくれるので、飽きずに好きなんだろうと思う。

  •  『負ける技術』の続編という体裁だが、実際は「マイナビニュース」連載中のコラム「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」の文庫化で、「負ける技術」という元の連載とは別物である。
     とはいえ、どちらも著者の私生活・自分史を主な題材にした自虐的お笑いコラムだから、内容にさしたる違いはない。

     本書の帯によれば、『負ける技術』は「6刷突破」だそうだ。いまどき6刷とは大したもの。カレー沢薫のコラムのファンはけっこう多いのだな。

     カレー沢作品でいまのところ唯一のエッセイ・マンガ(=私生活をネタにした作品)『ブスだけどマカロン作るよ』も先日読んでみたが、題材は『負ける技術』とかなり重なっているにもかかわらず、『負ける技術』のほうがずっと面白かった。
     つまり、「カレー沢薫は、じつはマンガ家としてよりもコラムニストとしての才能のほうがある」ということになる。そんなことを言ったらご本人は気を悪くするだろうが、私はそう思う。

     この『もっと負ける技術』に収められたコラムを、私はすべて「マイナビニュース」ですでに読んでいる。つまり再読なわけだが、それでも十分楽しめた。

     この人のコラムは、誰も思いつかないような独創的表現に満ちている。たとえば――。

    《好きな芸能人の結婚や熱愛に嘆き苦しんでいると、必ず「福山雅治が結婚していようとしまいと、お前のモノになる可能性は限りなくゼロに近いんだから大差ないだろう」などと冷や水をぶっかけたがる奴が出てくる。そういう問題ではないのだ。こういうことを言ってくる奴の前世はカナブンだし、来世はバッタである。》

    《できればムカつかずに生きたい。そう願ってやまないが、心は年々狭くなる一方である。よく「年をとって丸くなった」と言うが、あれは怒る体力がなくなってきているだけじゃないかと思う。ただの元気がないおっさんを、「落ち着いていて素敵」と錯覚するのと同じだ。
     生まれた時から心の広さは四畳半くらいしかなかったが、現在ではマイクロビキニくらいの面積になっている。しかし、心のままに周囲に怒りをぶつければ周囲が対処してくれるのは、乳児か2兆円持っている人ぐらいのものであろう。》

  • Kindle

  • なんか自虐的なのに全然感じ悪くないむしろ好感度とても高い。こんな人に私もなりたい。
    「不惑ーーーー!」は意味がわかったとたん笑い死にそうになった。

  • 自虐的だが嫌な感じがしないのは、たまにいいこと言ってる気がするからか

  • 相変わらずのキレの良さでまたしても外で読むと吹き出して恥ずかしい

  •  イタリア旅行中に読んだらなんか違った。けど、著者の好物がイタリアン(ペペロソチーノとローソンの冷凍ピザ)なので、まあいっかとおもった。

  • 「ー残念ながらかんぴょうをフォアグラにするより、フォアグラを残飯にする方が簡単なのである。」

    1作目と同時に購入した。
    前作のほうが面白いが、悪くはない。
    前作よりも特定のトピックについて深い話をしている。

  • 孤高のサイコパス漫画家、カレー沢薫女史によるエッセイ集第2弾。前作「負ける技術」に続くタイトルは「もっと負ける技術」と何の工夫もないが、実際の中身も特段工夫はなく、前作と変わらない。

    にも関わらず面白いのは、やはり「言いたいことも言えなくて・・・夏」的な現代において、著者特有のブラックユーモアが付き抜けているからである。

    数あるエピソードの中で最もサイコパス度を感じさせるのは、女史がギャンブル等で自業自得的に不幸になった人のブログを見ながら山盛りのペペロソチーノ(一袋200円くらいの中級レベルのソースが良いらしい)を食べるというリアル「他人の不幸で飯が美味い(通称メシウマ)」な食生活を送っている話で、こういうのを見ると、このくらい突き抜けた何かを持っていないと現代社会では生きていけないなあ、と反省に至ることができる。

    先日Nadiffであった女史のサイン会にはサマーソニック参戦で行けなかったが、次回こそは必ず参加し、その御本尊を拝み倒したい(実は美人らしいし)。

  • とにかく面白かった。
    先程読み終ったが、早くも続きが待ち遠しい。
    カレー沢先生の独特の世界観が炸裂してる。
    平坦で黒と白と灰色が貴重にある。根底にあるものは揺るがない。でも、時折あられる原色の赤や黄につい声をあげて笑ってしまった。地味な極彩色のような矛盾した感想を与えてくれる。
    続刊お待ちしております。

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著者プロフィール

モーニング(講談社)主催の漫画新人賞「MANGAOPEN」に本名・無題で応募し落選した作品が、カレー沢薫『クレムリン』(ともに本人命名 講談社)に変容を遂げ、月刊モーニング・ツー(講談社)でほぼ即連載となり、作家デビューを果たす。ほどなくコラム『負ける技術』(講談社)も連載となり、コラムニストとしてもデビューを果たす。以来、雑誌やウェブに連載超多数、本数未詳の大車輪で体力を使い果たす。最長不倒連載作品は開始以来すでに10年を超えた東京都写真美術館広報誌別冊「ニァイズ」(2021年7月現在)。なお、本作はコミックDAYS(講談社)で毎月第一・第三日曜日に1話ずつ更新中。第24回(2020年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。おめでとうございます。ありがとうございます

「2021年 『ひとりでしにたい(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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