囲碁殺人事件 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2017年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784062935937

作品紹介・あらすじ

山梨で行われた囲碁タイトル戦・第七期棋幽戦第二局二日目、〈碁の鬼〉槇野九段が、近くの滝で首無し屍体で発見された。IQ208の天才少年棋士・牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎は事件の謎に挑むが、犯人の魔の手は牧場少年にも襲いかかる。ゲーム三部作第一弾開幕! 文庫特典:短編「チェス殺人事件」併録。

みんなの感想まとめ

天才少年棋士が事件に挑むミステリーは、囲碁の魅力と緻密な伏線が織り交ぜられた作品です。囲碁の知識がなくても楽しめるストーリー展開が魅力で、読者はミステリーとしての面白さを十分に味わえます。主人公の牧場...

感想・レビュー・書評

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  • ゲーム3部作の第一作、天才棋士牧場智久シリーズ作品です。
    囲碁を知らないと暗号部分が楽しめませんが、丁寧な伏線が張ってありミステリ部分は楽しく読めました。
    囲碁も、ミステリも少し見方を変えると違う世界が見えてくるような作品。講談社文庫は短編のチェス殺人事件も収録!

  • キレイにサクッと解決!する物語では無かったけど、それがかえって現実味を感じさせる作品でした。

    探偵役だと思われた主人公の推理が、間違っているとは…!!物語の常識としては意外な展開でしたが、主人公の年齢を考えると、そうなるのも納得です。

    短編のチェス殺人事件にしても、言いっ放しでかき混ぜておいて、実際は本当に自殺だったとしたら、残された二人はどうなるんでしょう?
    でも、実際智久には真実を証明する義務も逮捕する権限も無い訳だし、少年探偵が活躍(?)した後って、実際にはこんな感じになるのかもしれません。

    天才棋士の少年という現実感の薄い存在と、どこか現実味のある展開に、何ともいえないムズムズ感が残りました。

  • 囲碁がわからなくてもすいすい読めるミステリー。12才の高いIQを持つ少年が主人公だが、設定に無理があると感じた。

  • 普通に面白く読めた。
    竹本健治苦手意識あったけど、なかなかミステリの面白さを出しながら囲碁の世界をうまく描き、首切りの理由の意味を出すのは良かった。

  • 囲碁のルールを全く知らないまま読みました
    『ヒカルの碁』を読んだ事があるくらいで
    あの漫画は面白いけど、読んでいても一切囲碁の詳しいルールを覚えられないですよね(笑
    いや、それであれだけ面白いのはもの凄いことだと思いますけど

    で、そんな状態で読んだ訳ですけども、全く知らないと言いつつも『ヒカルの碁』を読んだくらいの知識はあった方が楽しめる作品だなと思いました

    逆に言えば、その程度の知識があれば楽しむラインには立てるのではないかと

    ネタバレ無しの感想設定にしているのであまり深くは書きませんが、『囲碁殺人事件』というだけあって囲碁のルールとお話がしっかりと絡み合っています
    さすがの仕上がりのミステリ、面白かったです

    巻末に収録された短編『チェス殺人事件』に関しては、作者はどの程度まで想定してあの結末にしたのだろうか……
    あの『匣の中の失楽』の作者だし、いろいろと考えてしまいます
    (さらに言うと『モルグ街の殺人』も読んだ事がないので、よりうかつなことが言えません笑)

    登場人物のセリフ回しが古いなと思いながら読み、文庫版あとがきを読んだらなんと40年以上も前の作品だとか!!!
    いやーびっくり

    法月先生の解説も面白過ぎて、『チェス殺人事件』についてもネタバレありで語ってほしかったなとか思ってしまったり

  • これは囲碁が理解してたら10倍くらい楽しめるんだろうなー。囲碁ってルールとかそもそも仕組みもよく分かってないので、なんとなくな感じで読んでしまったけど。
    文庫特典の「チェス 殺人事件」は新しい終わり方だった。

  • トリックとか動機とかもろもろ、そんなことするか?っていう疑問が勝ってしまった感じです。てかそんなことしないよ。
    犯人の動機ありきの事件なのに動機に説得力がないのは致命的。

    IQがバカ高い少年も的外れな推理で終始大した活躍ができずに終わるというのもキャラが立ってないなぁと、子供活躍させた方がよっぽど作品として面白かったと個人的には思いました。

