幻想温泉郷 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 399
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935449

作品紹介・あらすじ

登天郵便局は、亡くなった人が成仏する前に寄る郵便局。来た人は貯金窓口のオンライン端末で生前の善行を「功徳通帳」に記入し、地獄極楽門をくぐって次の世へと渡っていく――はずが、門の手前で突然消える人が続出。成仏できない人たちは、どうやら生前、罪を洗い流す温泉に入っているらしい。
有名な占い師によると、その温泉郷を探し当てるにはふたご座B型の女性が必要だという。それはまさに、探し物が得意なアズサのことだった。

感想・レビュー・書評

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  • またこのメンバーでのお話だったので、楽しく読めた。
    このシリーズは軽いんだけど、人生の重い部分もさらっと入れ込んでくる。なので、ちょっと切なくなったりするんだなー

    青木さんがOLライフをかなり楽しんでいたみたいで、私がアズサだったら、元の生活に戻るのが少し怖いような気がする。でも少し楽しみかな。

  • 幻想郵便局の続編。前作を読んでから随分と時間が経った気もしますが、ひさしぶりの郵便局の面々に会えて良かったです。主人公のアズサは東京でお菓子会社のOLをしてるんですね。

    今回の舞台は罪を洗い流せる温泉。その前に神様に脅されたとは言え銀行強盗をしてみたりと以外とハチャメチャ。温泉も一筋縄では辿り着けない。新キャラの占い師のベガさん。実は...

    罪にも大小はあるけれどひとには言えずにあの世まで持って帰りたい罪もあるはず。悪いことをしたから次は良いことをしようとも思うはず。

    あの世とこの世を繋ぐゆるい世界観がほのぼのしていて好きな作品。最後、幽霊からの贈り物をもらったアズサ。その後の続編もあると嬉しいな。

  •  「幻想郵便局」の続編。タイトルから、のほほんとした感じかなと思ったけど、全然違くて、狗山比売の所為かなとか……。「幻想郵便局」を読んでからしばらく時間が空いていたので、思い出すのにちょと時間がかかった。
     罪を洗い流すというなんとも胡散臭いところから話は始まるわけなのだけど、<罪>ってなんだろう、<ゆるし>ってなんだろうって思った。仕事柄、悪いことをしたら「ごめんなさい」と言いましょうと言う機会は多いのだけど、じゃあ謝ったらオールオッケーなのかってなる。逆に、<罪>を犯した人はその<罪>をずっと背負って、負い目を感じながら、後ろ指を指されながら、ひっそりと生きなければならないのかなともなる。

     「幻想電氣館」のあの2人や支配人が出てきてちょっとにやけた。特にあの2人は傍から見るとああなるのね~。

  • 幻想シリーズです。

    この世とあの世の境にある幻想郵便局で臨時手伝いをすることになったアズサ。
    「罪を洗い流す温泉」の謎を解きに奔走します。

    おなじみの登天さん、赤井局長、鬼塚さん、青木さんといった個性豊かな面々に、狗山比売、奇妙な占い師ベガ・吉村、好青年の新聞記者、生田さんが加わり…ドタバタと。

    罪のない人も居ないだろうし、罪を洗い流すことができたとして、それが必ずしもいいことではないのかも。
    おもしろかったです。

  • 友人からオススメされ、幻想シリーズは「幻想郵便局」しか読んでいないから、大丈夫かな~?(´・ω・`)と思っていたら郵便局の続編だった!(^o^)あの世とこの世を繋ぐ郵便局で、死者が成仏せずに消えてしまう事件が発生!どうも罪を洗い流せる温泉が原因らしい(゜゜;)探し物が得意なアズサと愉快な仲間達(?)が温泉郷を探してドタバタ(^^;)久しぶりの幻想シリーズ楽しかった♪他の話も読まなきゃ‼

  • 探し物が得意なアズサは夏休みに帰郷し、元バイト先を訪れる。この世とあの世をつなぐ登天郵便局では、死者が成仏せずに消える事件が頻発!彼らは生前〝罪を洗い流す温泉″を訪れていた。懐かしい同僚たちから頼まれたアズサは温泉の在り処を探すが…。大ヒット『幻想郵便局』の続編を文庫書き下ろしで!

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    『幻想郵便局』の続編小説。波乱万丈な一つながりのストーリーでホラー要素も前回よりも強くなっていて楽しく読める一冊。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323326

  • 幻想シリーズは数えきれぬほどありますが、始まりの『幻想郵便局』直接の続編はこちら
    なんかもう全てが懐かしいな・・・・・・

  • なかなかすっ飛ばした序盤

    シリーズものなので
    1から読むのがおすすめ

  • 罪を洗い流す温泉か。水に流すというのだから、そんな温泉があっても不思議ではないか。

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著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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