大江戸怪談 どたんばたん(土壇場譚) (講談社文庫)

  • 講談社 (2016年11月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784062935166

作品紹介・あらすじ

死屍累々….…江戸最凶の恐怖譚登場! もうそこは死の崖っぷち。江戸の民よ、わななけ、そして壊れろ。”恐怖の申し子”の面目躍如たる、江戸を震わす狂気と譫妄の33連弾。

饅頭のようにブヨブヨと弛んだ肉で土の中から嗤う裸の巨女、味覚を失い踵の胼胝(たこ)から己が摩羅(まら)まで自らを喰い尽くす男、按摩が畳の隙間に隠した盗銭がもたらす阿鼻叫喚--幾百もの実話怪談を記したホラー界随一の奇才が、死の淵を覗いた江戸時代の人間の哀れと可笑しみを、生き証人かの如く書き表す異形奇譚集。

書き下ろしに加え『大江戸怪談草紙 井戸端婢子』 (竹書房文庫) 』の半分と「IN・POCKET」連載を加えた講談社文庫オリジナルです。

みんなの感想まとめ

多彩な江戸時代の怪談が織りなす、恐怖とユーモアが共存する異形の物語が展開されます。著者の独特な視点で描かれる短編は、落語的な要素や日本昔話のテイストを取り入れつつ、実話怪談のフォーマットを巧みに活用し...

感想・レビュー・書評

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  •  江戸時代の小話がたくさん入っている。手軽に読めて面白い。落語みたいな話だと思った。
     著者は短編集が多いが、短編集におけるエッセンスはこのようなところにも生きている。面白いアイデアがたくさん合って、全てに目の付け所が良い。
     内容は著者らしい作品もあれば、ちょっと不思議なくらいの作品もある。数ページでも面白いんだから、エンタメ小説には設定が大事だと分かる。

  • 日本昔話テイストあり、実話怪談フォーマットあり、そして時代劇風の語り口。大江戸怪談、たいへん面白かったです。

  • 饅頭のようにブヨブヨと弛んだ肉で土の中から嗤う裸の巨女、味覚を失い踵の胼胖から己が摩羅まで自らを喰い尽くす男、按摩が畳の隙間に隠した盗銭がもたらす阿鼻叫喚―幾百の実話快談を記したホラー界随一の奇才が、死の淵を覗いた江戸時代の人間の哀れと可笑しみを、生き証人かの如く書き表す異形奇譚集。(裏表紙)

    グロテスクな怖さです。
    平素現代もののホラーを書かれている方なので、時代物の書き方に不慣れというかなじみにくいというか。
    文末が変わったり地の文が変わったりと、気になる箇所がちょいちょいとございました。

  • 2017年、40冊目は、主に隙間読書用にしてた平山夢明の時代怪談。

    実話怪談系のネタを、お江戸の時代へお引っ越し。「肉豆腐」「人独楽」のお得意な路線から、「こづかい楠」「卵居士」のややホッコリ系までと、方向性様々に、全33編収録。

    時代モノにすることで、一般的な実話怪談系よりも、読み物として昇華された印象。この作者らしさが良く出てる「人独楽」。最高に好きなオチの「化け屋台」。この辺りがお気に入り。読んでて面白いんだけど、インパクト残すモノは多くなかった。

  • 「井戸端婢子」(竹書房文庫刊)と内容がダブってるんじゃ……と思ったら、半分書き下ろし(講談社文庫のPR誌『IN☆POCKET』に連載されたもの)と前口上で著者が断っていたwどうやらあちらは、シリーズ化を目論んでいたものの頓挫したらしい。
    平山氏の本を読むのは久しぶりだが、時代物ではあってもやはりこの人の書いたものだな、という感じ。時代物を書き始めたのが杉浦日向子女史の「百物語」に触発されてということだけあって、それに載っていたような―理由も説明もない何とも不可思議な―奇譚、それに市井の人々の優しさや親子の情愛が描かれるやさしい話、そしてこの著者の本領を発揮するような酸鼻極まる因果応報、復讐譚の三種に分けられるのは「井戸端婢子」とほぼ同じだが(33編中13編が再録なのだからそうなるか)、今回は新録の「しゃぼん」「死脈」が、それらとはやや異なる……人の世の悲しさ、虚しさを感じさせて印象深い。「死脈」は、冒頭で提示される場所からして、2011年のあのことが執筆のきっかけになっていると思しい。
    詳しくは此方に。
    http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2017-02-17

  • 杉浦日向子さんリスペクトな作者さんが書いた江戸時代の怪談。でも人の業やら因縁深い話が多く、リアルに怖い。

  • 平山さんが書く実話系ホラー作品の時代物版。

    恒例の残酷描写はたびたびあれど、現代話よりは断然おとなしめでシンプル。
    怖いな、と思う話はそれほどない。

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著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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