旅猫リポート (講談社文庫)

著者 : 有川浩
  • 講談社 (2017年2月15日発売)
4.33
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935616

作品紹介

この絆は、恋愛を超える。カギしっぽのナナと心優しい青年サトルの、最後の旅の物語。

旅猫リポート (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 良いお話だと聞き、文庫化されたので購入しました。

    このお話は主人公の宮脇悟が、ある事情で飼えなくなった元野良猫のナナを、各地転々と旅をしながら、里親を見つけるために旅をするというお話。

    前半の猫のナナと悟とのやりとりが面白く、悟の優しさや、ナナのコミカルな語り口でとても楽しく読めました。
    特にナナの憎めない性格がとても可愛らしい!
    飄々としててまさに猫!って感じです。

    でも後半のある所からは、もう泣けて泣けて…。
    切なく悲しい気持ちと、ナナの悟への一途な想いで、胸が締め付けられる思いでした。
    電車の中で読むのは危険だったので途中で諦めて、家に帰ってから読むほど。

    内容とは少し逸れますが、このお話を最後まで読んで、幸せってなんだろうと少し考えました。
    幸せはいつもすぐ側にあるのに、満たされ過ぎててそれに気付かなくなってるのかなぁ…と。
    なんにせよ、悲しいだけじゃなく温かみのあるラストで、読了後爽やかな気持ちになりました。

    兎に角、この本は本当にオススメです。
    でも最後まで読むなら、家でこっそり読む事をオススメします。笑

  • "置いていくなよ...そばにいてくれよ"

    やっと言ってくれたサトルの本音...。ナナにだってちゃんとわかっている。
    一緒に暮らしていれば、猫と人との感情はちゃ~んと伝わりあっていますよね。

    我が家はわんこだけれど、出かけて留守にするときはいつも
    まさに「置いていくなよ....」のしぐさでじっと見つめられながら見送られる。
    そして帰ってくれば、車や自転車、歩くその音だけで、姿が見えなくても
    「おかえり」のしっぽを振って迎えてくれる。

    ナナはしっかりものさん。
    サトルの支えになって、サトルにとってのかけがいのない家族だったね。

    ありがとう...ナナ。

  • 野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色ワゴンで〝最後の旅〟に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。

  • 飼えなくなった猫の引き取り先を探す旅を描いた物語。猫の視点も入ってて、会話してるような雰囲気がかわいい。
    猫を飼えなくなる理由は想像の通りだが、それだけにとどまらない深みがある。
    引き取り先候補を訪ねる短編連作みたいな構成だが、結果的に主人公・悟の人生を描いた物語になっている。序盤の話から涙腺がやばかった。
    いろんな人に勧めたくなる大切な一冊になった。

  • 猫目線で面白く書かれていて、とても楽しく読んでいましたが、最後がこんなに泣ける物語だなんて! 猫と飼い主の思い出で終わる。悲しい終わりではなくて良かった。
    表紙が村上さんだと思ったら、この本の中にも話題として、コロポックル出てきましたね。

  • 何となく苦手意識を持っていた有川作品。
    (苦手と言うほど読んでいないのだけれど…)
    今回は私が猫二匹と生活している事もあり、スッと自然に物語へと入っていけました。

    主人公のサトルとナナの関係性が抜群に良い。
    言わずと知れた事だけれど、動物と人間は言葉を交わし合うことは出来なくても、心を通わせることは出来るのだと、改めて実感しました。

    『猫』と付く言葉は何故か悪い意味を持っている事が多いけれど、それだけ昔から人間と密着して生活しているからだろうなぁと、私は勝手に思っています。
    付かず離れず、これからも人間と猫は関係を持って生きていくのだろうな。

  • 猫好きのサトルに拾われた野良猫。♂なのに訳あってナナなんて名前を付けられる。5年一緒に暮らしてサトルが30歳を過ぎた頃、のっぴきならない事情ができて、サトルはナナを手放すことに。新しい飼い主との見合いのため、サトルはナナを連れて、小学校、中学校、高校時代の信頼の置ける友人たちに会いに行く。

    それぞれの友人とナナの目線で語られます。最後は反則じゃないかと思うほどボロ泣きさせられました。猫好き必読。

    「僕らに言葉が分からないって決めつけてる人間のほうがばかなだけ」。うん、確かに猫は人間の言葉がわかっていると思う。

  • 2017年100冊目!
    文庫化されたことで、目に止まった作品。有川ファンではないので、ランダムに読んでいるけど、まさか2冊続けて、泣くことになるとは…タイトルの勝手なイメージで、もっと軽い感じの猫目線の旅行記なのかと思って、読み始めた。確かに猫目線の文章。でも、何かが違う…主人公の猫ナナの飼い主・悟は、ある事情から、ナナを飼えなくなり、引き取り手を探し始める。小学校時代の親友から、ナナとの「お見合い」を進めて行くが、転校の多かった悟の事情で、日本各地を巡る旅を悟と一緒に楽しむナナの様子が描かれる。もう悟がいい人過ぎて…ナナが好きで仕方ない気持ちがすごく伝わる。でも、ナナ目線の語り口があんまり好きじゃないので、星は少な目で…

  • 2018年7冊目。

    良かった。
    サトルと猫のナナのお話。
    うちにも猫がいるし、涙無しでは読めない!
    お別れは悲しいんだけどかわいそう…って感じでは全くなくて読み終わったあとにじんわり温かくなる。
    サトルもナナも両親も友だちも叔母さんもみんな素敵!
    読み終わってすぐにうちの猫を撫でました!

  • 序盤から「あー、きっとこうなるんだろうなあ」とわかっていたのに最後は泣いてしまいました。相棒ナナと心優しいサトルの素敵な旅のお話。読んでいて私も猫が飼いたくなりました。猫が好きな方には絶対におすすめできる小説です。

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