甘い罠 (講談社文庫)

  • 講談社 (2016年9月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784062934909

作品紹介・あらすじ

料理研究家・水谷有明が依頼を受けたのは和食レストランのメニュー開発。糖質制限食をメインにしようと提案する有明だったが、社長と意見が合わない……。糖質制限食がいかにいいか社長にも必死でプレゼンするが、和食界の重鎮である有明の師匠との料理対決をして勝つこと、を条件にされてしまった。果たして有明は師匠に勝てるのか。糖質オフは身体にいいのか、悪いのか!? 女子に効く! 新ジャンルミステリー。

みんなの感想まとめ

糖質制限をテーマにした物語は、主人公が和食レストランのメニュー開発を通じて食生活を見直す姿を描いています。読者は、主人公と共に糖質制限について学びながら、自然な食の在り方を考えさせられるでしょう。物語...

感想・レビュー・書評

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  • 糖質制限? 病人の為では無くて、自然な舌に戻すため?えっ ダイエット? う~~ん 食生活を見直す気持ちにはなった。実行は‥‥。ご飯だけ食べるダイエットってのが有ったっけ。まぁ極端はよろしくないって事かな。

  • 帯の「炭水化物は善か悪か」に惹かれて買いました。星2つにしましたが、面白くなかったのかと聞かれたら、そうだったわけではありません。ただ、終盤までかなり不愉快だったのです。

    美貌の料理研究家が、ある会社の新規展開予定のレストランメニューを監修することに。そんな折り、自分の父親が糖尿病に罹り、糖質を問題視。彼女もレストランメニューから糖質をいっさい排除したいと考えるようになります。

    ほぼ最後まで糖質が毒扱いされて話が進み、糖質ダイエットの推奨の仕方は新興宗教かと思うほど。米も日本酒もお菓子も駄目ですよと力説されて、ここまで否定するかと嫌な気分に。そこいらの女優より綺麗な料理研究家の言うことだからかというやっかみもあるかもしれません(笑)。

    そういう意図だったのかとわかるのは著者のあとがきを読んでから。なるほど、経験談に基づいていたのですね。糖質を悪だと言いたかったのではないんだと、そこまで読んでようやく気づく。ならばもうちょっとその意図を汲める構成にしてくれてもよかったかな。

    「羊羹一切れで優しくなれる自分が愛おしい」。この一文を見たときにはホッとしましたけれど。何事もバランス、上手く取り入れたいなぁ。あとがきを読んで、不愉快な気持ちも飛んで行きました。

  • 糖質制限をテーマとした物語。白米大好き人間なので糖質制限が全肯定されるような結末だったらどうしようかと思ったが、うまく中庸に落ち着いた。程よい長さで主人公と一緒に糖質制限について学べる良い話だと思う。ストーリー的な面白さよりも、糖質制限について知るための半実用書といったところかな。それはそれとして巻末の解説者が糖質制限をこき下ろしてて笑ったw

  • 好きな作家さんですが
    これまでとはかなり趣の異なる
    作品でした。

    うーん。どっちつかず…かな。
    結末にキレを感じられませんでした。

    テーマは興味深く、取材も綿密に
    されているようですが、テーマに対する
    作者の姿勢が中庸。小説なのですから
    どちらかの極に偏る方が面白いかも。

    主人公の方向転換も拙速で
    説得力に欠けていたような気がします。

  • 思い込んだら一直線で、人の声に耳を傾けず、否定されたら全てが終わり。自分で物事を深く考えず、強情で虚勢で生きてるけど中身空っぽ。糖質制限に飛びつく女性ってそんな感じでしょって作者が揶揄っているのかと思っちゃった。

  • 2021.9.22-446

  • 個人的に「人情ミステリの大家」と思ってる著者の、ミステリではない珍しい作品(あくまで自分が読んでる範囲での印象です…)。

    読んでいる最中はとにかく作者の取材力に舌を巻きました。糖質制限、炭水化物と人類の関わり、食文化の変遷など、多くの分野の深い知識がないと本作は書けないと思います。

    また、登場人物の描かれ方がとても深く感じます。外見上の差異は当然ながら、人物一人一人がそれぞれの思想、ポリシー、信念を持っているように感じられ、個々の存在感に強いリアリティを感じます。

    そして、それら人物達の交わりや掛け合いの中に、お互いの関係性が伺える不思議な「何か」があって、旨味の相乗効果のようによりそれぞれのキャラクターの良さを引き立てているように思います(特に作者お特異の(?)関西人(特に京都人)同士の掛け合いがとても面白いです)。

    内容と展開については、主人公・有明にもう少しがんばってもらいたかったです。頑に糖質制限にこだわらず、城田の要求である米食文化を主軸にした上で糖質制限を実現する方法を模索するとか、それくらいの挑戦はしてほしかったですね。

    実際にビジネスとして考えると、エピローグの内容では意外性が少なくて厳しいと思います。「ご飯が美味しいのに糖質制限!」のようなインパクトが(実現性は抜きにしても)欲しいと思った次第です。

  • うーん。何とも奇妙な、スッキリしない小説なんだろう。全く結論も、結末も感じ取れないままに読み終えてしまった。これまで数多くの鏑木蓮の作品を読み続けてきたが、これほど酷い出来の作品は読んだことがない。

    料理研究家の水谷有明が、和食レストランチェーンのメニュー監修を依頼され、糖質制限食で勝負しようとするが…

    作中に岩手県の西根のほうれん草、宮澤賢治が登場するのは、鏑木蓮が宮澤賢治信奉者ゆえか…

    『甘い罠 ー小説 糖質制限食』を改題、加筆・修正、文庫化。

  • 炭水化物は善か悪か―?糖質制限?をめぐるミステリー 

    料理研究家の水谷有明は、和食レストランのメニュー監修を依頼された。その根幹に?糖質制限食?を据えようとするが、社長と意見が対立。進退をかけ和食界の重鎮である師匠と料理対決! 果たして師匠に勝てるか!?

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著者プロフィール

鏑木 蓮(かぶらき・れん)
1961年京都府生まれ。広告代理店などを経て、92年にコピーライターとして独立する。2004年に短編ミステリー「黒い鶴」で第1回立教・池袋ふくろう文芸賞を、06年に『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞。『時限』『炎罪』と続く「片岡真子」シリーズや『思い出探偵』『ねじれた過去』『沈黙の詩』と続く「京都思い出探偵ファイル」シリーズ、『ながれたりげにながれたり』『山ねこ裁判』と続く「イーハトーブ探偵 賢治の推理手帳」シリーズ、『見えない轍』『見えない階』と続く「診療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ」シリーズの他、『白砂』『残心』『疑薬』『水葬』など著書多数。

「2022年 『見習医ワトソンの追究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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