- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062934381
作品紹介・あらすじ
腐敗に塗れた霞が関、官僚支配にたった一人立ち向かう女子事務官。話題沸騰の下克上ミステリ第3弾。
大地震の後、山中に出現した巨大な土の塊。人の顔そっくりの隆起は「人面塚」と名付けられ、マスコミが貧村に殺到する。その隣村では地球のN極S極が逆転する現象の新たな証拠が見つかる。立て続けに発見された地球の成り立ちの常識を変える二大現象に、文科省タスクフォースのヒラ事務官・水鏡瑞希が挑む。
最近の事件とも共鳴する、胸躍るミステリー。その膨大な知識と緻密な構成に脱帽。水鏡瑞希は、時代が求めるヒロインだ!―茂木健一郎(脳科学者)
松岡圭祐の物語構築力は驚くばかりだ。シリーズの通しテーマともいうべき文科省の伏魔殿ぶりも詳らかにされ、社会派作品としても読み応えのあるものになっている。―香山二三郎(コラムニスト・文芸評論家)
科学の不正を糺すため、真理の鉄槌をおろす女神。ここに降臨! 地震によって起こった土地の隆起が、人の顔に見えることから起こった騒動を解明していく、女性国家公務員。人々の善意と悪意が交錯し、官僚たちの思惑に踊らされる庶民を助けるため、たった一人で立ち向かう。実に痛快な物語である。―東えりか(書評家)
パレイドリア(Pareidolia)とは?
雲の形が顔に見えたり、壁のしみの形が動物や虫に見えたりと、不定形の対象物が違ったものに見える現象。一度その現象に陥ってしまうとその知覚からなかなか逃れられない。
(同内容の金箔豪華装丁単行本版『パレイドリア・フェイス水鏡推理』も同日刊行です。)
感想・レビュー・書評
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研究室タスクフォースシリーズ。今回は、旧石器時代の発掘調査の真相と、突如現れた謎の人面岩について。スリルのある展開と、捻りのある真相はいつも通り楽しめる。毎回、パートナー候補の男性が違ってみんないい男なのだが、これってもしかして女性向けでそういった楽しみ方もあるのかな?
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松岡さん、相変わらず、クセのない、読みやすく、丁寧な文体。ところどころ、何度も読み返したくなる。トリックと描写も秀逸。
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小さな山村に突如出現した人面塚と隣の村で起こった地磁気逆転現象という謎に文科省職員(事務官)である水鏡瑞希が挑むことになります。何故、文科省が?と思いきや今回起こった地磁気逆転現象を教科書に記述するか否かということで謎にかかわることになるのですが、関係者たちの嘘や隠し事を瑞希が暴いていく中で最大の謎である人面塚の発生と地磁気逆転の真相に行きつく様子は面白いのですが、そう見せかけて官僚をも駒にする省庁への批判も描かれていたように思います。
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3巻でも相方は総入れ替え
新しいパートナーと新たな問題に挑みます
捏造に荷担しているのがだれか
前巻よりは意表をつかれました -
面白かった
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今回も大変面白く読めました。今回は期待してましたが 初めは 前回とは違う感じで 期待外れかなと思いましたが 最後は いつもの水鏡探偵でした。今後も期待して楽しみたいと思っております。このシリーズはあまり色恋が無く 私的にはストーリーに集中出来ます
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タスクフォースシリーズ3作目。
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瑞希さんにはいつも感心させられる。自分も世の中で正しいと思う事に正直に生きたいとは思っているものの、長い物に巻かれてしまう事がある。
あれだけ信念を貫くには、相当の根性が無いと出来無いだろう。素晴らしい事だと思う。
今回は、官僚としては若手の落ちこぼれ(?)である廣瀬さんが、瑞希さんの監視役としてタスクフォースに異動配属となるところから話は始まる。
年配官僚の意向にそぐわない報告書にイチャモンつけられ、それでも信念を曲げず立ち向かう姿には惚れ惚れさせてもらいました。
地震で出来た奇妙な隆起と地磁気逆転の調査に対し二人ペアで取り組む。最初はお堅そうだった廣瀬も根はいいヤツで、トラブルに巻き込まれた瑞希を助け出すシーンなどはちょっとカッコイイと思ってしまった。
最初は官僚としての順当路線から外されていた廣瀬も今回の一件を期に良い方向へと異動となり、最後はタスクフォースを去る事となる。いつかまた二人が再会する時が楽しみです。 -
100第三弾は専門的な説明が多くエンタメとしての興味が削がれ、今までの作品より低評価にしました。ステレオタイプの主人公が多すぎでわちゃわちゃしました。