- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062935630
作品紹介・あらすじ
街の電器屋さんvs.大型家電量販店!
デフレの時代にまさかの「高売り」戦略?!リストラされた「ゆとり世代」の俺に、勝機はあるのか。
大手家電メーカーで働く轟雷太は長引くデフレの影響で入社三年目にして突如リストラされてしまう。転職活動を諦めた彼は実家の母が経営する店を継ぐ決意をする。そこは昔ながらの地域密着型の「街の電器屋さん」。だがそこも近所の大手家電量販店に客を奪われ、経営は風前の灯火だった!<文庫書き下ろし>
「安けりゃいいってもんじゃない!」
感想・レビュー・書評
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東京でリストラされた主人公が、uターンして実家の電気屋で働き出す話
ちょっと子供向け的な、クセのない、ちょっと物足りない感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
町の電器屋さんが、巨大な電器屋と渡り合っていくにはどうすればいいか?という経営戦略を、青春物語を交えながら、わかりやすく解説した小説。
安売りに反抗して「高売り」する方針の真髄が面白かった。 -
「街の電器屋さん」が家電量販店にどう立ち向かったのか興味があり手に取りました。
住宅業界で働いているため、ハウスメーカーに対する地場工務店の存在意義を教えられた気がします。
印象に残ったフレーズは以下のとおり。
・非効率なことこそ付加価値
・お客様の話を聞くことが大事
ここに至るまでの道のりを聞いてから情報提供
それがプロの仕事
・売上目標ばかり追求したらお客様満足度は下がる
・商品は我が子と同じ
お客様の手に渡ったら、役立っているか、心配して時々は様子を見る等、気にかけてこそお客様との信頼感が増す
・サービスする心とは、それぞれが持てるものを精一杯与えて、相手はそれに応えること
・商人は売上よりも利益
利益を上げることで社会貢献ができる
・商売は、自分たちの持ち味を見つけ、伸ばし、発揮すること
・価格には「心+価格」というものがある
お店の心をプラスした価格を提供することが商売には大切
それぞれのお客様に相応しい心のサービスを提供すること
・お客の心を掴むには、お客の望むことを何でもやる
・「気づき」のサービスとは、お客様が何を求めているか気づくこと
それを確立することが他との差別化、高売りに繋がる -
主人公の雷太と自分の考えが似ていると感じ、一緒に社会勉強をしているような心持ちで読み進めた。
展開は多少ご都合主義かな?という気もしたし、首をかしげるようなシーンもあったが、色々な気づきも得られたため面白かった。
【 印象に残ったポイント 】
・中小企業の価格を「+付加価値」とポジティブに捉える。
大手と比較し、どうしても商品価格を上げざるを得ない。その上で、大手では出来ない付加価値をつけねば生き残れない。
・売上より大事なのは利益
会計畑の自分にとっては営業目線の考え方が新鮮だった。
・地元への愛情と主体的な関わり方。
その地に生まれたというだけで無条件に関わる故郷。都会では自分のことだけ考えていれば良いが、地方の故郷では自分も当事者である。 -
読みやすい内容だが、ストーリーは「そんなに上手く行くか?」という内容。
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両親も大きな買い物で取り付けが必要なものは、まちの電気屋さんにお願いしています。
大型店は安いけど、家に入るのか確認してくれないから不安だそうです。
わかるわーって思いながら読んでいました。 -
家電量販店に負けないように街の電器屋さんが創意工夫し、お客様の為にサービスを重視して奮闘する物語。
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田舎の電器屋さんは母親の携帯も設定してくれるし、家電以外も調子が悪いと様子を見てくれる。
実家の家電は件の電器屋さんから買ったものばかり。
この本を地でいくようなものだ
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