    結局専門家の大人が推理した方が正確でIQ高い子供なんてまだ未熟だよね、みたいな結果にカタルシスを得る読者はいるのだろうかと思いました。

  • ミステリー小説。
    少年棋士の智久が闇の中を必死に逃げまわるシーンの緊迫感がすごくてのめり込んだ。
    囲碁のことはさっぱり分からないけど読めたわ。

  • 牧場智久シリーズ1作目。
    平易な文章とライトな登場人物により随分と明るい印象の作品。動機やトリックの弱さもあって本格推理というより囲碁の蘊蓄を延々と聞かされた気分。それはそれで興味深くはあったけど。
    囲碁を知っていればもう少し違った読後感だったかな…色々と消化不良。

  • タイトルの通り、囲碁ができる人間の方が面白いと感じられると思う。
    智久の行動が天才よりも小学生ということに重きを置かれており、推理も的外れでIQ並の知性が全く伝わってこなかった。なぜ殺されかけた(と思っている)後にのこのこ一人で出かけるのか理解できない。
    探偵役と姉もまとまりがあるようでちぐはぐで結局は須藤が簡単に解いてしまった印象しかない。

  • 竹本健治の長篇ミステリ作品『囲碁殺人事件』を読みました。
    『涙香迷宮』に続き、竹本健治の作品です。

    -----story-------------
    山梨で行われた囲碁タイトル戦・第七期棋幽戦第二局二日目、〈碁の鬼〉槇野九段が、近くの滝で首無し屍体で発見された。
    IQ208の天才少年棋士・牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎は事件の謎に挑むが、犯人の魔の手は牧場少年にも襲いかかる。
    ゲーム三部作第一弾開幕! 
    文庫特典:短編「チェス殺人事件」併録。
    -----------------------

    1980年(昭和55年)に刊行された、IQ208の天才少年囲碁棋士・牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎が探偵役として活躍するゲーム三部作シリーズの第1作です… 文庫特典として『チェス殺人事件』が併録されています。

     ■プロローグ
     ■手合割りは決まった
     ■序盤
      一 布石
      二 石の接触
     ■中盤
      三 急戦
      四 ヨミは進む
      五 打ちこみ
      六 さらにヨミは進む
      七 攻め
      八 サバキ
     ■終盤
      九 取りかけ
      十 勝負手、そして
     ■エピローグ
     ■感想戦

     ■チェス殺人事件

     ■文庫版あとがき
     ■解説 法月綸太郎

    囲碁界で将来を嘱望されるIQ208の天才少年の牧場智久は、ミステリマニアの姉の典子と、典子が助手を務めている大学の大脳生理学研究室の須藤とともに囲碁のタイトル戦、第七期棋幽戦第2局を観戦しに行く… この戦いは五期連続防衛のベテラン碁の鬼である槇野九段と、精密機械の異名をとる若手のホープの氷村七段との対決だった、、、

    1日目は槇野九段は驚くべき奇手を繰り出し、氷村を圧倒… しかし、翌朝、槇野は対局の場へ現れず、宿近くの渓流の岩場で、首なし死体となって発見される。

    死の2週間前に目撃された奇妙な詰碁は殺人予告だったのか… IQ208のの天才少年・牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎が不可解な謎に挑む本格推理・ゲーム三部作第一弾、牧場智久シリーズ開幕。

    先に『涙香迷宮』を読んでしまったので、牧場智久のことが幼く頼りなく感じられましたが… まー、12歳の小学生という設定なのでやむを得ないですね、、、

    その分、須藤信一郎が推理ではフォロー というより、活躍する感じですね… 槇野九段が殺害された動機となった病気に気付くところは、大脳生理学者ならでは ですかねー ワトスン的な役回りの牧場典子の存在も面白いですね。

    囲碁の知識があれば、もっと愉しめたかも… 併録されている『チェス殺人事件』は、密室での拳銃自殺と思われる事件を扱っており、エドガー・アラン・ポーの短篇ミステリ小説『モルグ街の殺人』の見立て殺人っぽい趣向が愉しめました。


    以下、主な登場人物です。

    牧場智久
     IQ208の天才少年囲碁棋士

    須藤信一郎
     大脳生理学者

    牧場典子
     智久の姉。大のミステリー好き

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★☆☆ 6
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★★☆ 4
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》78 B+

