旅猫リポート (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2722
レビュー : 261
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935616

作品紹介・あらすじ

この絆は、恋愛を超える。カギしっぽのナナと心優しい青年サトルの、最後の旅の物語。

感想・レビュー・書評

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  • いやぁ、参った。何て素敵な主人公、サトルとナナ。サトル自身がこんなに厳しい人生歩んでいるのに、どうしてこんなに他人に心優しくいられるんだろう、、どうして自分の悲劇を呪って荒れないんだろう、、そうか、やっぱりいつもサトルのそばにはナナがついていてくれたからなんだね。人と猫、ここまでの信頼関係を築けたら本当に素敵すぎる。

    ナナ目線のつぶやきも良かった。そうか、猫もほんとにこんな風に考えてんのかなぁ、、しかし猫視点での語りも非常に面白かった。犬や猫は人間の近くにいるので、しゃべれないけど、こんな風に人間的な思考をしててもおかしくはないですよね。何より、夢がある。

    途中からエンディングが見え始めました。マジか、、そう言う事なの?勘弁して、、って思いながら読んでいましたが、やっぱり最後、涙だぁ〜っ、、

    でもね、なんだろう、とても清々しいんですよ。泣けてきても。決して悲しい終わりではないと思う。

    この旅では実はサトルは本当は誰にもナナを譲りたくなかったんだろうなと思う。そして仲の良かった各地の友人に大好きなナナと共に笑顔で会いに行ったんだろうなぁ。ほら、僕は本当は辛いけど、こんな素敵なナナと一緒なんだよって。だから一番ホッとしてたのはサトル自身なんだろうね。

    題名とカバーの絵からは想像がつかないほど、ハートウォーミングな素敵な物語でした。

    有川浩さん、二冊目にして私をすでにロックオンしちゃいましたね! 笑 どんどんいきますよっとぉ!

  • H30.10.28 読了。

    ・飼っていた猫を思い出しながら読みました。ナナみたいに散歩やドライブ出来たら、素敵だな。
     連作短編集で、「スギとチカコ」が特に良かった。

  • 旅猫をリポートする話だと思って読んでみたら、
    まさかの旅猫がリポートする話だった。

    有川浩さんの作品は『図書館シリーズ』から入って『自衛隊三部作』、『自衛隊ラブコメシリーズ』、『三匹のおっさんシリーズ』、『シアター!シリーズ』、『キケン』、『阪急電車』などで中学時代から親しんできましたが、やっぱり有川さんは大好き。

    中でも私は『植物図鑑』の植物の知識や表現が好きで、『旅猫リポート』を読んでいる時も、植物が描かれている部分があり嬉しかったです。

    いつ読んでも、有川さんの作品は一気読みしてしまうのはなんでなんだろう。すごく読みやすい。あと号泣する。


    『旅猫リポート』は、猫目線で描かれているのが独特で、猫の見ている世界や考えていることが私には新鮮でした。身近に猫飼ってる人がいなかったからかもしれないけど。

    前回読んだ住野よるさんの『また、同じ夢を見ていた』にも主人公にずっと寄り添う猫が出てきていたのを思い出して、『旅猫リポート』のナナみたいに主人公に語りかけたりしてたのかなーって思ってしまった。小説の中では「ナー」しか言ってなかったけど。

  • 一気読み。後半を過ぎたころから涙が止まらなかった。

  • あらすじを読んだだけで結末は想像がつく。
    絶対に泣くと思ったので心に余裕ができてから読んだ。
    ボロボロに泣いた。
    予想はついていても、この展開は泣いてしまう。
    眼が腫れるほど泣きたいときにオススメ。

  • 飼えなくなった猫の引き取り先を探す旅を描いた物語。猫の視点も入ってて、会話してるような雰囲気がかわいい。
    猫を飼えなくなる理由は想像の通りだが、それだけにとどまらない深みがある。
    引き取り先候補を訪ねる短編連作みたいな構成だが、結果的に主人公・悟の人生を描いた物語になっている。序盤の話から涙腺がやばかった。
    いろんな人に勧めたくなる大切な一冊になった。

  • 野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色ワゴンで〝最後の旅〟に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。

  • 初めて小説読んでて泣いた作品…最後の方涙が止まらなかった

  • なんとなくストーリーは予想できても、やはりラストは泣いてしまった。
    なぜなら、うちにも最愛の三毛猫がいるから。

    この作品を読んで、うちのはネズミを狩れない猫だと知る。笑

  • 外で読むべきではなかった。
    もっと早く読んでおくべきだった。
    いや、今読んだから良かったのかも。 .
    .
    「例え悟が早く死んでしまうとしても、それでも悟に出会わないより出会ったほうが僕は幸せだったんだ。
    だって僕は、悟と暮らした五年を、ずっとずっと覚えておける。
    ナナっていう雄猫としては微妙な名前も、ずっとずっと名乗っていられる。」 .
    .
    「僕らは旅の思い出を数えながら、次の旅へと向かうんだ。
    先に行った人を思いながら。
    後から来る人を思いながら。
    そうして僕らはいつかまた、愛しいすべてのひとびとと、地平線の向こうで出会うだろう。」.
    .
    どちらかが先に死んでしまっても、それでも出会わないより出会った方が幸せに決まってる。
    どちらかが先に死んでしまっても、一緒に過ごした年月を「得た」だけで、何も「失う」ものはない。
    そんな当たり前の事に何で今まで気づかなかったんだろう!.
    .
    .
    私が眠気に負けて1人にしちゃったからとか、あの時あと2時間一緒にいてあげられてたらとか色々思うと最近夜寝るのが本当に怖くて全然寝られなかったけど、今日は久しぶりにぐっすり眠れそうだ。
    茶々のいない家に帰る決心も付いた。.
    .
    .
    これだから、有川さんは、憎いなあ!

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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