晴れたり曇ったり (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 108
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935968

作品紹介・あらすじ

「不純で鈍感な大人。けっこうわたしは、好きだ」「ときどきスランプは、やって来る」「さくら餅の、あの葉っぱはどうするのか」「寝そべってものを読む癖のある子供だった」……日常のこと、読書のこと、子供のころの思い出。優しさと可愛さと愉快さが同居する、心が温かくなるエッセイ集。未収録の一編も書籍初収録!

感想・レビュー・書評

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  • 単行本を読んで好きすぎて購入。相変わらず油断できないチャーミングなひとだなぁ…と思った。だけど不意打ちで、新たに収録された「blue moon」では、冬のロシアでの一週間の複雑な心模様を切々と書き綴っていて、“楽しかった。心から。”の連続に涙がぼとぼと出てきてしまい困った。(どこまでが本当なのか分からないから本当に困るんですけど……)

    “始まりは、染色体が半分しかない特殊な欠けた生殖細胞、それがある時期人間のかたちをとり、またふたたび何もないところに戻ることに、何の不思議があるのだろう。”=265ページ=

    とか、こういう経緯があっての『大きな鳥にさらわれないよう』だったのだなぁ…と心にしみた。言葉ではうまく説明できない雰囲気が好きで文章も好きで、これからもどんどん追いかけたい作家さんの一人。

    メモ・2017年積読消化23冊目。地元本屋閉店時に購入した思い出の本。本棚保存。

  • ふんわりつかみどころない川上さんの日常をこっそりのぞいている気分。

    ウニは私の仲間である。
    の文章は泣けてきた。

  • ごくごく普通の作家エッセイ。

  • 川上弘美を久しぶりに読んだ。
    獺祭ということばについて初めて知って、思わず雑記帳にメモした。かわうそ、、、獲った魚を岸に並べるなんて想像するだけでかわいい。。
    ブルームーンもすごくよかった。
    生きるってほんとにすごいことなんだ。

    あと、当事者になってみないとわからないっていう話も。当事者にしかわからない苦しみがあるし喜びがあるんだよね。周りの人があーだこーだ言えることじゃない。

    よい一冊でした。

  • 結局作家は陽に陰に自分を切り取って作品に投影することでしか産み出す行為は出来ないのだろうか.私生活でどんなことがあろうと,それらを含めて言の葉を紡ぐしかない,因果な商売だとも感じる.

  • とても柔らかくてしみじみとしたエッセイ。言葉が水のように染み込んできます。ゆるゆると日々を過ごしてらっしゃるようで、でもそんな中で、離婚されたり、悪性の腫瘍が見つかって手術されたりしていたことを知り驚きました。死を、身近に感じます。生きていく中でスランプに陥っても、この川上弘美さんのエッセイを読んでしんと沈んでやり過ごそうと思います。読めて良かったです。

  • 人生晴れの時もあれば曇りの時もある。幼い頃のことから現在のこと、川上さんが見たこと感じたことが綴られてます。こう言っては失礼ですが、それなりのお年なものの、少女っぽさが残るとてもキュートでチャーミングな方です。

  • 作者の日常を綴ったエッセイ集です。
    弘美さんのふうわりとして、宙を揺蕩うような文体が好きで、ず~っと読ませていただいております。いつまでも初々しく、キュンとくるような文章が書けるのは、きっと思春期の頃の感受性を衰えずに持ち続けておられるからでしょうネ。上手に年齢を重ねておられるなぁと嬉しくなりました。
    日常を綴るという行為は、いま生きているということの記録でもあるのですネ。くれぐれも健康に留意され、ますますご活躍くださいますよう、心からお祈り申し上げます。


    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 文庫化で再読。単行本から1篇が追加されている。
    はっきりとエッセイらしい散文と、小説のような散文とが混じり合っていて、本書の独特の雰囲気を作り出している。特に前半にその傾向が強かった。

  • じんわりと心あたたまる、短編小説のような読み応え 「さくら餅の、あの葉っぱはどうするのか」「寝そべってものを読む癖のある子供だった」……日常のこと、読書のこと、子供のころの思い出。優しさと可愛さと愉快さが同居する、エッセイ集。新作も一編、特別収録!

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著者プロフィール

1958年東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。著書に『蛇を踏む』(芥川賞)、『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)、『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)、『水声』(読売文学賞)等。

「2018年 『話しベタですが… 暮らしの文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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