旅猫リポート (講談社文庫)

著者 : 有川浩
  • 講談社 (2017年2月15日発売)
4.34
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935616

作品紹介・あらすじ

この絆は、恋愛を超える。カギしっぽのナナと心優しい青年サトルの、最後の旅の物語。

旅猫リポート (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 外で読むべきではなかった。
    もっと早く読んでおくべきだった。
    いや、今読んだから良かったのかも。 .
    .
    「例え悟が早く死んでしまうとしても、それでも悟に出会わないより出会ったほうが僕は幸せだったんだ。
    だって僕は、悟と暮らした五年を、ずっとずっと覚えておける。
    ナナっていう雄猫としては微妙な名前も、ずっとずっと名乗っていられる。」 .
    .
    「僕らは旅の思い出を数えながら、次の旅へと向かうんだ。
    先に行った人を思いながら。
    後から来る人を思いながら。
    そうして僕らはいつかまた、愛しいすべてのひとびとと、地平線の向こうで出会うだろう。」.
    .
    どちらかが先に死んでしまっても、それでも出会わないより出会った方が幸せに決まってる。
    どちらかが先に死んでしまっても、一緒に過ごした年月を「得た」だけで、何も「失う」ものはない。
    そんな当たり前の事に何で今まで気づかなかったんだろう!.
    .
    .
    私が眠気に負けて1人にしちゃったからとか、あの時あと2時間一緒にいてあげられてたらとか色々思うと最近夜寝るのが本当に怖くて全然寝られなかったけど、今日は久しぶりにぐっすり眠れそうだ。
    茶々のいない家に帰る決心も付いた。.
    .
    .
    これだから、有川さんは、憎いなあ!

  • "置いていくなよ...そばにいてくれよ"

    やっと言ってくれたサトルの本音...。ナナにだってちゃんとわかっている。
    一緒に暮らしていれば、猫と人との感情はちゃ~んと伝わりあっていますよね。

    我が家はわんこだけれど、出かけて留守にするときはいつも
    まさに「置いていくなよ....」のしぐさでじっと見つめられながら見送られる。
    そして帰ってくれば、車や自転車、歩くその音だけで、姿が見えなくても
    「おかえり」のしっぽを振って迎えてくれる。

    ナナはしっかりものさん。
    サトルの支えになって、サトルにとってのかけがいのない家族だったね。

    ありがとう...ナナ。

  • 野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色ワゴンで〝最後の旅〟に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。

  • 最初から最後まで完璧。感動しました。
    悟はとてもいい人だしナナもツンデレでとてもかわいい。
    悟みたいな男の人に出会いたいな()
    自分も猫と一緒に旅したいなと思った。
    猫視点を表現するのがとても上手だと思った。
    327ページから今まで旅したところを思い返すシーン?で涙腺崩壊した...

  • 泣きすぎた〜。ナナの語りが絶妙で〜笑って泣いて癒された〜。

  • 最後の「思い出の奔流」が印象的。
    猫の視線から見た主人公との関係性がとっても心に沁みる一作。

  • 飼えなくなった猫の引き取り先を探す旅を描いた物語。猫の視点も入ってて、会話してるような雰囲気がかわいい。
    猫を飼えなくなる理由は想像の通りだが、それだけにとどまらない深みがある。
    引き取り先候補を訪ねる短編連作みたいな構成だが、結果的に主人公・悟の人生を描いた物語になっている。序盤の話から涙腺がやばかった。
    いろんな人に勧めたくなる大切な一冊になった。

  • 猫目線で面白く書かれていて、とても楽しく読んでいましたが、最後がこんなに泣ける物語だなんて! 猫と飼い主の思い出で終わる。悲しい終わりではなくて良かった。
    表紙が村上さんだと思ったら、この本の中にも話題として、コロポックル出てきましたね。

  • 何となく苦手意識を持っていた有川作品。
    (苦手と言うほど読んでいないのだけれど…)
    今回は私が猫二匹と生活している事もあり、スッと自然に物語へと入っていけました。

    主人公のサトルとナナの関係性が抜群に良い。
    言わずと知れた事だけれど、動物と人間は言葉を交わし合うことは出来なくても、心を通わせることは出来るのだと、改めて実感しました。

    『猫』と付く言葉は何故か悪い意味を持っている事が多いけれど、それだけ昔から人間と密着して生活しているからだろうなぁと、私は勝手に思っています。
    付かず離れず、これからも人間と猫は関係を持って生きていくのだろうな。

  • 猫好きのサトルに拾われた野良猫。♂なのに訳あってナナなんて名前を付けられる。5年一緒に暮らしてサトルが30歳を過ぎた頃、のっぴきならない事情ができて、サトルはナナを手放すことに。新しい飼い主との見合いのため、サトルはナナを連れて、小学校、中学校、高校時代の信頼の置ける友人たちに会いに行く。

    それぞれの友人とナナの目線で語られます。最後は反則じゃないかと思うほどボロ泣きさせられました。猫好き必読。

    「僕らに言葉が分からないって決めつけてる人間のほうがばかなだけ」。うん、確かに猫は人間の言葉がわかっていると思う。

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