短篇五芒星 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934992

作品紹介・あらすじ

「許せないんだよ」「りゅ、ふう、……っぐ、りゅう、流産が」。二十七歳の春、突然流産のことが気になりだした僕。理不尽な赤ちゃんの死が高頻度で起きることに怒り、妄執する男を描いた「美しい馬の地」。他「アユの嫁」「四点リレー怪談」「バーベル・ザ・バーバリアン」「あうだうだう」収録の奇跡の短篇集!

感想・レビュー・書評

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  • 超非日常だけれども、それが日常に溶け込んでいる異常さが読んでてハラハラドキドキわくわくする笑
    姉が鮎と結婚する話の、最後の何故なら何も決まってないからだ、本当に。みたいなさらっとしたまとめや、悪はこの世の一部で存在していいけど放っておくと増長するから叩くとか、そして悪も感情だしみたいな切れ味の良さ、他のどの小説にもない面白さがあった。

  • 久し振りの舞城王太郎。タイトルの通り五篇あるが、「アユの嫁」が良かった。ホント、感覚的にだけど。

  • 舞城王太郎という人の作品には、いつも
    甘えとかわがままとかいった、エゴの発達途中に生ずる必要悪
    みたいなものを肯定しなければならないとする思想が
    根底に置かれていて
    それはたしかに大事なことだなあ、と言いたいのはやはり
    それがきちんと自覚されなければ
    きちんと乗り越えることができないものだからであろう
    甘えとかわがままを自覚しないままに抑圧させてきた者は
    どこかで不満の爆発を起こしてしまい
    舞城作品にしばしば登場するような
    きちがい犯罪者になってしまうことも、これあるのだと思う
    「短編五芒星」には、そのようにならなかった人々
    危ないところに追い込まれながらも
    なんとか世界と折り合いをつけた人々の物語を集めている
    ただし、その折り合いのつけ方が正しいものかどうかはわからない
    「熊の場所」に戻るのではなく
    「熊の場所」に二度と近づかないことを心に誓ったものではないか?
    しかしとにかく人々は、自らの生を自らに許していく

  • 文庫化したので再読。こんなんだっけかと微妙に記憶が曖昧だった。美しい馬の地、あうだうだうが好きです。話があっちこっち行くのにどこか芯みたいなのを感じて、そういうところが好きなのかもしれない。

  • 何かを読んで心を動かされるのにも2種類あって、ひとつは作品と自分の中身がマッチした心地よい心動かされ方、もうひとつは心なんか動かされたくないのに無理やりに、強制的に、ほとんど暴力的にその辺を引きずり回されるような、そんな凶暴な感動だと思っているんですけど、私の中で舞城作品は完全に後者。小説と云うより劇物と呼びたいくらいです。

    で、『短篇五芒星』。

    5篇全てが芥川賞候補作!と言われても文学賞に疎い私には、それがどんだけのどういう事なのかちょっと分からないんですけど、読んでみてなんかスゲー!というのは思い知らされました。

    言ってる事もやってる事も推理も結婚も要は起も承も転も結も突拍子もなくて、その突拍子のなさが怖くて、でも続きが気になるから読んじゃって、読んだら読んだでまた怖い目に遭わされて、あまりの怖さに変な汗をかいていたら急になんか優しくされて、え?怖いの?優しいの?どっちなの???って私ポカーン。安定の舞城ワールド。

    あの団体やあの探偵(もちろん西暁町)も登場するので、過去の長編再読したい熱まで高まりました。

    【収録作品】
    美しい馬の地
    アユの嫁
    四点リレー怪談
    バーベル・ザ・バーバリアン
    あうだうだう

  • 無敵の舞城ワールドをかたちづくる物語のペンタグラム 

    二十七歳の春、突然流産のことが気になりだした僕。理不尽な赤ちゃんの死が高頻度で起きることに怒り、妄執する男を描いた「美しい馬の地」ほか四篇を収録。全作品が芥川賞候補作となった奇跡の短篇集を文庫化!

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