「ファミリーラブストーリー」 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.24
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本棚登録 : 90
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934800

作品紹介・あらすじ

なぜ離婚したくないのだろう? 世間体? 妻への愛情? 子供の教育上良くないから? 妻から離婚を切り出され、仕事漬けだった隆介は、はじめて考えた。お茶の間に届けるファミリードラマの脚本を書きながら、妻の気持ちを変えられないかと悩む日々。世間の離婚についての考え方を取材し、考え、隆介が出した思いもよらない結論とは――

感想・レビュー・書評

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  • 離婚を切り出された夫の心情の変化、一本に絞って書かれていた本。初めから一貫する妻の心情と、比べて読み進めるのが面白かった。
    読後は穏やかな気分だった。

    家庭を持っていないので、いろいろ考えさせられた。「妻ってこんな感じなのかなぁ…」みたいな。
    読み終わってみて、私としてはどちらかと言うと、結婚って良いものだな、と思った。

  • 2021.6.3-413

  • y

  • TVという媒体の空気を一変した程、ドラマの質感が違った。
    たまたまチャンネルをあわせたのだけれど、小林聡美さん、リリー・フランキーさんによる吉田大八監督『離婚なふたり』がよかった(リリー・フランキーさんの髪型はヘン!だったけれど)。

    そんなドラマ『離婚なふたり』、原案本。

    長らく『積読』入りだったけれど、ふと取り出した。
    読み始めは、ドラマが素晴らし過ぎて物足りなくも感じたけれど、文字ならではの読後感も。とはいえ、本を読んであらためて「映像化」の面白さを知るような、ドラマと小説を行きつ戻りつつするのが何よりの僥倖。
    (いまさら「僥倖」をつかってみる!「望外の~」とつづけたいくらい、笑)

  • 著者は放送作家だということは自身や周りにモデルがいてのストーリーのようでリアリティがある。子育てが終わりを迎えて離婚する夫婦が離婚する、よくあることのようで実際に踏み切れるのはまだまだ割合としては少ないだろう。妻から申し出るというパターン、そして妻は自分の人生を謳歌し始める。それも専業主婦だった人がいきなり事業を始めたり趣味だったことに才能を見出して成功したり…もう一度妻のいいところを見つけて愛するがゆえに別れを決める夫、、なんだかせつなくなるが読み終えてスッキリする気持ちになるのは自分が妻の立場で読んだからだろう。

  • リリー・フランキーさんと小林聡美さんのドラマを見て、いたく心を打たれ、文庫本も購入しました。ドラマのカメラが美しかったこともあり、ドラマの方がより印象的ではあります。

    私も今絶賛離婚協議中でありますが、野田夫妻のように孫が生まれる段になっての熟年離婚ではなく、うちの一人娘はまだ小学生。離婚について考えると、つくづく離婚は結婚の数倍大変だし、結婚より離婚の方がずっとバリエーションが多く、親しい友人の離婚話を聞いても全然参考にならない。私は年収は低いが、結婚当初からずっと正社員として働き続けていることもあるのか、今日子のように専業主婦である妻から離婚を切り出すということも正直ピンときません。

    とはいえ、総じて、隆介が離婚を渋ったことはうらやましいかな。少なくとも彼には未練があった。うちの場合は互いに未練は一切なく、ここ数年はひたすら我慢比べになっていた感じだから。

  • 2016年09月20日読了。

  • もう愛なんてない、と思ってた。「ボク妻」著者書下ろし! 

    離婚を切り出された脚本家の隆介は、夫婦円満なシナリオを書きながら悩む。自分が妻と別れたくない理由は何だ。世間体か? お金か? 妻を愛しているからか? ドラマが最終回に向かうなか、離婚期日は近づく。

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著者プロフィール

1964年、北海道生まれ。放送作家として「笑っていいとも!」「Qさま!!」「お願い! ランキング」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「林修の今でしょ!講座」などを担当し、2012年、『ボクの妻と結婚してください。』で小説家デビュー。他の著作に『もう一度、お父さんと呼んでくれ。』『「ファミリーラブストーリー」』『続・ボクの妻と結婚してください。』などがある。

「2020年 『喋る男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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