  • 本編は、「暗号トリックもの」と言うより、「冒険小説」めいた感覚。特典は、結末が憎らしい笑

  • #読了 ゲーム三部作の第1弾。IQ208の天才少年囲碁棋士である牧場智久が初登場する作品。囲碁のタイトル戦に参加していた棋士の首無し死体が発見される。短編「チェス殺人事件」も収録されている。

  • 探偵と思った人物が堂々披露した推理が外れる以外性が良かった。

  • 牧場智久シリーズ、ゲーム三部作第一弾。
    囲碁タイトル戦の最中、勝利確定かと思われた棋士が近くの滝で首無し屍体で発見された。
    囲碁に関する蘊蓄がたくさんなので、囲碁をまったく知らない私はスルーしてしまった箇所も多いが、囲碁を知っていたらもっと楽しめたのかもしれない。
    牧場智久シリーズは何作か読んでいるが、幼い頃は賢いとはいえ年相応の部分もあり、まだ探偵然とはしていなかったのだなと感じた。やはり順番に読む方がいいですね。

  • この設定だと天才少年棋士が探偵っぽいが、ワトソン然とした大脳生理学者が名推理を披露して謎を解くのがミソかな。作者の名前を見ると身構えてしまうが、ライトミステリ風で読みやすい。囲碁に関する蘊蓄はさすがに読み飛ばした。

  • 竹本健治を『涙香迷宮』から読み始めたので、これが牧場智久初登場作品かー、という感慨を持って読んだ。12歳の智久くんはちょっと生意気な、まさに小学生といった感じで、涙香迷宮の大人びた高校生の感じとは違うねえ。

    暗号は棋譜が出てきた時点で投げてしまったけど、ミステリとしてはかなりオーソドックスで、ウロボロスのような大混乱を気にして構えて読むと、意外と肩透かし。トリックも今読むとそれほどでもない気もするけれど、読みやすいし、どんでん返しだし、途中途中の伏線(私、毒でも盛られてるのかと……)もきちんと回収されて、面白かった。

    ただ、囲碁が全然わからない身には途中挟まれる石の並び方の図やその説明が悲しくなるほどわからず、結末を理解できるのだろうかと心配してたけど、そんな心配は無用だった。いやわかる方がより楽しめるんだろうけども。

    法月綸太郎の解説で、智久、典子、須堂の3人が『虚無への供物』の三人(藍ちゃん、久生、アリョーシャ)に倣ったものだろう、とあって、なるほどーと思った。あんなに不謹慎じゃないけど、典子の途中の後悔なんかには久生の影があるような気もしたし、何しろ作者が竹本健治だものね。『虚無への供物』からの影響を綺麗に溶け込ませるくらいするだろうな。
    解説にはこの作品の明るさについても言及されていて、他の作品と比べると少し浮いている、とあったけれど、私は涙香迷宮→ウロボロスシリーズ→本作という順で読み始めてしまった上に匣の中の失楽も未読なので、本作の立ち位置みたいなものはあんまり把握できていない。他も読んでみたいけれど、囲碁、将棋、トランプがゲーム三部作とまとめられながら、後の将棋、トランプを『狂い壁 狂い窓』と合わせて狂気三部作ともまとめられていると聞くと、ちょっと怖そうで腰が引けてしまうなあ……。

  • なんとなく玄人好みの難しいミステリ書く人ってイメージだったけど意外とすんなり読めた。
    ただ次からはそうもいかないみたいなのでこれだけでもういいかな。

  • 囲碁をある程度分かってないと、中盤がくるしい…
    単語が全然入ってこない…
    ヒカルの碁読んでたくらいの私には厳しかった⤵︎

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著者プロフィール

竹本健治:
一九五四年兵庫県生れ。佐賀県在住。中井英夫の推薦を受け、大学在学中に『匣の中の失楽』を探偵小説専門誌「幻影城」上で連載。デビュー作となった同書は三大奇書になぞらえ「第四の奇書」と呼ばれた。
ミステリ・SF・ホラーと作風は幅広く、代表作には『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』の「ゲーム三部作」をはじめとする天才囲碁棋士・牧場智久を探偵役としたシリーズや、自身を含む実在の作家たちが登場するメタ小説「ウロボロス」シリーズなどがある。近著に大作『闇に用いる力学』。

「2022年 『竹本健治・選 変格ミステリ傑作選【戦後篇Ⅰ】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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